バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

バー・レッスン vol.3 ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール

2010-03-25 13:55:41 | 日記
ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールは、脚の動かし方、ポジシオン、ドゥミ・プリエをともなった動きを以前に練習しましたね。
今回はデガージェでのロン・ドゥ・ジャンブを練習しましょう。
左手バーで1番ポジシオン、右手はア・ラ・スゴンドで準備して下さい。左脚を軸脚とします。
ドゥミ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール・アン・ドゥオール
右脚をデガージェ・ドゥヴァンへ。
動作脚の高さを変えずにア・ラ・スゴンドに開く。
1番ポジシオンに収める。
同じように、
右脚をデガージェ・ア・ラ・スゴンドへ。
動作脚の高さを変えずにデリエールまで開く。
1番ポジシオンに収める。
ドゥミ(demi)=半分のという意味です。
ロン・ドゥ・ジャンブ・パー・テールは、ドゥヴァンからデリエール、またはデリエールからドゥヴァンまでの半円を描く動きですね。その半円の半分、ドゥヴァンからア・ラ・スゴンド、またはア・ラ・スゴンドからデリエール、あるいはまたデリエールからア・ラ・スゴンド、そしてア・ラ・スゴンドからドゥヴァンと半円の半分ずつ脚を動かすのです。
アン・ドゥダーンでの動きは、
デガージェ・デリエール⇒ア・ラ・スゴンド⇒1番ポジシオンまたはデガージェ・ア・ラ・スゴンド⇒デガージェ・ドゥヴァン⇒1番ポジシオンとなりますね。
ドゥヴァン、ア・ラ・スゴンド、デリエールそれぞれのデガージェの位置から次のポジシオンに脚を開いていくときに、途中で一旦脚が下がって次のポジシオンで高さを回復するというたるんだリボンのような線を描いてはいけません。
デガージェ・ア・ラ・スゴンドからデリエールに脚を開いていくときには、出来る限り膝と足首を天井に向けたままで開いていくように心掛けて下さいね。脚を動かすよりも先に膝と足首を繋ぐ面を前に倒してはいけません。股関節のターン・アウトが失われてしまいますよ。
デガージェ・デリエールからアン・ドゥダーンでア・ラ・スゴンドに脚を動かすとき、膝と足首を繋ぐ面から引っ張ってきて、ア・ラ・スゴンドでいきなり脚を天井向きにひっくり返すようなことをしてはいけません。腰や股関節に余計な負担が掛かってしまいますよ。
デガージェ・ドゥヴァンからデガージェ・ア・ラ・スゴンドに脚を開いたとき、またはデガージェ・デリエールからデガージェ・ア・ラ・スゴンドに脚を戻してきたとき、トルソーがバーの方に傾かないように気を付けて下さいね。
ア・ラ・スゴンドから1番ポジシオンにおさめずに、そのまま
デガージェ・ドゥヴァン⇒デガージェ・ア・ラ・スゴンド⇒デガージェ・デリエール
デガージェ・デリエール⇒デガージェ・ア・ラ・スゴンド⇒デガージェ・ドゥヴァン
と半円を通すこともします。
半円を通すときには特に、ドゥヴァンとア・ラ・スゴンド、ア・ラ・スゴンドとデリエールの間でたるんだリボンのように動作脚の動線が波打ってはいけませんね。
この動きは軸脚のドゥミ・プリエをともなうこともあります。
いずれは挑戦することになるグラン・フェッテ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・トゥールナンの基本の《基》でもありますから、丁寧に正確に動くように練習しましょう。