バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

爪先の位置を表す言葉

2009-02-27 13:05:39 | 日記
足のポジシオンの練習からグラン・プリエまでの練習と確認をしましたね。
バー・レッスンではプリエの次はバットマン・タンジュ、バットマン・デガージェ、と順番に練習を進めていきます。
次の《バットマン・タンジュ》の練習をする前に、今回は、足を伸ばす位置や方向、身体の向きを説明するときに使われる『バレエ用語』についてお話しますね
アンサンブル・ジュニアにとっては普段のレッスンで使っている言葉ですが、もう一度確認しておきましょう。
足の爪先のことをポワント(pointe)と呼びます。
よく使うポワン・タンジュ(pointe tendu)とは、“ピン!と伸びた爪先”という意味ですよ。私はキッズ・クラスの皆さんには“針の足”とご説明していますね
もうバレエのレッスンを始めている方はご存知ですが、レッスンでは、“前”“横”“後ろ”ポワン・タンジュをしますね。
この、“前”“横”“後ろ”も呼び方があります。
“前”ドゥヴァン(devant)=…の前に、前面、身体の前面、という意味です。
“横”ア・ラ・スゴンド(a la seconde)=2番ポジシオンの方向へ、つまり身体の横に、という意味になります。
“後ろ”デリエール(derriere)=…の後ろに、背後に、…の裏に、という意味です。
1番ポジシオン、または右足前の5番・ポジシオンから、右足を前にピン!と伸ばしたら、そう、ポワン・タンジュ・ドゥヴァンですね。
同じように身体の横の方にピン!と伸ばしたら…?ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドです。
ポワン・タンジュをしたときの膝と足首の向きについて
1番ポジシオンや5番ポジシオンで立ったときに十分な“アン・ドゥオール”が守れていれば、ドゥヴァンとデリエールにポワン・タンジュした脚の膝と足首は外方向に横向きになり、ア・ラ・スゴンドにポワン・タンジュした場合は上=天井の方を向きます。
ドゥヴァンのときに外側のくるぶしが床の方に下がって“バナナ”のような足になったり、デリエールのときに膝が下を向いて足の甲が床に触れ、足首が“バナナ”になった《緩んだロープ》のようにならないように気を付けましょうね
ポワン・タンジュの位置
ドゥヴァンとデリエールのときには、軸足=支え足のかかとの延長線の上を、ア・ラ・スゴンドのときには骨盤の前側の骨の延長線の上を目安にするといいですよ
もちろん完璧な“アン・ドゥオール”が守れていれば、軸足=支え足のかかとの延長線の上、真横に足を伸ばすことが可能です。でも、真横に伸ばすことだけを考えて、骨盤が横を向くようなことがあってはいけませんね
骨盤の向きを変えないこと、これが大事なポイントです