バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

ご挨拶

2009-02-17 11:21:20 | 日記
皆さんこんにちは。リエコです。
あなたはバレエを習っているジュニアでしょうか?
始めたばかりですか?
将来はバレリーナを目指して一所懸命レッスンしているところですか?
それともバレエを習ってみようかな、と迷っている大人の方でしょうか?
バレエを習っているけれど、ちょっと壁の前で立ち止まっている方ですか?
そして、バレエを観るのが好きな、バレエを愛して下さる方でしょうか?
私がバレエを始めてから、もう40年以上の月日が流れ、ダンサーとなり教師になりました。
現在、生徒の皆さんとのレッスンを通していつも考えること、それは
『バレエ・ジュニアだった頃の私が知りたかったこと、教えてほしかったことを、出来る限り正確に丁寧に伝えたい』
ということです。
バレエのレッスンは、ただ指示されたとおりに身体を動かすだけでなく、客観的に自分を“視る”こと、“精査する”こと、“改善する”こと、そして“感じ”“表現する”ことのすべてを、ほぼ同時に行わなければなりません。
でもそれは決してすぐに出来るようになることではありませんね。
レッスンを重ねることで身についていくものです。
でも、そのレッスンの時に分かりやすいアドバイスがあったら、何かのヒントがあったら、理解につながるイメージがあったなら、次に踏み出す一歩の歩幅が少し大きくなると思いませんか?
そんなわけで、このページは《アンサンブル・ド・ミューズ webクラス》です。
以前私が書いたテキストや、姉妹ブログのミニ・コーナー《アンサンブル・ジュニアへの手紙》と重複するところもありますが、もう一度丁寧にお伝えします。

それでは、さあ、始めましょう
バレエでもっとも大切な基本となる
アン・ドゥオール=ターン・アウトについて。
1番ポジシオンで練習しましょう。
理想的なアン・ドゥオールは、両方のかかとと膝裏をつけたままで、左右の爪先が180度の直線を保つ形、です。
まず両手でバーにつかまって、骨盤をしっかり正面に向けて立ちます。両方のかかとを付けたままで脚の付け根から横に向けて回していきます。ここで大切なことは、膝と爪先が必ず同じ方向を向くことです。
膝は正面に近い方を向いているのに、足首から先だけを横向きに捻じ曲げるようなことがあってはいけません。
脚を横に向けて回していく途中で骨盤が前に傾きはじめたり、膝が曲がったりするようなら、股関節の限界を超えています。
さあ、鏡をみてみましょう。
骨盤を真っ直ぐ正面に向けて(お尻が後ろに出っ張っていないこと)、かかとと膝をつけたままで出来る限り両脚を横に回し、爪先を横向きにして立っていられるポジシオンは見つかりましたか?足の裏は親指から小指までしっかり床に付いていますか?足の小指側がめくれあがっているようでは、足首に不要な負担が掛かってしまいますよ。
試しにバーから手を離して、肩の力を抜いて立ってみて下さい。ひとまず真っ直ぐに立っていられるなら、たとえ180度ではなくても、90度くらいであっても、それがあなたの“現在のアン・ドゥオール”です。
レッスンを通して関節の柔軟度を高め筋力を強くしながら改善していきましょう。
このアン・ドゥオールの角度は股関節の柔軟度によっても、レッスンを始めた年齢によっても個人差があらわれます。
身体(骨格や筋肉)が未完成のキッズ&ジュニアの場合、骨盤や膝とのつながりを無視しても簡単に脚や足を横向きに出来る子供もいますが、それは筋肉や靭帯の弱さ緩さによる場合もありますから注意が必要です。
滑り止めを使ってバレエ・シューズを床に固定することで、無理に爪先を横にねじ向ける立ち方は、筋力の正しい発達を妨げる場合がありますから、お勧めできません。