方向音痴にも程がある

キャンピングカーショーが終了し、スタッフ総出で出展車両の搬出です。

うちの経理担当重役とて、もちろん例外ではありません。

「私はどれに乗って行かやんと？あー、いやだなあ。」

 

何を言うか。

お前も頭数にはいっとる。つべこべ言わずに乗って行け。

 

そんなこんなで、私はスワローに乗って帰る事に。

 

途中で、

先行して出発していた経理担当重役の乗る車が視界に入ります。

 

・・・・・・・

この時、いやな胸騒ぎを覚えた私は、追い越さずにそのまま後続する事にしました。

 

そう、

こいつ、鳥栖インターを通り過ぎて、どこかへ行ってしまうんではないかという不安です。

こいつの方向音痴ぶりはすさまじいんです。

想像を絶してます。

 

鳥栖インターが近づきました。

 

よし、ここでヤツの車を追い越してっと。

いくらなんでも、俺がここで先行すればわかるだろ。目立つ車だし。

それ、ここから降りるんだぞっと、バックミラーを見ながら左折しました。

まあこれで、大丈夫やろ。

 

しかし、

そんな考えが甘い事に、間もなく気がつかされます。

 　

スーイ。　

 

信じられない事に、

ここまで私が配慮してやってるのに、

 

ヤツは当然のごとく、というより一瞬の迷いも見せず、鳥栖インターをスル―。

 

 

もう知るか！

勝手に、どこぞなりと行ってしまえ！

 

 

その後、相当の時間が経って、ようやく鳥栖店にたどり着いた経理担当重役。

「皆さま、どーもすいません。デハハハ。」

 

期せずして、

居並ぶビルダーさんと社員達から、嘲笑の渦が沸き起こったのは言うまでもありません。

 

「住んでるとこ、この近くなんだよね。」（デルタリンク山田社長）

いや、もういいです。すいません。

 

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