プラムフィールドからのお便り

プラムフィールドでの出来事などを紹介していきます。                            

被災地を訪ねて

2011-08-11 | 東日本大震災

 9日と10日、私どもが属する日本RV協会の復興支援プロジェクトの一環としての、キャンピングカーの無償貸与の為、東北に行ってきました。

9日は松島泊まりで、ミーティングなどがありましたが、私は、一人石巻に住む、亡兄の家族に会いに行きました。

 予想していたより、復興は進んでおり、兄の家の周囲などは震災の爪痕を見る事はあまりありません。僅かに津波で被害を受けた店舗が、空き店舗のままになっているのが目立つぐらいです。

しかし、海のそばの地域に義姉に案内されると、息をのむ光景が広がります。

 見渡す限り、破壊された建物と、倒れた電柱、折れ曲がった標識、基礎だけ残った地面が。

 潮にやられたのでしょうか、ひしゃげて、赤さびてしまった建物。

 何かの施設の跡でしょうか、3階部分まで津波が襲った事が、見てとれます。

「もうこの辺りに住んでた人は戻れない。土地の買い上げの話なんか、何時からやるのかしらね。」

義姉の言葉は続きます。

「しばらくは遺体があちらこちらに放置されていて、それもむごたらしい姿でね。」

 

 

この日の泊りの『大観荘』。7時頃、石巻より帰着。

支援で来ている全国各地の警察官が、このホテルを宿舎にしていました。

早朝5時過ぎには完全装備で、ホテルを出ていっていました。御苦労さんです。

 

10日は牡鹿半島にある「牡鹿家族旅行村を目指します。ここにいったん私どもが供出したキャンピングカーがプールされているからです。

メンバーは数台に分かれて、車で移動します。

車窓からの画像。うずたかく積まれた瓦礫の山。

この船は海からかなり内陸の方に流されていました。

石巻市内と比べて、この辺りまで来ると復興の遅れが目につきます。

ここは、鮎川漁港。

まさにここは2年前に訪れたところです。

当時の面影は『ホエールランド』の施設を除いて、微塵もありません。

参照→奥の細道

(あの時は、このスタンドで燃料を入れたな。ここにあったコンビニでお茶買ったんだよな。)

すべてがなくなっていました。

ここなども、遠くに見える4階建てのアパートとおぼしき建物の、3階部分まで津波が上がった事がわかります。

車中、

「・・・・・・・・」

皆、言葉も出ません。

道路の端には、いたるところに養殖用のブイが積まれていて、養殖事業の壊滅的な様がわかります。

 

次回は、キャンピングカーの貸与式の様子など、お知らせします。

 

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