『もこ』の災難

先日近所のホームセンタでペット用バリカンなる物を家内が買ってきて
「ほら、『もこ』こっちおいで。」
と、もこを押さえつけ毛刈をはじめました。しかも事務所内で。

「おっちゃんがそばにいると『もこ』が助けを求めるけんあっちいって！しっしっ。」
まったく無礼なヤツです。仕方がないので離れていると、
「うぬー切れん。おかしか。」
家内の呟きが聞こえてきます。
「あきらめてカットに連れて行けよ。」
「（バリカンは）３２００円もしたっちゃけん、使わなもったいなか。」
と勿論聞く耳を持ちません。

「あーこげんすればよかったい、ふむふむ。」
なんだか要領が分かったみたいですが、よく見ると・・・
「あ"ートラ刈になっとるやんか、やめろ！」
といっても家内は
「ふむふむ、要領が分かってきた。」
と、相変わらず聞く耳を持ちません。


ウィーンウィーンとバリカンの音の合間から
「あちゃ、ここハゲッパになった、ハハ。」
などと声が聞こえてきます。
堪りかねて
「どげんすっとか。もうやめんか！」
何度も言うようですが聞く耳はありません。

疲れ果てた可哀想な『もこ』なのでした。