あかね書房
2008年6月
絵・山本祐司
小学校中学年以上
「主人公の祥太は小学五年生。突然、バアちゃんと二人で、暑い夏の三日間を過ごすことになる。
認知症があって、糖尿病のインスリン注射が欠かせないばあちゃんとの生活は、まったく予想もしなかったできごとの連続。ジイちゃんが死んだ話しをしていたかと思うと、少し後にはジイちゃんのお見舞いにいってくるなどという。その度に祥太は驚いたり、困ったり、時には腹を立てたり……。
けれども、そんなバアちゃんによりそいながら過ごしているうちに、祥太にもバアちゃんの望んでいることが、ほんの少しわかるようになる。そして、バアちゃんの力になってあげられることはないかと考えて、二人にとって秘密の一日が始まるのだ。」
◆産経新聞・書評(2008年7月28日朝刊)
◆著作一覧
2008年6月
絵・山本祐司
小学校中学年以上
「主人公の祥太は小学五年生。突然、バアちゃんと二人で、暑い夏の三日間を過ごすことになる。
認知症があって、糖尿病のインスリン注射が欠かせないばあちゃんとの生活は、まったく予想もしなかったできごとの連続。ジイちゃんが死んだ話しをしていたかと思うと、少し後にはジイちゃんのお見舞いにいってくるなどという。その度に祥太は驚いたり、困ったり、時には腹を立てたり……。
けれども、そんなバアちゃんによりそいながら過ごしているうちに、祥太にもバアちゃんの望んでいることが、ほんの少しわかるようになる。そして、バアちゃんの力になってあげられることはないかと考えて、二人にとって秘密の一日が始まるのだ。」
◆産経新聞・書評(2008年7月28日朝刊)
◆著作一覧
35年ほど海外で癌研究をずっと続ける(長男である)私に代って、過去25年間の長きにわたって、この妹は我々の両親の老後を献身的に看続けた。(経済的理由で)大学にも進学せず結婚もせず、高卒後すぐ民間企業に勤務し始め、定年に達するまで40年近くいつも率先して仕事に励んできた模範的な「OL」だった。我が家では生前、彼女を「すぐやる社長」と愛称していた。
必ずしも健康が優れていたわけではなかった。子宮摘出という大手術後、最近数年はバセイドウ氏病 (眼の自己免疫病) や不整脈などに悩まされながら、(20
年ほど前に83歳で病死した)父の世話を数年間、更にその後20年近く母の老後を一手に引き受けてくれた。更に病弱な下の妹の世話も快よく引き受けてくれ
た。
ある意味で無欲な「天使」のような人物だった。その妹がある日、買物から帰宅してしばらくして、「倒れる!」と叫びながら台所の床に横たわり、そのまま意識不明になり、救急車が到着したときには、もう心臓が停止していたそうである。ほとんど苦しまずに、とても穏やかな顔で、天国に静かに召された。母はそれをじっと見守りながら「大往生だった」とつぶやいた。心中では、できれば自分がこの優しい娘に代って「大往生」したかったのかもしれない。
近く実家に帰り、亡き妹の納骨と、彼女が(東京郊外の)自身のアパートに残していったトラック4台分の「世帯道具」の整理や処分を、母と下の妹と共にする
準備を目下進めている。アルピニストだった亡父が生前、富士山麓のある霊園に墓地を買っておいた。(「富士」の姿を眺めながら)父の霊が今静かに眠るその直ぐ脇に、感謝の意をこめて、この妹の遺灰を埋葬してやることが、最初の務めになりそうだ。
妹さんは、立派にご自分のつとめを果たされて、誰にも迷惑をかけることなく亡くなられたのですね。大往生というか、すごい生き方だと思います。
最近では、父、そして、母の老後をみることで、私も自分の老後をどう過ごすか考えるようになりました。
妹さんのご冥福をお祈りします。
私も関係ありそうです。(笑
高齢に向かう糖尿患者として、
拝読させて頂きます。
本屋さんに頼みます。
何しろ久我山の本やさん小さくて、
何でも取り寄せです。
でも、それも楽しいのです。
スローな私に合ってます。(笑
図書館にも入っている頃だと思いますので、ぜひ手にとってみてください。
読んで頂けると嬉しいです。