東京国立博物館で開催されている「栄西と建仁寺」展と
国立科学博物館で開催されている「医は仁術」展に行ってきた。
「栄西と建仁寺」展は来月18日までなので、最終日近くになれば混雑することが予想され
連休になったらなったで混雑しそうなので、今日ならまだゆっくり見られるだろうと読んだ。
案の定、「キトラ古墳壁画」展は大混雑で、入場制限50分待ち、本館前には長蛇の列。
それを横目で見ながら平成館へ向かう。
私のお目当ては、俵谷宗達筆「風神雷神図屏風」(国宝)ではなく
海北友松筆「雲龍図」(重要文化財)と、蘭渓道隆坐像。
「雲龍図」は、8幅あるうち、吽の龍(左4幅)は3月25日から5月6日まで
阿の龍(右4幅)は4月22日から5月18日までの展示なので、全8幅が展示されるのは
4月22日から5月6日までの期間しかないのだ!
8幅の雲龍図は迫力満点で、その前に立つと、暗雲立ち込めた霊気溢れる中にいる気分になる。
蘭渓道隆坐像は、その像内から古い肖像彫刻の頭部が発見された。
この頭部は、古い蘭渓道隆像だったとみられると、1089ブログ(トーハクブログ)で紹介されている。
人気があるのは伊藤若冲で、「拾得および鶏図」と「雪梅雄鶏図」の前には人だかりができていた。
俵谷宗達の「風神雷神図屏風」は、私が思っていたより小ぶりだが
う、う、う、上手い
上手すぎる
しかもユーモラス
本館2階7室で、尾形光琳筆「風神雷神図屏風」が公開されているので
見比べてみると面白い。
「栄西と建仁寺」展を後にし、国立科学博物館「医は仁術」展に向かう。
人体ものは好きな分野なので、第1会場はそこそこ楽しめたのだが
第2会場は、「なんじゃこりゃ?」というか、無くてもいい。
第1会場の最後の最後「鉄拳のパラパラ漫画シアター『受け継がれる仁』」で
不覚にも涙してしまったのには、我ながら参った。
このパラパラ漫画シアターは、「医は仁術」というテーマを
もっとも端的に表している傑作であり、これを見るためだけに行っても損はしないだろう。
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