ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

国営ひたち海浜公園と那珂湊散策

2017-03-31 20:34:17 | 旅・おでかけ

3月30日(木)

友人のぽぴさんが大好きな舞台作品『ビッグ・フィッシュ』で
主人公が思い人にプロポーズをする場面が
青空のもと一面の黄色いスイセンが咲いていたことから
観劇後のぽぴさんの脳内は、スイセンと青空に占領されてしまったそうである。
彼女は最初、群馬県東吾妻町まで園芸栽培用のスイセンを見に行こうと目論見んだ。
ぴすけはその目論見を知って、一緒に行きたいと名乗りを上げたのだが
その動機は「スイセンを見た後で沼田で蕎麦を食べる」という、食い気重視のものだった。
ところが、行ける日にちは限られているうえに、3月の気温は低めで推移していて
群馬県の山間部のスイセンの開花が怪しいどころか、天気予報も芳しくなかった。
そこで、ぴすけはぽぴさんに、国営ひたち海浜公園に変更してはどうか、と提案したのであった。
フフフ…蕎麦はなくても、ひたちなかなら海産物があるもんね


ということで、勝田駅で待ち合わせ、9時26分発の海浜公園南口行きのバスに乗ったのだった。

バスに20分弱乗り、海浜公園西口バス停で下車。
9時30分の開園後ほどなくだったので、まだ人はまばらであった。
それにしてもこの青空。
この何日間かの、晴れているのか晴れていないのか判然としなかった空が嘘のようだ。
目指すスイセンガーデンは、奥に見える西池に向かって左側に広がっている。

スイセンガーデンに一歩足を踏み入れるや、さまざまな品種のスイセンが咲き乱れ
それこそまるで舞台のセットのよう。

国営ひたち海浜公園のホームページによると、全体で550品種約100万本だそうだ。

目指すスイセンの丘はスイセンガーデンの奥にあり、遠目からでも黄色く彩られてすぐわかる。

スイセンの丘の周辺は梅の木が植えられていて、まだ花が残っている木もあった。
ウメの木の周辺はスイセン品種見本園となっている。

うひょ~
これはきれいだ。
この青空と黄色いスイセンのなかで、ぽぴさんはというと…
脳内で舞台を再生しているのかどうかはわからないが、写真を撮りまくっている。
スイセンを堪能したら、古民家のあるみはらしの里を抜けて
5月の連休前後に一面青いネモフィラで覆われるというみはらしの丘に向かう

ここが一面青いネモフィラで埋め尽くされるみはらしの丘である。
おそらくこれからネモフィラの植えつけが始まるのだろうが
前年の残りのネモフィラも咲いていて、風に揺れる様はとてもかわいらしかった。

みはらしの丘の最高点は標高58mで、ひたちなか市の最高地点だそうだ。
午前中はたっぷり公園散策に充てて、お目当てのスイセン探しなどもでき
ぽぴさんは大変満足げなようだった。
海浜公園西口バス停12時1分発のバスで勝田駅に戻り、さあ、ここからは食い気食い気

勝田駅構内1番線にひたちなか海浜鉄道湊線のホームはある。

勝田駅の駅名標がなんだかとても凝っていて、素敵なデザインだ。

1両編成のかわいらしい車両に揺られること14分。
車中から駅の駅名標を気にして眺めていたら、どの駅もとても凝ったデザイン。
下車した那珂湊駅のホームで、駅名標を探す。

おおーっ!
これも面白い。
那珂湊駅にあった「ひたちなか海浜鉄道みなとまちなか漫遊MAP」をもらい
事前に調べておいた完全禁煙の海鮮レストラン浜辺に向かう。

ぴすけが注文したのはあんこう鍋定食。
茨城といえば、なにはさておき、この時期はあんこうだよね。
こちらのレストランでは、あんこう料理は4月9日までの季節提供だそうだ。
あんこうでお腹が満ちた後は、レストランから那珂湊おさかな市場
ぴすけは不思議なことに、おさかな市場で藁苞納豆を買い、満足

いや~、それにしても、空も海も青い!

ひたちなか市の汚水マンホールの蓋は、那珂湊港と市の花・ハマギクがデザインされている。
ここでぴすけ、先ほどのレストランで「まちなか漫遊MAP」を眺めていて
とんでもない物を見つけてしまった
なんと、那珂湊には水戸藩の反射炉跡があるらしい。
ぽぴさんにお願いして、反射炉跡まで行ってみる

「まちなか漫遊MAP」で、1937(昭和12)年に復元された物と知り、少々がっかりしたが
実際に来てみると復元されているからこそ立派で、往時の姿が偲ばれるようだ。
しかも、2015年12月に塗装改修工事が完了し、白く輝く姿が戻ったとのこと
ぴすけは伊豆の国市韮山で反射炉を見学したことがあるので
反射炉について大方のことは知っていたが、帰宅してから調べてみたら
日本に残存する反射炉の遺構は伊豆の国市韮山と山口県萩市の2基みで
鹿児島県鹿児島市は土台だけが残っているのだとか。
ということは、反射炉としての姿を偲ぶことができるのは日本国内で3箇所のみ
これはすごい
ちなみに、「反射炉って何?」という方には、こんな解説板が立っていたので、どうぞ。

うーん、この解説板でも、よくわかりませんな。
これなんか、いかが?
ということで、風流も食い気も知識欲も満たし、那珂湊駅へ戻る

駅舎内には、ひたちなか海浜鉄道湊線の、素敵な写真が展示されていた。
写真はホームページでも閲覧できるようだし、あの凝った駅名標の謎解きもできるようだ。


ぽぴさん、晴天に恵まれたばかりか、とても暖かい日で
抜けるような青空のもと、スイセンが咲くなかをお散歩するにはうってつけでしたね。
お供できて楽しかったです。
ありがとうございました



最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいですねえ== (芝刈り爺さん)
2017-04-01 12:46:25
彼女のブログやフェイスブックでもみたけれど、、いいですね!!私は、24日から28日まで、なんとアンコールワット見学に行ってきました。暑い、猛暑!!湿気バッチリ、、。暑さに弱い私はゲンナリ。したがってアンコールワットの最高峰!??第三回廊の高い階段上りをパスして行けませんでした!残念。涼しい1月ころにでも再チャレンジを考えています。話を戻して、スイセンもいいしいいとこなんですね。いつか行ってみたいです。この前、水戸で、東山魁夷の唐招提寺の障壁画展をやっていて、見に行きましたが、、そこから少しで行けるんですよね。我が家からですと、車が便利なようです。良い旅でしたね。那珂湊、、昔職場の旅行で行こうとして、3.11でヤメたんですけど、、。あのへんも被害がひどかったようですね。原発のそばでは避難指示解除とか言ってますが、、なんか、欺瞞的というか、、結局は戻れない方も多いんですよね、谷中村、渡良瀬遊水地に似てますね。脱線でした。
返信する
幸せな一日でした(*´∀`) (ぽぴ)
2017-04-01 19:02:56
お写真拝見していてもニマニマしてしまい、ニマニマしているようで知らず知らず舞台の世界にトリップしている私でした。お付き合い頂きありがとうございました。ご助言どおり、ひたちなかに進路を変えて大正解でした。
水仙畑では、私の脳内心身ともに水仙しか眼中になく、思えばぴすけ様をほぼほぼ放置で撮影に没入していた気がしますが、そんな私を寛大に放牧して下さり感謝です。
お礼といっちゃナンですが、知る人ぞ知る反射炉マニアなぴすけ様が、偶然めいた成り行きで珍しい反射炉まで見られ。。はるばるご同行いただいた甲斐もありましたね(^q^)
返信する
思う存分楽しみました (ぴすけ)
2017-04-02 11:11:29
>芝刈り爺さん
メインはぽぴさんご希望のスイセン、那珂湊散策は食い気に走った私のオマケです。
スイセンの品種が多いので、咲く時期もそれぞれ前後していて、これから咲く品種もたくさんあります。
まだまだ見ごろは続くようですよ。
人のいない写真を撮るなら、開園直後がお奨めです
私たちが行ったのは平日ですが、それでも昼近くになるとどんどん人が増えてきて、人が入らない写真を撮るにはかなり難しい感じがします。

芝刈り爺さんはアンコールワットの旅に行かれたのですね。
暑さより、湿気がこたえたのでは?
湿度が高そうですものね。
でも、また行きたいなんて、きっと良い所だったのですね。

那珂湊を散策していて、ぽぴさんと震災の時と、今仮に地震が起きたらどこに避難しようか、現在地の標高は何メートルか、といった話になりました。
福島第一原発の事故後の処理でさえ手探りの状態なのに、よくもまあ「アンダーコントロールはできている」だの、「避難指示解除」だの言えたものです。
安倍内閣は、「戦闘」を「武力衝突」と言ったり、本来の意味とは全く別の事柄を「積極的平和主義」などと言ったり、政権の都合で言葉をすり替えて、言葉そのものの定義さえ危うくしています。
今回の森友学園問題も、もちろん公金の不正使用(首相夫人という私人に政府から夫人付という役人があてがわれ、公金が支払われている)とか、便宜供与とか、森友学園の詐欺などの問題でもありますが、私としては、事の本質は思想問題であると考えています。
本当にひどい。
なのに内閣支持率は未だに半数以上。
みんな、マヒしているのでしょうか。
それこそ安倍内閣の思うつぼです。



>ぽぴさん
こちらこそ、幸せな1日でした。
それに、写真を撮っている時のぽぴさんの楽しそうな姿といったら、いや~、本当に行って良かったです。
私も、スイセンにあんこうに反射炉、最高でした
友部駅で私が乗り換える前、「これはこの後ぽぴさんは気を失うだろうな」と思っていましたが、その後は爆睡だったのでは?
最寄駅で、降りられましたか?
前日のお仕事も大変だったようですし、くれぐれもお体を労わってください。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。