ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

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今日の見もの(ブレイブ ストーリー)

2010年10月26日 00時49分15秒 | 見もの

ブレイブ ストーリー 2006年 112分 BD版
 これはゲームだ。映画と言うより、ゲームを映像にした感じだ。展開も能力も全てがゲームだ。物語じゃない…。

 映像はキレイだった。声優陣も豪華絢爛。話はと言うと、魔導師や勇者が出てきてステージをクリアしながらレベルを上げていくのと同じ。アイテムが手に入るとボスキャラが出てくるのと一緒。語る内容は全てが・・・。

 これ、小学生や中学途中ぐらいまでが見たらいいんじゃないかな。その年代なら感動するだろうし、ファンタジーに夢を描くだろう。結論も至極わかりやすいし、子どもの持つ純粋な正義感に合致すると思う。何も映画全部が万人を対象にする必要はない。その年代に合わせたものだって必要だろう。ただ他のアニメに大人が見ても満足できるものが多い中、内容的には、大人には舌足らずと感じた。監督さんはあくまで子ども向けに作ったのかなぁと思った。原作はひどく長い小説みたいなので、その内容が多くカット、また子ども向けに改変されているようで、作者の意図が全部伝わったのかどうかは不明だ。この映画を見る限り、小学生や中学生が一生懸命書いたシナリオ、中学の文化祭で劇をやった時の主張、結論、的な展開で終わっている。原作を読んで同じ感想を持つかと言われたら怪しい…。

 ある男の子の日常が壊されてしまう。父親が他の女の人と暮らすと言って出て行く。母親は心労のために倒れてしまう。そんな時、幽霊の出るという噂の廃墟にある未知の世界へと続く扉を通って行けば運命を変えられるかも知れないと知った。男の子は母親を助けるために運命を変えようと出かける。そして向こうの世界でランクの低い勇者となって、いざ出発…。

 ジブリ作品の日テレに対抗してフジが関わった作品のようで、なるほどだから豪華な声優陣かと思った。CMをはじめ、フジが強烈にプッシュしたのだろうが、まだまだ作り方が手慣れてないのかとも感じた。うちのちびが大きくなったら、年齢に合わせて見せてもいいのかなと思っている。しかし彼女よりは彼の方がいいのだろうな、内容からも絵からも。返す返すも、「作者の意図が十分描き切れたのか」どうかが一番気になるのである。

 最後に、一番感じたのは、、、、

 理由はどうあれ、親が家族を壊してはいけない。どんな理由を並べ立てても、子どもから見れば大人のわがままで、自分を正当化しようとするエゴに過ぎない。家族あっての子ども。親が子どもの未来を壊してはダメだ。家族が壊れれば、どんな子どもでも必ず心を深く傷つけられる。親の勝手な理由などどうでもいい。そしてそんな子どもたちはそこかしこにたくさんいる。私のまわりも例外じゃない。私のまわりの大人たちも例外じゃない。

日記@BlogRanking

追伸:ゲオは100円にして人が来なくなったのだろうか。また50円セールをしていた。おかげで借りようかどうしようかと思っていたシリーズ物を借りることができたが…。共倒れしないことを祈る。