ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

日々の記録。見たり、聞いたり、買ったり、食べたり。

今日の見もの(トロール・ハンター)

2012年05月09日 18時53分55秒 | 見もの

トロール・ハンター
原題 TROLLJEGEREN
2010年 ノルウェー 104分
2012年3月24日 日本公開

 ノルウェー・ヴォルダ大学生3人(私はTVクルーだと思っていた)は地元で起きる熊の変死事件を追っていた。その過程で不思議な男・ハンスと出会う。

ハンス(黒)と学生(青)

 ハンスは夜に一人で森の中へと消えていき、学生たちは彼を追って森の奥へ行った。そこには得体の知れない化け物のようなものがいた。ハンスは「トロール!」と叫んだ。おとぎ話の中でしか存在しないはずのトロールのことか・・?

暗視カメラで見たトロール

 やがて取材の許可を得た彼らは、ハンスと一緒に数々のトロールに出会っていく。おとぎ話の彼らではない。知能は低く、食べるためだけの野獣。力が強く、ひょっとしたら人間をも食らうような生き物だった。実際彼らの一人は命を落とすことになる。政府はトロールの存在を隠そうとする。また一般人もトロールとは伝説上の存在であり、その仕業であっても自然の産物として片付けている。トロールの存在とその仕業がわかった彼らは、撮影したフィルムを公開しようと考えるが・・。

 ドキュメンタリータッチで、これは本物とテロップも流れる。前半1/3ぐらいは、それもうなずけるのだが、途中から(特にTV画面で見ると)作り物感が強く、フェイクと言う言葉よりも日本語で「偽物」と言った方がよい感がある。かなりの低予算で作られたようだが、とてもがんばっているとは思う。TV画面ではあらが見えても、映画館の大きなスクリーンでは迫力に負けてあらがわからないものだ。ぜひ映画館で見るべき映画だろうね。

山岳トロールに踏みつぶされそうになる
(映画館ならすごい迫力だったろう)

 内容も展開も非常に好感が持てるし、途中だれることもなく一気に見てしまった”おすすめ映画”である。偽物っぽいと言うのは、たとえば最後のシーン、アメリカ映画ならトラックにぶつかって画像が切れるシーンで終わるだろうが、そこまではいかない。やっぱ偽物やなって思えてしまい、気分の高揚感が無くなる。だがホントにいい映画だ。アメリカでハイウッドリメイクすることが決まっているようだが、きっとすごい特撮になるのだろうが、オリジナルの良さが失われるだろうなと言う確信めいたものがある。私はもうこれで終わりでいいと思う。

一番上の写真の全景(山岳トロール)

 ちなみに、私はトロールなる伝説を知らなかったから、前半は意味のわからないところがあった。知らない人はせめて伝説を調べてから見た方がよいだろう。

参考:
2011年10月には、ロシア・西シベリア・ケメロボ州にて、同じく幻の生き物として伝承されてきた「イエティ」(雪男)の捜索をロシア、米国、中国などの7カ国の研究者が開始し、国際会議が開催。(2011年10月3日asahi.com参照)

北米にいるとされる未知の大型類人猿「ビッグフット」を科学的に研究しようと、米アイダホ州立大が、世界初の専門の電子版学術誌を開設するというニュースがが報じられた。(2012年1月24日読売新聞参照)

日本トロール保安機関は映画『トロール・ハンター』を応援しています。日本トロール保安機関は、まだ広く知られていないトロールの存在をよく知ってもらう活動の他、長きに渡り迫害され続けてきたトロールの保護を目的としたエコ的な機関です。皆様のご参加をお待ちしております。お問い合わせ:日本トロール保安機関 事務局 troll.japan@gmail.com

ノルウェイ語なんてわからないから字幕スーパー版で見た。言葉はわからないけど、語感はすごくいい。きれいな音の言語だね。

日記@BlogRanking