H船長 意地を見せる。

瀬戸内ちょぐり釣りを試しても駄目、ラバーエギングの鯛玉釣りを試しても駄目。

六月に突入しさすがのＨ船長も焦りの色を隠せないのでありました。

と申しますのも年金波止場の船長仲間で、今年まだ鯛を釣り上げていないのは、ここの所やや体調を崩してあまり漁に出ていない

Ｎ大先輩と我らがＨ船長だけだったからであります。

密かにどちらが最後になるか皆で賭けまで始まったと云う噂まででている始末。

Ｈ船長、本日はなんとしても鯛を釣り上げるまではたとえ真っ暗になろうが帰らない覚悟で出漁したのでありました。

今日はＨ船長の友達と云うか、やや舎弟と云う感じの歯科技工士である「たきちゃん」も動員して勝負に挑んだのであります。

この方、シップ・オーナーであるにも関わらず釣りにはあまり執着がなく、技術的には僕レベルないし僕以下なユニークな方です。

あろうことかこの「たきちゃん」に最初にガツンとものすごいあたりが。一人であげるのは到底無理と判断したＨ船長が飛んできて手取り足取りして

我らが千歳丸の今年の初鯛がコイツであります。




体重４キロ也。 背景に僕の洗濯済みのパンツが写りこんで見苦しいので写真をトリミングいたしました。船長殿、勇姿が見せられずお許しあれ。

大喜びのたきちゃん。スマホで写真をとったりフェースブックに記事を投稿したりしていたのですが

突然釣りにはもう興味が失せたのか船の上で眠ってしまいました。なんともユニークな独身新人類なのであります。


これで汚名返上が出来る、明るい内に波止場に帰れると一安心のＨ船長。気が楽になったのか自分でも鯛に引き続いてコチ（鯒）、モサ（猛者、フカの子

供）と連続で大物をゲット。






僕はと云えば、鯛のあたりは皆無でいつものメバル、アジなど計１０匹のみ。

いよいよ僕とＮ大先輩との最終決戦の火蓋が切って落とされたのであった。続編、乞うご期待！


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