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Days of Pieria

【このブログはアーカイブです〜2016年】
鍼灸&オーラソーマ&冷えとり…光の鍼®︎Pieria

簡単なことの難しさ

2011年09月30日 | 冷えとり健康法
KIN20黄色い共振の太陽(調律 チャネルを合わす 呼び起こす/普遍的な火 照らす 生命)

冷えとりの難しさは生活そのものであること、つまり非常に単純で卑近であることなのだと思う。
正直、こんなことで万病が治るということは奇跡に近いから。
すごく高価なナニカを着けるとか飲むとか拝むとか、最先端医療のほうがすごいし効く、と思う人のほうがまだ多いのかもしれない。

当室の患者様でもきちんとなさっている人はごくわずかだ。自分の力不足を嘆いたこともあったけど、先日書いたようにその点は既に手放している
初診の時と必要と思われる時におすすめはするけど、あとは患者さんが興味をお持ちになった時だけご対応するようにしている。オーラソーマのクライアントさんは直接身体を診ないことが多いし、ご自身のケア方法を既に体得されている方も多い。でも健康管理にご興味をお持ちの方は必ず自分からアプローチくださったし、
「なんでもっと早く教えてくれなかったんですか?」
と言われて、ごめんなさいと謝ったこともある

数年前、ある重病の患者さんにずっとおすすめしていたけれど、足が不自由なので靴下も半身浴も大変で嫌だと言う。私も強制はしないから何年もかかって、とりあえず半身浴だけはしていただけるようになり、効果を実感されたので遂に絹の五本指を履いていただくと、履いただけで酷い足の痺れが取れたという。その時言われた一言、
「なんでもっと早く教えてくれなかったの?」
あの~、初診の時からもう何十回もおすすめしましたよっ!?
「聞いたことないわよ」
…つくづく、人間自分の聞きたい事しか聞かないのだなぁ…と痛感したものだ。この方が亡くなるほんの数ヶ月前のことだった。この方は結局その後の暝眩を受け入れられなかったのだった。

冷えとりはこのように人の我執のかなりシビアな面も含め、いろいろ浮上させる。

先日、ある患者さんが「ブログを読んで、冷えとりをやる「べき」だと書いているのに抵抗があり、クライアントをやめようかと思った」とおっしゃった。正直に言ってくださったことに感謝したが、私はその記事にやる「べき」だなどと書いた記憶がない(実際書いていない)。奇しくも我執についての記事、冷えとり前提で書いているから嫌ならスルーすればいいのに、そんなふうに読んでわざわざおっしゃる?…何かチャレンジがあると感じた。
案の定「靴下が苦手だって何度も言ってるじゃないですか!」「あたためると湿疹がひどくなると医者に言われてます」と、もう「冷え」どストライクの発言をなさる。きっとこの方の潜在意識は、冷えをとりたくて仕方がないのではないだろうか?
こうなると私はどんなに嫌がられてもおすすめする。この方は若い女性で冷えとりすればどれだけ綺麗になるだろう!?とかねがね思っていたから。それが私の責任というものだ。

そして気づきも早い方なので、結局「とりあえずレッグウォーマーと、靴下一枚からやってみようかなと思います」とおっしゃる。何から入ってもいい。皆、自分だけのプロセスを歩むのだから。
うちの母はもう40年近くリウマチを病んでいるが、靴下を履くまでに(やはり怒りながら)10年かかり、重ね履きをするまでに更に数年かかった 頑固な病気は頑固から治さないとならないから、大変なのだ。
だから世間に冷えとりが普及し、素直に楽しく入っていける人が増えているのは本当に嬉しいこと。特に難病の方には光明だから。

でも、誤解のないようにと思うのが、冷えとりとは「靴下を履くこと」や「半身浴をすること」ではない。
生活のしかた、生き方そのもの。進藤先生は「包括科学」とおっしゃっているけど、生命と宇宙のしくみにつながっていると感じる。
ホ・オポノポノにもつながるのは、やり続けることに意味があるから。
そして最初に戻るけど、あまりに卑近で単純なことゆえに、思わず軽視したくなる面があるのが難しさでもあり、深みでもある。

難病を克服されたある方は、非常に激しい暝眩を経て最近見違えるように生き生きしているのだけど、冷えとりにあまり積極的になれなくなったという。冷えとりよりも「絶対に治す」という自分のマインドが治癒を引き寄せたと思うそうだ。
だからマインドの持ち方で靴下を履かなくても足は冷えなくなるのでは?とおっしゃる。…う~ん、いろいろなことを考えるものだなぁ まさに個性だ。試してみる価値はある?

私はものすごく左脳強いほうだけど、同時に「たかがマインド」と思っている。「たかが人が考えること」なんて宇宙の法則とか神秘には遠く及ばないと感じているのだが、一番身近な神秘である自然治癒力に関して、最近ある手応えを得た。

原発事故以来、ずっと放射能に関するリサーチを続けてきて、情報収集すればするほど絶望的になる チェルノブイリという先例から考えると、本当に今、人類未曾有の最悪事象が進行中である
そして私は体感的にもかなり敏感なので、水素爆発以来(3号機は核爆発)、空気が変わったこともはっきり感じたし、近所の買い物でもマスクをしないと辛かった。正直移住も考えたほどだったが…先月(8月)の半ばくらいから、ふと平気になったのだ
単に慣れただけかも?と思ったのだが、波動測定すると体内に放射線毒素は殆どなかった。

「冷えとりをしている身体は、放射能を代謝できるようになる?!」
この可能性にかなりワクワクしてきた それで今回ワークショップ開催を決意したのだが、そのことについて進藤幸恵さんに伺ってみたら返事をいただけた。

「「冷え取り」をしていればどんな種類の放射能でも、毒出しという形で体内から出て行きますので、怖がる必要は有りません。」
とのこと。おしっ!と思った。
そう、冷えとりを続けるということは人間の自然治癒力への信頼を深め、身体の未知の可能性を探求することだと私は思っている。詳しくはワークショップで


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第1回からだの知恵ワークショップ「冷えとり健康法の可能性」

2011年09月21日 | 冷えとり健康法
KIN11青いスペクトルの猿(解放 溶かす 解き放つ/魔術 遊ぶ 幻想)

初めて「からだ」に意識を向けたワークショップを開催することにいたしました。
既にHPで告知済みですが、「冷えとり健康法の可能性」と題して第1回を開催いたします。

日時:2011年 10/1(土)13:20~15:30頃
KIN21赤い銀河の竜(完全性 調和させる かたどる/誕生 育む 存在)

場所:奥沢 治療室Pieria /または人数によって奥沢の公共施設(←参加者の方にご案内します)
定員:10名程度まで
参加費:¥1,500-(お茶とヘルシーお茶菓子つき)
持ち物:筆記用具

ご参加希望の方は、準備の都合上、前日18:00までにこちらへご連絡ください。


医師の進藤義晴先生が提唱されたこの「冷えとり健康法」、私自身がもう20年近く続けています。
私は幼少時から病気がちで自律神経失調や自己免疫疾患がありましたが完治、10年以上薬剤は一切服用しておらず、いつのまにか患者さんを診る側になりました。そして一生冷えとりを続けていきます。

冷えは万病のもとであり、冷えとりをすれば万病が治ります。そして冷えのない人はいません。
私は冷え症じゃないから、とおっしゃる方でも必ず冷えています。
冷えとりの方法は非常にシンプルで、半身浴、靴下の重ね履きと服装や生活の工夫、食生活の見直しなど地道な小さなことの積み重ね。お金も殆どかかりません。でも細やかなことを素直に実行し、継続することこそがチャレンジでもあるのですよね。
私は開業当初から特にご病気の患者様におすすめしているのですが、なかなかきちんと続けてくださる人がいらっしゃらないのが悩みでした。おすすめしてスルーはまだしも、反発されたり、時には陰口を言われてヘコむことさえありました

でも進藤先生の著書もどんどん版を重ね、特集をする雑誌なども増えて、最近はかなり認知度が高くなってきて嬉しい限り。
そしてある日ふと気づいたのです。「冷えとり生活をされる人は、施術を受けにいらっしゃる必要がないんだ!」というシンプルな事実に (もちろんいらしてもいいんですよ・笑)
良さがわかる人はただ喜んで実行し幸せになっていく、それでOKと思うと気持ちが楽になりました

でも今特にこのような企画を考えたのは、原発事故以来環境に増え続ける放射線毒素から身を守る対策の一つとしても非常に有効だと感じられるからです。
外部&内部被曝を避ける方法等の情報は手に入りますよね。更に抵抗力をつけて毒素を排泄できる身体であることが大切。その点での冷えとりの可能性を、私はこの半年で身をもって感じています。
真実が隠蔽され、様々なバイアスのかかった過剰な情報が飛び交う状況で、身体の健全性を保つための日常のサポートとしてこれ以上のものはないと思うのです。特に子育てをされている方、お子様、そしてこれから子どもを産む女性には是非実行していただきたいと切実に思っています。

今回は、冷えとりに興味があるけどまだ取り組んでいらっしゃらない方、よくわからないけど体調不安がある方など、ご興味を持つ方のご参考になるよう、私のこれまでの体験談などを交えて、やり方の具体的な説明を行います。
また既に冷えとりを実行されている方のご質問も受け付けます。
ご参加ご希望の方は早めにご連絡お待ちしております。



ご参考:
・当室のHPの冷えとり健康法の説明。(このブログのカテゴリーからも読めます)

・首都圏には既にチェルノブイリの第3&第4区分に相当する放射能汚染地域が点在し、汚染は進行中です。市民グループ・放射能防御プロジェクトが行った首都圏の計測結果。8/8の会見についてはこちら
・実測によりその正確さが評価されている、早川由起夫氏の放射能地図 
・もう有名ですよね、東大アイソトープ総合センター長 児玉龍彦教授の感動的な陳述
・東京とほぼ同程度と言われている低線量汚染地域であるキエフ病院のドキュメンタリー
・そして日々フレッシュな放射能は排出され続けています。細野原発相が「工程表の冷温停止を年内に前倒し」としたニュース(9/19)があり、順調に収束していると思った方もいるかもしれませんが、既にメルトスルーした核燃料は圧力容器の中にないので「冷温停止」はありえないと京大の小出裕章先生がおっしゃっています。メディアを鵜呑みにしないように。
…こうした情報はきりがありませんが、ご自身でご判断ください。



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暝眩としての鼻血

2011年09月01日 | 冷えとり健康法
KIN251青い自己存在の猿(形 明らかにする 測る/魔術 遊ぶ 幻想)

放射能汚染とおそらく関係している「鼻血」が急激に増えているという情報があります。
ツイッターをやっていると、「主に子どもが、主に就寝中にドロっとした鼻血を毎日のように出す」という類のツイートを頻繁に見ます。

血液の形で出る毒素は腎と関係し、五臓全部の排毒と言えます。臓器や脳内で出血すると非常に厄介ですが、血液を直接体外に排出できる形として鼻血は有り難い排毒だといえます。大出血でも心配さえせず、ああ毒素が出ていってくれる!と感謝していれば必ず止まりますし、失血死なんてありえません。
(でも心配して救急車を呼んで大掛かりな止血をして輸血をして…をやっているといつまでも止まらない可能性があります。)
痛み、痒み、下痢や嘔吐、発熱炎症等、苦痛の強い暝眩は多いですが、鼻血はわかりやすい上に苦痛が比較的少ない排毒だと思うんですよね。

私事、身体が弱かった幼少時、よく鼻血を出しました。食べ過ぎたりチョコやお菓子を食べるとテキメンでした。弱いなりに排毒で身を守っていたのですね。
そして病気の治り際には必ず大出血しました。子ども心にも「鼻血が出れば治るぞ!」と経験的にわかるので、出ると嬉しかったですね
寝ていて溢れてくるくらいの勢いの鼻血でもひととおり出せば必ず止まり、その後頃合いを見て勢いよく鼻をかむとドロッとした血の固まりが沢山出てきて完了です。汚い話ですみませんがそれが非常に気持ち良く、じきに起きられるようになる。7~8歳の頃身につけた知恵です。

でも毎晩出るお子さんの鼻血というのは、出ている以上は抵抗力があると言えますが、毎日毒と闘っている状態でリスキー過ぎます。ましてや終わりの見えない戦いです。
線量の高い地域は子どもの住める環境じゃないですから、避難や転地などで大人ができるだけ守ってあげて欲しいと私は思います。せめて冷えとりをさせてほしい。切実に思います


さて身内ネタが一番書きやすいので書いてしまいますが、私の父は不整脈、糖尿病、甲状腺疾患、胆石、蓄膿症、頸椎症などの多病持ち。全ての我執を持ちますが、一旦怒ると手が付けられないほどで肝(傲慢)と心(冷酷)が際立っています。
そして昨年、脳内出血をして一命を取り留めましたが、半身に軽い麻痺が残りました。
ひどい不整脈があるのに糖尿病を臨界値のまま30年間放置して大酒を飲む毎日、今迄何もないのが不思議でしたが、実は20年くらい前から時々大鼻出血をしていて、これが幸いだったのだと思います。
入院して止血をしたこともあるのですが(ものすごく痛い処置…)、やはり止めれば止めるほど出るんですね。
私は最初の時点から冷えとりを知っていたので「出て良かったんだよ!」などと言って激怒されたりしてました
「老人の鼻血は止めるな、赤飯炊いて祝え」というくらい有り難いことなんですけどね。

今では本人も病気怖さに冷え取りをしているのですが、理解に至らず暝眩を嫌がってばかり。
関節痛や痺れなどが出ると、「こんな痛みは嫌だ、死ぬ!」と痛み止めを使う。
(リウマチの痛みを約40年耐えている奥さん(=私の母)の前で言うかそれを!?)~私の心の声

湿疹が出ると、「こんな痒みでは死ぬ!」と言って医者にステロイドをもらって塗る始末。
(あんたの息子(=私の弟)は激症アトピーで文字通り死にかけたのに、そのくらいで何!?

病気が嫌で冷えとりをしているというのに、暝眩が出るたびにその毒を抑えて逆戻り。まぁ自分の身体をどのように扱うかは本人の自由と責任ですが、馬鹿じゃないの!?と喉元まで出て私も時々激キレてしまうのは、「傲慢」の怒りの毒を受けてしまうから

そして痛いのも痒いのもイヤだという父の声が聞き届けられたのか、この夏は久々の大鼻血を続けています。
さすがにもう救急車を呼んだりしませんし、脳卒中をやった人が鼻血で排毒できることがどれだけの恩恵かと思うと私は感謝に堪えないのですが、思わずまた「よかったよかった!」と言ってしまい激怒され…
「こっちの身にもなれ!鼻のない人間になりたいくらいだ」などとのたまいましたね…
(枯れ葉剤や劣化ウラン弾などの影響でそういう奇形の人もいるっていうのに…!

何度か大出血を繰り返し、もうそろそろ終了?と思っていたところ、先日腎経に鍼を打った途端に再び出血。なんとわかりやすいこと!
本人は相当ガッカリしていて可哀想なので私は今度は口には出さず、内心でガッツポーズ100回 神様ありがとうございます~~!!と感謝感謝の感謝三昧…というわけで、冷えとり指導はドSにならざるをえない

すぐに死ぬという人ほど生きたいものです。父は冷えとりの理解は全然駄目ですが、父の身体はなかなか賢いんだと思います。
またこういう人は、人に敬われたりやさしくされたいというインナーチャイルドの根深い問題があり、それが多病の一因になるのですが、これはまた別の話。。

ともあれ、身をもって興味深いネタを提供し続けてくれることには感謝せざるをえません。存分に排毒して生きてくださいお父さん。

(写真は私の普通のご飯。圧力鍋で玄米を炊き、蒸らしている間にお味噌汁とおかずをちょっと作るだけ、手抜きとも言えますが必要十分です。)
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冷えとりと我執について(加筆)

2011年08月14日 | 冷えとり健康法
KIN233赤い水晶の空歩く者(協力 捧げる 普遍化する/空間 探る 目覚めの状態)満月

ご自身も冷えとりをなさっているお医者さま、まきちゃん先生のブログをいつも読ませていただいています。
多くのガン患者さん、つまり命にかかわるご病気の方々を診ていらっしゃるお立場もあり、真剣さと熱意に頭が下がる思いです。

上のリンクの「重ねる枚数が多いほど毒出しは早い」では、靴下の枚数を増やせない人が何にこだわっているのかで心の冷え、つまり我執の種類がわかることに気づかされ、興味深いと思いました。
「健康を取り戻すのに、何のこだわりがいるのか。」
とお書きになってる。全くそのとおりなんです!
当室でも、いくらお勧めしてもすぐにやめてしまったり、最初からやる気のない患者さんは沢山いらっしゃいます。

8/19加筆→靴下重ね履きは最低4枚です。上限はありません。私は基本5枚で冬は少し増えます。3枚以下ではやらないよりまし、という程度で冷えとりになりません。これは経験的にわかります。(加筆ここまで)

重ね履きが出来ない、枚数を増やせない人のこだわり(我執)の例が以下だと思います。

カッコ悪い、非常識だ →見栄っぱりなので「傲慢」→肝が病みやすい
興味ない、強制されてるようで嫌だ →真実や思いやりがわからない「冷酷」→心が病みやすい
合う靴や服がない →大切な身体の為に靴一足すら買えない?!ケチで「強欲」→肺が病みやすい
面倒臭い →安楽ばかり求め無精なので「利己」→脾胃が病みやすい
家族や周囲に干渉される →人の目や反応を「恐れ」ているので全ての我執を持つ→腎が病みやすい
靴下を重ねると具合が悪くなる →相当身体が悪く全ての我執を持つ→既に腎が病んでいる
暝眩が嫌だ →冷えとりを理解していない、もしくは未だ治るタイミングではない or 治りたくない(病気でいることにメリットがある)

ということになりますかね~。なお、我執については随分前の私の記事ですが、ご参考にしてください。
ちなみに「肝が病む」とは肝炎になるという単純なものではなく(むしろそれは最後)、肝と表裏の胆のうが病んだり、肝と関係する目を病んで視力低下や緑内障とか、筋が病んで腱鞘炎やぎっくり腰など、病の表現形式は様々です。
そして「腎」は先天的・基本的な体力の源ですので、腎が病むということは命にかかわる病気につながる可能性があるのです。

冷え取り以外のアプローチで健康になろうとする、という方の自由は尊重いたしますし、私は決して無理強いはしませんが、「何故やらないの?治りたくないの?!」と理解に苦しむことも。。
当室の患者様は膠原病などの難病の方は多いですが、例えばガンのような進行性の命にかかわるご病気の方がそれほど多くないことが救いです。。

でも患者さんがそんな調子なのは、私が原因ですよね…とホ・オポノポノを知る今ならわかります。
私は幼少時から病弱で、成人してからバセドウ氏病を患っています。これは「腎」の病気ですから(自己免疫、内分泌疾患、遺伝もあり)全ての我執があります お蔭さまで病気はもう15年以上緩解し数値上は健康体ですが、自分の身体(の不安定さ)は自分が一番よくわかります。
自分の冷えとりがかなりユルめなのも自覚しています。ユルくなきゃ続かないでしょ、っていうのもあったのですが、、
あまりタイトにやりたくない→安楽を求める「利己」です。つまり消化器が悪いのは確か。甘いもの好きも脾胃の悪さの特徴ですし
そして冷えとり歴17年、もう履き方や服や靴の合わせ方の心地よいペースが決まっているため変えるのが面倒…やはり無精で、「利己」が強いんですよ。。
また、別の観点では喉のチャクラ(甲状腺と関係)が不調なのでマインドの手放しがしにくい、とも言えます。

それで合点がいったのですが、私が脾胃が悪いということは、患者さんも皆そのはずです。
脾胃が悪いと依存的になる傾向があり、依存と自立のテーマは私も過去かなりワークしてきたつもりですが、私自身の面倒臭がりのために患者さんの冷えとりがそれ以上進まないんだ!
更に私は主に施術で生計をたてておりますので、冷えとりをする方が増えて施術の収入が減る「恐れ」とか「強欲」が意識下にあって、患者さんの成長を止めている可能性がゼロだと断言できません…

…怖いですよね。。そんなエネルギー構造まで容赦なく見えてしまう、冷えとりです
ホ・オポノポノしなければ。ごめんなさい皆さん、許してください。そして冷えとりをもっときちんとして自分を愛します。まきちゃん先生、気づかせてくださってありがとうございます。。

ただ最初から冷えとりの素晴らしさの確信を得て17年続け、今後も止めることはありえないと言い切れる根気と信念の強さは私の美点でもあります。これはもっとアピールしてもいいよね?と最近は思ってます。
特に震災以降、食に関してはきちんと冷えとり食にしないと身体が反応しますので、自然に変わっていってます。靴下やレギンズの枚数も増やしてみたら快適、ってことになるでしょうきっと。(快適や快楽を求める「利己」ですので…

写真上は残り野菜や海草のサラダ/亜麻仁油&自家製梅醤油ドレッシングですが、冷えた玄米ご飯を入れてライスサラダ、茹でたお蕎麦を水で締めて入れて蕎麦サラダにすれば食器が1つで済む、という夏のご多忙時向けのメニューです。(やっぱりトコトン無精者…

それから前記事のブーツサンダルとスカートの組み合わせ、ショーツ絹と綿二枚重ねで絹のペチコート着用。ちなみにTシャツは随分前のユニクロ製


水星逆行してるためか、過去の記事に遡ったり忘れ物を取りに行ってる気分です 丁度お盆休み。暑いですがもう立秋過ぎました。冷えとりをサボらず、どうぞご自愛くださいね。

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夏の冷えとり

2011年08月06日 | 冷えとり健康法
KIN225赤い自己存在の蛇(形 明らかにする 測る/生命力 生き残らせる 本能)

暑いからと言って、冷えとりサボってませんか?
特にこの夏は排毒がすすんでます。これは私はむしろ震災の好影響と解釈しているのですが、未だかつてないほど光の身体がハートから揺さぶられたせいで、これまで出てこなかった深い部分からの排毒をしている方が多いです。
夏風邪含む発熱、下痢、咳、鼻血、あらゆる炎症、かゆみ、湿疹、水虫…etc..身体に出ることはとてもわかりやすいですが、冷えとりを意識的にやっている方はびっくりして薬を使ったりしないでくださいね。勿体ないです。身体が出したがっているものは、有り難く出ていただきましょう。
メンタルやスピリチュアルな部分でも…今までにきちんと向き合えなかったテーマが浮上している方多し! かくいう私もなんですが… めげずにクリーニングに励みましょう。
節電のせいで公共機関の冷房が寒すぎないのはとても助かります。ここで暝眩に負けずしっかり足もとをあたため、半身浴をし、食べ物に配慮し腹7分目をこころがければ、夏はもともと冷えやすい冬よりずっと冷えとりがしやすいのです。

そして放射能対策としても冷えとりは優秀です。今症状が出ている人は放射線の反応の方も多いのですが、いずれにしても反応が「出て」くれるのは有り難いことで、より内臓の冷えを取って機能を高めればずっと抵抗力や浄化力が高まっていきます。
五臓の「心」が働く夏は、苦いものがおすすめ。麦茶(昔ながらの六条麦茶をちゃんと煮出したものに、若干塩を入れると良い)、ゴーヤ、ヨモギなどの苦みがあるものを取ると、弱りがちな心を強めます。
そして身体の解毒をするのは肝臓ですが、火性である「心」を強めるのも木性の「肝」。特に今年は放射能もあってフル回転です。木性を強める酸っぱいものも良いですね。梅干しは必須! 酢の物やドレッシングを梅酢で(普通の酢は陰性で冷えますから梅酢が良い)。果物や夏野菜は身体を冷やす(陰性=緩める)ためのものですので夏に採れるのですが、食べ過ぎは駄目です。特にもうすぐ立秋ですから。

ヨモギが強力に肝臓を強めるのも道理です。自然食品店にあるヨモギ粉を抹茶のようにして飲んだり、本葛粉に混ぜて練り(甘みは玄米甘酒を混ぜます)あずき昆布にかけるデザートは四季を通じておすすめです。


そして良いお塩を多めに摂ってください。水分摂取が多めになって体液が薄くなりがちですから。最も陽性(細胞を引きしめる)食品がお塩です。お味噌汁は天然だしで、ちょっと塩辛いくらいに仕上げてちょうど良いです。
でも何しろどんなものでも食べ過ぎは駄目です。

特に極陰の放射線とばっちり引き合ってしまう白砂糖や食品添加物は、出来る限り避けてください。
甘いもの好きでどうしようもなかったこの私が、最近白砂糖を受け付けなくなりました…食べるそばから頭痛がしてしまうんです。私は特に敏感かもしれせんがちゃんと身体の知恵が教えてれるので、さびしいけど仕方ないです
頂きモノで美味しそうなのを試食とか、ハーゲンダッツの新しい味の試食くらいはしますけど、すぐに反応出てしまいます。(アイスクリームって冷たいし砂糖と乳と添加物の固まりなので、最悪ですね~
甘いものがほしければ玄米甘酒。またはハチミツやメープルシロップや黒砂糖や和三盆をほんの少量ですね。
最近はもっぱらおやつも手作り。↓豆乳ときな粉と米粉のチーズケーキもどき、乳製品&砂糖ナシ。


また肝は「怒り」と密接な関係があります。肝臓が不調な人は怒りっぽいor怒りを表現できない人が多く、人のエネルギーに巻き込まれたり、自分に優しくできない(ホ・オポノポノ的にはウニヒピリをケアできていない)方がほとんど。。
オーラソーマではレッドやピンク、マゼンタと関係し、チャクラとしては第三チャクラですのでイエロー系も関係します。肝は消化器系全部を統率する働きがあるので、不調和だと内臓全部がうまく機能せず非常に疲弊します。
そういう時は鍼も良いですし、今年は特にビーマーライトペンの「怒りを主張へ移行する」セッションを多くの方に実施しています(自分にもやってます
どう表現していいかわからない怒りのエネルギーを建設的に使えるようになり、セッション後は見違えるほど元気になる方も多いです。

身体のこともメンタル&スピリチュアルなことでも、暝眩の経過を早める為にも、鍼灸やオーラソーマは多いにサポートになりますので、よろしければお役立てくださいね。

さて、私が今年とても嬉しいのが、靴下重ねばきにサンダルを履いてもダサくなくなったこと!
毎年サンダルだけは無理と諦めていたのですが、ほんと嬉しい! MBTのサボタイプも試してみようかな!?
冷えとりブームが少なからず影響していると思ってます 可愛いレースのヒラヒラ靴下を見せてサンダル履いている人も多いですよね。
私がバーゲンでゲットしたのがこのブーツサンダル。

牛革のアンティーク仕上げで、麻や綿の長めソックスをくしゅくしゅにして出して履くといい感じ。ハードにもエレガントにもなります。靴下5枚重ねが可能なくらい大きめを買いましたが、ブーツだと多少緩くても歩行は安定感があります。
雨に降られると困りますが、秋も深まるまでずっと履けそう。

またこのブーサンのお蔭で今年はスカートを結構履いています。私は、夏はくるぶしから下をしっかり包んでいればレギンズなしのスカートでもヨシとしています。(あくまでも冷えとり歴17年の私が、です。ご病気のある方やご体調によってはきちんとされたほうが良い方も多いと思いますよ。)
シルク&綿のバテンレースのロングスカートもバーゲンでゲット

かなりロマンチックな感じで麻や黒のレースのソックスをくしゅくしゅにして合わせるといい感じ。
ひざ丈の綿麻のスカートや、デニムのミニスカを生脚で履く!などもオフタイムでやってます。これだけ湿気が高いとやはりスカートのほうがラクだし。

また、今迄どうやっても冷えとり的には難しかったクロップドパンツも全然オッケーになりましたし、ショートパンツも射程範囲だな~(今年は予算外なのでやめときますが…
昔に比べればファッション環境は本当に楽しめるようになって、有り難いことです。

自由が丘の盆踊りは例年になく人出が多い!

震災のせいで、こののどかさが余計有り難く感じます。このブーサンとスカートで踊りましたよ私
皆様も工夫して冷えとり生活、お楽しみくださいね。
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隔世の感

2010年11月08日 | 冷えとり健康法
KIN213赤い倍音の空歩く者(輝き 力を与える 指揮する/空間 探る 目覚めの状態)

最近何かと立て込んでしまい、なかなかブログが更新できずすみません。実は昨年からワーク中の不動産関係について、最近大きな展開がありました。
本当に昨年からの継続的かつ集中的なクリーニングが思いもよらぬ形で結果を見せてきていて、ホ・オポノポノってこういうことなんだ!と感動しますね~
ま、その件についてはおいおいご報告いたしますが、そんなこともあり&仕事も充実、有り難い忙しさです。書きたいことは沢山あるのですが、とりあえずさくっと短くいきます。

ちょっと感動した本のご紹介、冷えとりガールのスタイルブック (ナチュリラ別冊)

冷えとり歴15年を越える私には、「あぁようやくこんな時代が来た~っ!」という感動ですね。
その昔「できるだけ目立たず」「できるだけ違和感のないように」と、かなりコソコソ靴下を重ねていた時代から思うと隔世の感。
「ゆるかわ」ブームは追い風となり、「森ガール」と同格?に「冷えとりガール」が特集され、どうやったってどうやったって絵にならない、でもあまりに気持ちが良いので愛用せざるをえない「絹のももひき」が裏表紙に載ってしまう時代が来たのですよ~!

いや~このももひきたるや友人に、「いざ勝負の時、どうすんのよ?」と呆れられたシロモノ
勝負って…誰とどういう勝負するっていうのよ!? これからはももひき勝負、靴下の枚数勝負、シルクの材質勝負、レッグウォーマーや足首ウォーマーなど冷えとり小物グッズ勝負の時代が来るに違いないわ

女性の冷えとり入門編としては申し分のない一冊。可愛さから入り、そして奥の深さに気づいて受けとめていける人たちが新しい時代を開いていくのだと思う。嬉しいです

↓履けば誰でもわかるその良さ…でも特にリゾートホテルのスパではミスマッチすぎ、ってか自粛の「ももひき」。(日帰り温泉でもやばいです…)

↓そのももひきたちが「レギンズ」というオシャレな名前を得て勢揃い

↓どうよ、このテイスト!

↓「可愛さ」から入れる時代が来たのね

↓勿論靴下の重ね履きもきちんと解説

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暝眩を愛する

2010年10月17日 | 冷えとり健康法
KIN192黄色い惑星の人(表明 仕上げる 生み出す/自由意志 感化する 知恵)

「暝眩なければ病治せず」という言葉があります。暝眩とはいわゆる好転反応で、それなしには病気は治らないということです。
東洋医学的に古くから言われていることで、暝眩は冷えとり健康法をしていれば必ず向き合わざるを得ないことなのですが、これこそが冷えとりの難しさなのですね。
靴下の重ね履きや半身浴、腹七分目以下にしていると全身の血行が良くなって「調子が良いです!」と喜んでくださる方は多いのですが、そこでめでたしめでたしでは決して終わりません。冷えとりに「終わり」などないですから。

血行が良くなって体調が上がると、より排毒できる身体になるわけですから、新たな症状が必ず暝眩として出てきます。
冷えとりをある程度やっている人でもついこのことを忘れて、「冷えとりをしてるのに病気になった!」などとひどい誤解をしたり、パニックしてしまいがちです。
つい先日も冷えとり中で施術もしている家族が、湿疹ができて皮膚科に飛び込んでステロイド剤を処方されて塗ってしまい、折角出てきた内臓の毒を臓器に押し戻してました。トホホでしたね…
脳溢血の後遺症と糖尿病から回復しつつある父なのですが、冷えとりと食事療法と鍼灸でめきめき回復しているがゆえの好転反応で、頭の血管が切れることを思えば湿疹なんてどれだけ有り難い症状か!と思うのに…。
勿論薬漬けになることを選ぶのもその方の自由だと私は思っています。でも、診る立場としてはやりきれないですね。。
確かに暝眩は辛いものですが、それをきちんと前向きに受け容れることこそが「闘病」だと私は思っています。

一度も診たこともなく、名乗りもしない方から、
「緊急事態なので電話をください!」
という、パニック留守電を何度も受けて驚いたことがあります。その「緊急事態」は3日おきくらいにあるようです。
一度電話に出たら、1年以上前から続いている冷えとりの暝眩についてのご相談で、同じご相談をやはり何度も受けているのですが本人は覚えておらず、いつもパニックのあまりこちらの色々なアドバイスなど全く聞こうともせず、
「これは暝眩だから大丈夫なんですよね?!」
と、恐怖のあまりただ私から「大丈夫」という言葉を取り付けたいだけです。
「まずは深呼吸を100回してください。それでも緊急事態とご自分で思われたら救急病院に行かれたらいかがですか?」
と、私は最後に完全に突き放しました。冷たいようですが、とても請け負えませんので。

似たようなやりとりが複数の方と何件もあり、私は半年ほど前から冷えとりのご相談は「文書のみ」にて受け付けることにしました。
文章にしてみることでご自分の状態をより客観的に見ることができるからです。パニックしていると、身体の冷えよりも何千倍も大きい心の冷えがどんどん溜まってしまい、いくら靴下を履いても半身浴をしても意味ないですから。一体自分は今どういう状態なのか、文章で説明できるようになれば一段階進むはずです。
また、施術中にお電話を受けると、きちんと予約をしてお金を払っていらしている方の時間を奪ってしまうことになりますし。

冷えとりをしているのだから、暝眩が出て当然。それだけのことです。
身体の深い叡智をただ信頼するだけなのです。身体は愛情を向け手をかけたことに対して、必ず何かしらの反応をします。その健気さを愛さなくては。暝眩こそ愛すべきものです。

冷えとりに限らず、鍼灸の治療が効いていたり、オーラソーマがはたらいてると、時に激しい好転反応があります。
私はこの10年間に3例ほど、施術中に患者さんのご気分を悪くさせてしまったことがあります。お二人は鍼灸、お一人はフェイシャルでした(お顔には消化器系のツボが沢山あるのです)。
全員が非常な緊張状態で、特に脾胃からの邪気が急激に排出された結果でした。皆さんすぐに回復されてむしろ非常に軽くなられましたが、鍼にトラウマを持ってしまわれた方がいらして、本当に申し訳なかったと思っています 
私の施術は基本的に気持ちが良いものだという自負はあり、クライアントさんにとって「最高善」を意図していますが、かなり氣が動きますので、患者さんがご不快にならないものという意図を日々新たにするようにしています。

オーラソーマのボトルやソーラーエッセンス等を使ったことによる好転反応は早いしわかりやすいのですが、患者さんにとってはびっくりでしょう
過去に悪かったところがもう一度症状を出してくる(多くは薬で抑えていますので薬害の排出も含む)ものや、「ひどい咳」で悲しみやショックを解放する方が多数いらっしゃいました。
慌てて痛みどめや咳止めなど使わないように!勿体ないですし、まず効きません。移る風邪ではないので安心して咳をしてください。出し切れば必ず終わって、見違えるようにお肌が綺麗になって抵抗力があがります。
血を吐いても大丈夫。咳のしすぎで肋骨折れたら湿布くらい貼っていいですよ!(と、実際患者さんに言ったらドSと言われましたが

私は幼少時から身体が弱くすぐに風邪をひき、それも必ず喉ですぐに気管支炎でしたが、7~8年前に自分でホメオパシーを駆使してものすごい排毒を経験し、以後呼吸器系の「風邪症候群」には一度も罹っておらず、我ながら会心の成果 今や風邪は入っても数時間で抜けることが多く、頭痛で止まります。
ちなみに、ホメオパシーについて一部マスコミで否定的な報道をされたのは記憶に新しいですが、真偽を「議論」するなんてナンセンス。実践者にとって、使ってもいない権威者がどう評価しようと全く関係ありません。
ホメオパシーの難しいところは「処方する人」と「される人」の関係だと思います。今回の問題もホメオパス(処方する人)の責任範囲についてであり、ホメオパシー自体の真偽ではないことを決して取り違えてはいけないですね。

普通に民間療法でもアロマセラピーでもフラワーエッセンス(この好転反応も半端ないですよ!)でも、繰り返しますが手をかけてあげた身体は必ず反応します。それこそがいのちの有り難さであり、愛して受容するべきことなのですね。

長くなりました。
奉仕の最善の形を問う「電気の月」も今日で終わり。昨日のワークショップは中止となりましたが、施術予約がいくつも入り、普通~に仕事をさせていただきました
私の奉仕の形は、普通~にお一人お一人の患者さんと向き合うということなのかな?(それもドS気味だったり?



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冷えとりとホ・オポノポノ

2009年09月10日 | 冷えとり健康法
KIN51白いスペクトルの犬(解放 溶かす 解き放つ/ハート 愛する 忠実)

ホ・オポノポノのクリーニングがカルマ返済だと前々回に書きましたが、思えば冷えとり健康法もそうだと感じます。

病気を治すために冷えとりをなさる方が多いとは思いますが、実は冷え取りを続けること自体に意味がある、と感じるからです。
問題解決をするためにホ・オポノポノをするのではなく、クリーニングし続けることに意味があることと同じです。

万病の元である冷えを取ることは、足もとをあたためて腹七分目にすることで排毒しやすい身体をつくり、過去のエネルギーや代謝物質(体毒)を排出することなのです。
そして冷えとりは「完了」ということがありません。正直、冷えがない人なんていませんし、一瞬前のことはもう過去ですので、過去のエネルギーや既に出来てしまった代謝物質を手放し続けていくことが必要です。終わりがないのです。
体調が良くなると冷えとりをやめてしまい、悪くなると慌てて靴下を履く人もいらっしゃいます。冷えとりを苦痛に感じて、身体が治ったらやめられる、と思っていらっしゃるのでしょうか?
私はそう思ったことが一度もないので、不思議に感じます。身体が喜ぶから、そして自分の成長のためにしているのです。

また、冷えとりに関して最も多い質問は、
「○○のような症状が出ましたが、これは暝眩(めんげん=好転反応)でしょうか?」
更に
「この症状は冷えとりを続ければおさまるのでしょうか?」
です。

冷えとりをしている限り、つまり排毒しやすい身体になっている限り、暝眩とは常に向き合うことになります。
それは歓迎すべきことであり、ありとあらゆる症状が出る、とご説明しているのに、「これは暝眩か」と、心配そうに質問される方がとても多いことに驚きます。
心配というのはするだけ無駄、というか有害な感情で、さらにどんどん毒を生み出してしまうだけなのです。
ですから、最近は「そういう考え方もすべて手放してください」と申し上げております。
「心配とは不必要なものを呼び寄せる祈り」だとどこかで読みましたが、そのとおりです。

ある方はこの同じ質問を、新たな暝眩が出るたびにもう何十回も電話でされています。
私も最初は「必ずおさまりますので頑張ってください」と励ましたりしていましたが、あまりに浅い呼吸でせかせかと同じことを何十回もおっしゃり、私の話は全く聞いていないことに困惑しきりでした。

何度も何度も暝眩の症状を繰り返し、ただ「治るのか?」と聞くので、
「まずその呼吸の浅さでは無理ですよ」
と、申し上げるようになりました。
それでも「どんな人でも冷え取りを続ければ治るんですよね?」とまた何度も確認してくるので、ただ私から「治る」という言葉を引き出したい(つまり安心したい)だけのようですが、私もそんな無理な相談には安易に応じられません。
いくら靴下を履いて、半身浴を何時間もしていても、そんなに不安でいたら毒を生むばかりで全く冷えとりになっていないからです。

この方は遠い地方の方で直接診ることはできなかったのですが、まずは緊急避難的に心療内科にかかることが最善の道かと思ったのでそれをすすめ、更に冷えとりの進藤先生にご相談する、近所の鍼灸院で直接身体を見てもらう、などをご家族に協力してもらってアクションを起こすようにこちらも何十回も申し上げましたが、どうされたことか。
ただ良い方向にいっていらっしゃることをお祈りしています。

とはいえ、私もあまりにひどい暝眩でまいったことは何度もあります。
私はかなりの頭痛もちですが、何年か前に3週間頭痛が続いたことがありました。1~2週間はざらですが、さすがに1ヶ月近くなると相当めげました。暝眩であることと必ず終わることは信じているので不安はないのですが、うんざりしました。
仕事はできますが、患者さんを診ている以外の時間はただへばって寝ていたのですが、そんな時にいらした患者さんが、「3ヶ月」頭痛が続いている方でした。
3週間でめげるなんて甘い!と言われた感じがしました

で、なんだかんだといってその後すぐに治りました 3週間の苦痛でも、のど元過ぎれば忘れてしまうものですが、痛みがないことに本当に感謝できるようになります。
ちなみに暝眩は、抵抗さえしなければどんなにひどくても2週間で終わる、と言われているのですが、私は無理をしたり自分をいじめたり、やはり毒を生むあり方をしていたのだと思います。

そういうわけで、冷えとりもカルマを解消する方法だと思うのですね。カルマの解消とは「自分で蒔いた種を刈り取る」こと。そして、よい種だけを蒔くこと
でも完璧に冷えをとって、完璧に身体に良いものだけを少量食べて、完璧に心穏やかでいられる方って…いらっしゃるのでしょうか。少なくとも私は無理ですね…

また毎日いろんな種を蒔いてしまうため、それを刈り取るために冷えとりを続けていくのでした。
勿論ホ・オポノポノも忘れずに。


冷えとりグッズ各種お取り扱いしています
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冷えとり余話

2006年10月07日 | 冷えとり健康法
KIN22白い太陽の風(意志 脈動させる 実感する/スピリット 伝える 呼吸)
東京は久々の秋晴れです!ほっとしました。
(10/11に緑の文字の部分を追記しました)

冷えとりのシリーズを読んでくださって、早速、
「半身浴に目覚めました!」とか
「こんな排毒がありました」とか
「シルクの靴下重ね履きをしたら新陳代謝が良くなって、全身の肌が一皮むけたように綺麗になりました」
などと言ってくださる方々がいらして、とても嬉しいです。書いてヨカッタ^-^。
健康な方が実行すれば、それはそれはてきめんに体調良くなりますし、キレイになることうけあいです
更に何度も引き合いにさせていただいた患者さんの排毒が進み、かなり手応えが出てきたのが個人的に嬉しいのです。。
こんど冷えとりの基本の部分を小冊子にまとめようと計画しています。(あくまで計画です(汗))

さて、以前鍼灸学校時代の友人に、
「そういえばPieriaさんのって見たことない」
と言われたことがあります…なんだか幽霊になった気分でしたわ…(汗)

実技の時間に見なかったの?(靴下まで脱ぐことはあまりなかったかな~…)
一緒に旅行もしたのに…(お風呂だって入ったじゃない~)
…でもまぁごもっともな感想でしょうね。
鍼灸学校のF先生には会うたびに「今日は何枚?」とからかわれ、「4枚っ!」って答えていたものです。。

そんな私ですが、2年ほど前に何とミュールなぞ買ってしまったのです!!
重ね履き以前の靴(パンプス等)は、引っ越しの度に手放して全く残ってないのですが、何故新たにそんなものを!?
そりゃ、私だってたまには履きたくなるのですよ。ヒールのある華奢な靴を素足で
でも一体どこで履くのかというと、「リゾートホテルのスパ&レストランのディナー時限定なのです(笑)
もう完全自己満足の世界ですが、それはそれは気分が良いものですわ
リラックスしている時は冷えにくいものですし、いつでも部屋に帰ったりお風呂に入れる状態ですし。
それでもって、どうせ履くならお手入れをして、ペディキュアまでしてしまおうではありませんかってカンジです。(絹製品を肌着にしていると肌が綺麗になりますし、絹の靴下を履いていると、かかとなどの角質が柔らかく滑らかになり、殆どお手入れ不要ですよ^-^)
冷えとりも、ただがむしゃらに靴下履きまくるのではなく、こういう自分なりの楽しいルールを作ると良いと思います。

それにしてもこのミュール、登場するのは必然的にせいぜい年1~2回…
今年は既にかなり遊んでしまったため、年内全く見込みナシ…
仕方がないので先日、自宅で履いてみました…
本邦初公開、私のナマ足でございますっ
えぇ、誰も見たかぁないと想定済みではございますが、もう破れかぶれ、じゃない、自己満足でございますので御免遊ばせ

…でもなんだかおさまりがつかなくて、翌日リフレクソロジーに行きました。
でも大雨だったので、靴下重ねてスニーカーでした。トホ
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冷えとり健康法7(まとめ)

2006年10月04日 | 冷えとり健康法
KIN19青い律動の嵐(平等 組織する つり合わせる/自己発生 触発する エネルギー)

写真はシルクの靴下や下着など、冷えとり用絹製品の数々です。ディスプレイが下手ですみません…。
さて、前回とりあげた進藤先生の著作「万病を治す「冷えとり」生活療法-冷えは万病のもと」の帯に、「冷えとり」養生法7つの法則として、1)半身浴、2)靴下重ね履き、3)腹七分目、4)他人本位に考える生き方、5)下に厚く上に薄く着る、6)絹を着る、7)腹式呼吸をする、とあります。殆ど述べてきたことが多いのですが、4と7とその他について以下に補足いたします。

心の冷え補足
「他人本位に考える生き方」…これはちょっと誤解を招くかもしれない?と思いましたので補足させていただきます。他人本位とは、自分さえよければ良いという自分本位な考え方ではなく、常に周囲の幸せを考えて生きることです。それは問題ないのですが、
「私は今までずっと自分のためではなく人のため、家族のために生きてきたのに病気になったわ!!」
と思う人がいるのではないかと思ったからです。
特に家族のために気を配るお母さん、主婦の方で高度経済成長時代に働くご主人を支えたような方など、子育てをして家庭を守り、更にご両親の介護に明け暮れるような生活で「自分のことは脇に置く」癖がついてしまっている方は多いと思います。
それは大変な役目ですし、誰かが中心になってやらなければならない尊い仕事です。それをきちんと受け入れていらっしゃり、家族もそれを感謝しているという関係が成り立っていれば良いのですが、それを受け入れるために「自分で自分を殺してしまった」方、不本意ながら自分の可能性を諦めてしまった方は、その抑圧された生命力が象徴する病気、特に自分で自分を攻撃するような自己免疫疾患や、元々は自分の細胞であるはずのものが変異して生命を脅かす癌などになりやすいと感じます。
この傾向は仕事に依存しているような仕事人間、それも仕事を通して自分を活かすよりも、仕事の奴隷になってしまっているような方が衣食住が乱れた時などにも見受けられます。
「私はこんなに自分を犠牲にして尽くしているのに認めてもらえない!!」という憤りを意識上に持つ方もいらっしゃいますが、抑圧された感情は意識下となり、よもや自分が怒りを抱えているなど夢にも思わず、意識されるとしたら漠然とした悲しみのような感情に化していることが多いです。

でも、あなたは自分の力を封じ込める必要はないよ、と言われても多分本人は何のことだかわからないでしょう。自己免疫疾患や癌は腎と関係するので「恐れ」を持っていて、自分で封じ込めた力に意識下で怯えていたりします。恐れは本当にネガティヴな感情で、更に隠されているものほど影響が大きいのは世の常です。今更「自分自身として生きていいよ」と言われても、抑圧された力のベクトルを反対方向へ向けることは非常に恐ろしいのです。そして実際そのような自分の「影」に向き合わずに、家族や周囲に合わせる生き方のほうが、責任を負わなくていいので楽なのです。でもどこかで理屈ではない空しさがあり、それがブラックホールのような心の冷えとなり、身体は蝕まれていくのです。
癌は勿論、リウマチや膠原病などの自己免疫疾患が治りづらいのはこういう一面があるからだと思うのです。でも決して治癒は不可能ではありません。むしろ隠された自分の力に気づいてそれを正しい方向へ転換できた時、そのパワフルさに驚くと思います。
くれぐれも自分で自分を犠牲者や被害者や奴隷にしないように!と思います。とどのつまりは病気とは心の歪みです(上記の著書p42)。無意識で犠牲者を演じていることも、立派に心の歪みなのです。
他人本位とは自分を殺すことではなく、自分も他人をも尊んで活かすことです。あなたは皆のために、皆はあなたのために(one for all, all for one)助け合って喜びを分かち合うためなのです。ですから個人は責任を持って自分を大切にし、自分の力を発揮しなければならないのです。そのためにはまず自分と向き合い、自分とその現状を明晰に見ることです。怖がって目を背けたり、依存したり、誰かのせいにしている場合ではありません。重ねて言いますが、自分を尊ぶことは個人の責任です。
(私自身自己免疫疾患に罹ったことがあるため、その経験もふまえて書きました。)

腹式呼吸は不可欠
何度も引き合いに出して申し訳ないとは思うのですが、私の患者さんで重症の坐骨神経麻痺の方は腹式呼吸が出来ません。
非常に身体の大きい人なのですが、いくら練習しても仰臥位でも全くお腹に息が入らないのです。いつも胸式の浅い呼吸で、落ち着きのなさと相まって完全にパニック状態の呼吸を長い年月続けています。これでは下半身に全く気がいかず、上半身の大きさを考えれば支えられなくなってしまうでしょう。病気だからこういう呼吸だとも言えますが、こういう呼吸をしているから病気になった、とも言えます。
それほど深い腹式呼吸は重要なのです。ゆったりと深~い呼吸をしながら心配したり怒ったり絶望したりなどは至難のわざですから、心の冷えをとるための大切なポイントです。呼吸は24時間しているものですし、人と地球と宇宙をつなぐ大切なインターフェイスです。これを意識的に改善していけば、飛躍的に身体は変わります。是非意識してみてください。何しろタダです!(笑)

変化しないものはない 手放し、循環させる
衣食住の補足ですが、住環境の冷暖房は極力弱めにすること。エネルギー消費の点からもそうすべきですし、冷えとりをしていると暑さ寒さにそれほど影響されなくなります。それから、室内の温度を均一にするために扇風機を使ってサーキュレーションするのがオススメです。この夏、治療室では小さな扇風機を床から上に向けて回し冷気を上に上げていましたが、猛暑の日中でも29度設定で充分でした(家屋の形態にもよります)。冬は高いところでサーキュレーションし、暖かい空気を下に降ろすといいです。
何事も循環させることは大切ですよね。気も血も水も体内できちんと循環してこそ健康に近づきます。同じようにお金も物も停滞させずにどんどん循環させることです。呼吸と同じで、まずは出さないと入ってきません。
あとは何度か延べたように、瞑眩の症状を一切心配せず、薬で抑えず排毒に徹することをしていれば(これも手放しの一つ)、身体は自然と治っていくはずです。

最後にもう一つだけ。「治癒」…これはとても大きな変化がその方の中で進行することです。そのエネルギーはご本人の自然治癒力以外の何ものでもありません。治療家の役目はそのエネルギーの稼働スイッチが入るきっかけを提供することだと考えています。
治りたくない方などいらっしゃらない筈なのですが、実は無意識で治りたくない心を持つ人は案外沢山いらっしゃるのです。上記したように自分を犠牲者にさせ続けたい人など、変化したくない人です。
身内の話が一番出しやすいのでしますが、私の母は慢性関節リウマチという自己免疫疾患を30年以上患っています。あらゆる手を尽くしてきたのですが、冷えとりだけは薦めてから本人が実行するまでに10年以上かかりました!そんな面倒なことは嫌だ、身体がキツいのに靴下の洗濯が大変だ、半身浴も靴下も気が狂いそうになる(これは重病の典型的発言。冷えが極まり足がほてっているからです。)などなど、あらゆる文句を言い続けて決してやろうとしませんでした。私が靴下をプレゼントしようとしたら本気で怒られたこともありました。「治りたくないんだったらいいけど」と言ったら余計怒ってましたが…(笑)
母の名誉のためにも書きますが、非常に献身的な母親であり妻であり、その身体で社会的にもボランティア団体の中心で長年活動を続けている、まさに「献身」を絵に描いたような人なのですが、当然ヘトヘトです。立派なことではあるのですが、なぜそうなるのかという自分の影に向き合っておらず、治りたいと言いながら治りたくない人の典型です。
でも宇宙の中で変化しないものなどありません。治りたくない心はあっても、治りたくない身体はないですし、心が変化すれば身体も必ず変化するものですし、身体の変化から心が変化することもあります。きっかけが何だったか忘れましたが、結局家族全員(私、父、弟、義妹)が必要に迫られて冷えとりをするようになると、周囲に合わせる性格から流れに逆らえなかったのか、最近靴下を重ねるようになり、半身浴をして、お米を玄米に変えようかなと言っています。これからも時には怒らせたりしながら(笑)、変化を促そうと思っています。

以上、冷えとり健康法について長々と書いて参りました。勿論靴下を重ねなくても一生健康でいられる人も沢山いらっしゃることは事実ですが、治療家として、それ以前に患者としての経験から是非一度きちんと書いておきたかったのです。読んでくださった皆様、ありがとうございました。
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冷えとり健康法6(心の冷え)

2006年09月27日 | 冷えとり健康法
KIN12黄色い水晶の人(協力 捧げる 普遍化する/自由意志 感化する 知恵)
<9/28若干加筆訂正しました>

写真は進藤先生の最も新しい著作、万病を治す「冷えとり」生活療法-冷えは万病のもと
冷えとりを単なる病気治しではなく、人間全体、動物、自然環境、地球、そして宇宙まですべてを含む「包括科学」と捉え、その進歩と調和を促す法則だとしています。心の冷えをとることの重要性と、子育ての方法について多くページを割いて触れられています。

さて、中国の古典では「食医」という食べ物で身体を治したり病気を予防する医者が最も尊ばれています。薬を処方したり鍼を打ったりする医者よりもずっとランクが高いのです。このことを鍼灸学校在学中に学んだ時、「ふ~ん、だから医食同源ってことなのね」と単純に私は思いました。チャングムの誓いは韓国のドラマですが、スラッカン(王の御膳を作る厨房)は食材の効能の知識が大切ですし、ネイウオン(医局)と緊密で、王様の病気のためにチャングムが出す処方は薬膳粥という感じですよね。
でも最近、冷えとり健康法と10年以上関わってきて痛感することは、単に食にとどまらず、「食べること、着ること、住まうこと、そして生きることすべて」つまり衣食住と生き方をきちんとする以上に身体にとって大切なことはない!ということなのです。単に予防医学に留まらず、各人の持つ自然治癒力を発揮させて本当の意味での治癒に至らせるための、ほぼ唯一の道ではないかと感じます。そして「冷えとり健康法」は実際にそうなのです。

病気の方や体調がすぐれない方がいらっしゃると、治療家でしたら誰でも「何とかしてあげたい!」と思うはずです。自分の持つ知識や技術をフルに発揮して、少しでも本来の健やかな状態に戻っていただきたいと努力します。勿論個人差がありますが、実際に1~2回の施術で本来の身体の機能を取り戻せる方も沢山いらっしゃいます。鍼にはそれだけの力があります。
でも実際に臓器等の深刻な病や病毒を抱える方の場合、いくら一生懸命鍼を打ったとしても、いつも素足だったり、食べ過ぎや甘いものの摂りすぎが常習的だったり、そして前回書きましたが、心の冷えが強い方ははっきり言って難しく、いくら鍼灸の技術や東洋医学の知識をふりかざしたところで無力を感じるしかありません。

進藤先生は、「傲慢」「冷酷」「利己」「強欲」という我執を、心の冷えとして挙げています。
傲慢は人を見下し、見栄をはる。裏返しで「卑屈」にもなりやすく権威におもねる。肝臓・胆嚢が悪くなりやすい。
冷酷は自分の都合のみで人の都合を考えず、思いやりがない。心臓が悪くなりやすい。
利己は我が身の安全や安楽ばかりを求め、無精になる。少しの空腹も堪えられないので食べすぎて消化器が悪くなりやすい。
強欲は欲が深くお金やモノを溜め込み、自分の能力以上のものを欲しがる。便も溜め込んで便秘になりやすく、大腸・肺が悪くなる。
そして、これら全部または一部の我執が一定以上に強いと、腎・膀胱が悪くなる。腎系が悪くなると、自分に信頼がおけず、すべてにビクビクして恐れるようになります。私は恐れほどネガティヴな感情はないと感じます。。
(ここで臓器が「悪い」「悪くなる」というのは、実際に「○○炎」等の病気になるとか検査結果で悪く出る、ということに限りません。検査結果が悪くなくても病毒が一杯に溜まっていることがあるのです。)
そして人間である以上、誰もがこれらの我執をある程度は持ちますが、特に強いものがあると、各臓器の気の相生相克関係によって病毒が巡り、多種多様の病気が生み出されることになるのです。(詳細は本をお読みください。)
そして進藤先生は、心の冷えは身体の冷えの5000倍も強いとおっしゃっています。数字の根拠はともかく、その感じは本当によくわかります。冷えとりを素直に実行する方ほど良い結果が早く得られるのは、素直な方は心の冷えが少ないからなのです。ある健康雑誌で「頑固な病気は頑固から治す」という記述を見たとき、言い得て妙!と思いました。

ある患者さんの例ですが、30年来の婦人科疾患をお持ちですが、施術間隔が空きがちなためなかなか結果が出ませんでした。治療にいらっしゃる度に「いい健康法を紹介してください」と聞かれるので、私も治っていただきたい一心で様々な療法をご紹介してきたのですが、いつも経済的な理由で中途半端になってしまうようなので、安価である冷えとりが一番だと考え、「是非きちんと冷えとりをしてください」と言うと黙ってしまうのです。私は強制しませんが、聞かれれば何度でもお薦めします。でも多分やる気がないのだろうと思っておりましたが、先日また同じように申し上げたら、
「あれは効かないです。それより何かいいサプリメントとかないんですか?」とおっしゃるのです。
私はびっくりして「冷えとりなさってないじゃないですか!」と言うと、「絹の靴下を履きましたが治りません。」とおっしゃり、その方が履いているのは絹の5本指靴下1枚だけでした。よほど重ね履きがいやなのか、忘れているのかわかりませんが、ちょっとの間1枚履いてみて長年の重症疾患が治らないなどと普通におっしゃる感覚が全く理解できません。私は患者さんに怒ることは滅多にないのですが、この時ばかりは思わず語気を荒げてしまいました。
「やるやらないはご自由ですが、きちんと実行せずに効かないなどと判断を下さないでください!」

この件を進藤先生に直接伺う貴重な機会がありました。
「この方は肝臓が悪く傲慢なため、靴下などで治るわけがないと冷えとりを馬鹿にし、見かけで見下されたくないので重ね履きをしない。また卑屈にもなりサプリメントなどの流行り物に目が移り、肝臓の毒が消化器に流れるため胃腸が悪くて利己が強く、飲むだけの安易なものを求め依頼心が強くなり、更に消化器から腎臓へ毒が流れて婦人科が悪くなり、「何かいいものを紹介して!」と恐れでオタオタする。」
という意味の解説をいただき、ご本人にもお知らせ済みです。なるほど!婦人科疾患や随伴する症状などから消化器と腎が悪いことは明らかでしたが、大もとが肝だとは…。

肝は「怒り」の感情をつかさどる臓器なのですが、この方は怒りっぽくなどない明るい方で、一見傲慢などという言葉は無縁に見えるのですが、見えない我執によって私のほうが怒りを呼び起こされてしまったのだなぁ、と理解しました。他の治療家の方はどうなのかわかりませんが、このように患者さんと共鳴して様々な感情や感覚が起こってくることがよくあります。そして、その感情や感覚が激しかったりヘヴィなほど病態は難しく、治療家側の疲労度も並ではないことは書かせてください…。
結局この方は、なかなか日程が合わず今は治療にいらしていませんが半身浴はされているはず。靴下を重ねていらっしゃればいいのですが…。少しでも良くなっていらっしゃることをお祈りします。

そして冷えとりにきちんと取り組んでいらっしゃる方は、生きることと冷えをとることが同義になっていきます。衣食住は勿論のことですが、例外なく「心の冷えとり」「心を整えること」に向き合っていらっしゃいます。
精神世界に目が向く方が多いですが、ある人は小林正観さんの著作を読み、家だけでなく会社中のトイレ掃除をして「ありがとう」を何万回も言うことで新しい境地が開けているようですし、過去世の影響が強い方は過去世療法を受けて心の謎解きをしたり、ホメオパシーのような波動療法を併用することで目覚ましい結果が出る方もいらっしゃいました。
(かく言う私も、フラワーエッセンスやホメオパシーなどに多いにサポートしてもらい、オーラソーマは今や生活の一部なだけではなく、仕事にもなってしまいました(笑))
そして「治そうという意識は殆どなくなり、今の状況をそのまま受け入れることができるようになってきた」とおっしゃる方が多いです。治癒はまず自己受容から始まります。病気の自分が不本意なことはわかりますが、「こんなの嫌!」と否定していると次に進めません。嫌な自分も大切な自分なのです。光と影、陰と陽、苦と楽…双方が織りなしているものが人間であり、世界であり、宇宙です。まるごとドンと受けとめる必要があるのです。すると「何故病気になったのか」がわかるようになり、その原因を手放していけば治るはずなのです。これは誰かにやってもらうものでは決してなく、必ずご自分自身で経なければならないプロセスです。
前回取り上げた重症の麻痺の方の、あまりの落ち着きのなさに私は正直ヘトヘトになるのですが、

患者さん「治らないから落ち着いてられないのよ!」(=あんたが治してくれないからよ!の意味含み)
私「それは逆です!落ち着かないから治らないんです!!」

と毎回のように会話してます(そう言うと怒ってばかりいるみたいですが…汗)。すべては自分が引き起こしており、自分の責任は自分しかとれないことを受け入れなければならないのです。そのプロセスを経ていくと、病気とは学びのための貴重なチャンスであることがわかってきます。

…長くてまとまりがなくてすみませんが、後日もう1回全体のまとめを書くことを考えています。
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冷えとり健康法5(排毒と瞑眩)

2006年09月17日 | 冷えとり健康法
KIN2白い月の風(挑戦、極性を与える、安定させる/スピリット 伝える 呼吸)
260日周期のコズミックダイアリーでは昨日から新たな周期を迎えています。
"万病を治す"この健康法の仕組みをお伝えすることで、個人個人がご自身の身体をケアする重要性と責任を感じていただきたいという願いから、スピリットを伝える「風」の日に書きます。

写真は整体の巨星、野口晴哉著の風邪の効用。風邪を治さず「経過させる」ことで身体を治すことを説いた昭和37年初版の名著。

さて今までは冷えとり生活の具体的な方法の重要項目(靴下の重ね履き半身浴腹七分目)を書きました。ほかにも細かい事項は沢山あるのですが、今後機会を見つけて書いていくことにします。
今回は排毒と瞑眩(めんげん)、実はこれこそ冷えとりの「きも」とも言えます。瞑眩とは好転反応などとも言われ、一時的に症状が悪化したり、古い症状が再発したりすることですが、そのまま経過させれば治癒につながるものです。身体がめざめて治癒に向かう過程の排毒で、古来から漢方の分野では「瞑眩せざれば病治せず」と言われているものです。
病気が治っていくことは、溜め込んでいた病毒が排出されていくことなのです。排毒がなければ治りません。毒とは検査などで検出されるものではなく「気」の形であることが殆どで、それこそ「病気」です。風邪をひいたり痛んだりするのは身体が病毒を排出するためなので、むしろ歓迎すべきで、本来抑えずに経過させなければならないのです。風邪薬や解熱剤や消炎鎮痛剤などでおさまる症状とは、ただ病毒を抑制しただけで、根本解決にはなっていないのです。薬で抑圧してはいけません。これは本当に重要なことです!(もちろん激しい炎症がある方や衰弱が著しい方など、緊急避難的に薬が必要な場合はあります。)抑圧が続くと、それこそ「たかが風邪」と思っていたことが複雑になり、重篤な疾患に化してしまうこともあるのです。
そして、冷えとりをしている身体は排毒力が高まっていますので、ほぼ間違いなく瞑眩と向き合うことになります。それを決して抑圧せず、「ああ治っていく過程なのだな…」と淡々と受けとめて、素直に経過させていくことが大切です。でも「かえってひどくなった?!」などと無駄に心配をしてしまうと、心の冷えは非常に強いので余計に毒を生んでしまうのです。決して心配をしないこと!それだけのことなのです。

以前書きましたが、私は冷えとりを始めた冬に4回風邪をひきました。なんて不摂生な!と周囲は思ったでしょう。一度全く声が出なくなり、当時会社員だったので電話にも出られずかなり困りましたが2日間程度のことでした。周囲に迷惑をかけているのは申し訳なかったですが、これが瞑眩だと確信していたし、何の迷いもなかったのでそのまま冷えとりを続けていると、少しずつ体調がよくなり抵抗力がついてくるのが実感できました。その後も瞑眩はいろいろありましたが気にしないので記憶にも残らず、今も決して頑健ではありませんが、軽い風邪は半身浴などで短時間で抜くことができます。西洋薬は10年近く一切使っておらず、ホメオパシーを使うようになってから3年以上漢方薬さえのんでいません。
そして冷えとりをきちんと実行していらっしゃる患者さんも皆、ご自分の成長の度合いに合った、良い経過を辿っています。

そういうわけで瞑眩にはきちんと向き合ってください。いってみればその症状を「病気」と思うか「排毒・瞑眩」と思うかで、気持ちが180度変わってくると思うのです。いろいろなことが起こります。下痢、嘔吐、発熱、出血、発汗、咳、喉のイガイガ、疼痛、関節痛、頭痛、皮膚のかゆみ、発疹、腫れ物、水虫、動悸、イライラ、全身の脱力感などなど…あらゆる症状です。現在の症状が一時的にひどくなったり、昔の症状が再現したりもします。余分な肉がついている人は一時的に極端に痩せることもあります。でも自分は冷えとりをしているのだと自信を持って、決して心配しないこと。
心配や不安がなく、病毒がそれほどない場合は目立った瞑眩がなく身体が良くなってくることもあります。

私は一人暮らしなので冷えとりのペースも保ち易いですが、冷えとりをしているご本人と家族や周囲の方々との関係がとても難しい場合もあるようです。家庭や社会生活で大切にされている人ほど、周囲は気にします。
「薬のんだ?」「医者にいったほうがいいんじゃない?」
まずはこう言われるでしょう。冷えとりと瞑眩について説明しても、
「そんなの危険よ!本当に悪化していたらどうするの?」「何か大きな病気が潜んでいるかもしれないから、病院に行ったほうがいいよ!」
場合によってはこういう強力な心配を投げ返されます。勿論冷えとりをしていない人には妥当な心配ですが、悪化なのか瞑眩なのかは、不思議に本人が一番よくわかります。瞑眩の場合症状は激しくても思ったほど辛くないのです。更に頭寒足熱のため上半身は薄着で、排毒のため少食にしていると、
「風邪ひいてるのにそんな薄着で!」「沢山食べなきゃ体力つかないわよ!」
などなど、「怖れ」をベースに「常識」を盛り込んだ「心配」という名の「愛」が極まったイライラを投げかけられる可能性もあります。これは愛なので、気持ちだけは有り難くうけとめながらも、冷えとりをする人は相手にきちんと説明し、信念のもとに自らの力を明け渡さない覚悟が必要です。
ご本人は冷えとりをしたいのに、薬をのまないことを家族が心配するのでできない、という方がいらっしゃいました。…「ああ愛って何!?」と思ってしまいますが(涙)、様々な事情への対処方法も、まるごと個人の抱える治癒への課題だと受けとめて、見守るようにしています。

一例ですが、何年も診ている重症の坐骨神経麻痺の患者さん、他にも高血圧や内臓の機能低下等様々な症状があり、あらゆる治療をやり尽くし、私が診はじめた時点で既に10年以上麻痺していた左足は枯れ木のようでした。でも鍼灸治療でどんどん良くなり左右差がないほど太くなって色も良くなり、内臓の検査結果も全て正常になりました。でも麻痺は治らず、良くなりそうになると骨折してしまったり、いろいろなことがおこります。ひどい冷えと精神不安と薬や健康食品の摂りすぎによる消化器の機能低下があり、見るからに体毒が溜まっているので、冷えとりを何年もお勧めし続けて最近ようやく始めました。
最初は絹の靴下を履くだけで痺れがなくなると喜んでいらっしゃいましたが、どんどんお小水が近くなり、左足のかかとに大きな水ぶくれが沢山出来てきました。以前かかとの火傷を皮膚科に通って何ヶ月も治らないということがあったのですが、今回は火傷ではなく自然にできた水ぶくれです。(火傷の時も身体は薬で止めてほしくなかったのでしょう。)多量の尿や水泡という形で排毒しているのです。でもこの方は「不安・心配」という名のブラックホールをお腹に抱えていて全く落ち着きがなく、何度説明しても、本を読んでいただいても瞑眩をご理解いただけません。

患者さん「かかとに一生懸命薬をつけているんですが治らなくて…」
私「薬はつけないでください!本に書いてあるでしょう。」
患者さん「仕方がないからお風呂にも入らないでいるんですよ…」
私「半身浴してください!足湯でもいいです!」
患者さん「また皮膚科に行けと娘が言うので…」
私「行く必要ありません!靴下を履いていてください。」
患者さん「でも心配で心配で、お小水に何度も行くので夜も眠れないし…」
私「心配だけはしないでくださいっ!!!」

正直ヘトヘトになりながら毎回こんな会話を繰り返しているのですが、先日「もしかして、これ(水ぶくれ)が出るのはいいことなの?」と初めておっしゃいました。私は「そうなんですよ~!今までこんなの身体が出せなかったのに、出せるようになったの。それ、ちゃんと意識してくださいね!!」…こんな会話がはじめてできたことが嬉しかったですが、いずれにしろ長い道のりです。この方はどれだけ排毒に徹することができるのか、ご縁ですのでおつきあいしていきたいと思っています。

でも…そう、身体で排毒できる方はまだいいのです。重篤な疾患の方は大抵薬剤による抑圧で身体が複雑になっている上に、「不安・心配・恐怖・絶望・悲しみ・怒り」等の見えないブラックホールをお腹の中に持っていて、いくら身体の冷えとりをしても効果が全て吸い込まれるばかりか、絶え間なく毒を生み出してしまいます。心の持ち方を変える必要があり、それは自らの「影」の部分に向き合うことに他なりません。「心の冷えとり」についてはまた改めて。
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冷えとり健康法4(食について)

2006年09月14日 | 冷えとり健康法
KIN259青い水晶の嵐(協力 捧げる 普遍化する/自己発生 触発する エネルギー)
最後の猛烈な残暑とすさまじい雷雨のあと、長雨がやってきて本格的な秋になったようですが、もっと穏やかな「秋晴れ」はないの~!?って感じですね。気圧の急激な変動や低気圧が続くことはかなり体調を不安定にさせますし、湿気+低温は特に神経や関節を病む方はこたえますので、重ね重ね冷えにお気をつけください。

写真は東城百合子先生の玄米菜食と健康料理-食卓からの健康改革。本当に自然の力をいただく食養の活動を長年続けていらっしゃる東城先生の著作は、どれも心にひびくものです。

さて、食べ過ぎと冷えとの悪循環について、初回に書きました。
人は食べなければ生きていかれないと同時に、食欲とは人間の三大欲の一つで大きな快楽を伴うものでもあり、グルメ道など極めていけばきりがないもの。でもまずは「身体を養うもの」であるという、最も基本的なところに立ち返る必要があります。

何を食べるか?
食べ過ぎないことが大前提ですが、「何を食べるか?」これはとても大切なことです。以下は身体に良い(身体をあたためる)食品と悪い(冷やす)食品の一覧です。
進藤先生の冷えとり2冊目の著書医者知らず「冷えとり」で完全健康人生は見開き2ページで1テーマが述べてあり、字も大きめで読みやすい本です。このP44をもとに若干補足いたしました。

身体に良い食品(温める性質:全体の95%)天然の食品、生命力のあるもの
精製、精白していないもの:玄米、玄麦、粟、ひえ、天塩、粗糖、黒砂糖など
水面下に生えるもの:海藻類
地面の下に生えるもの:根菜類、いも類、ねぎ・にら類の白い部分など
豆類、大豆食品、ごま
干したもの(天日干しが良い):干物、干魚、乾燥野菜、干きのこなど
塩を加えたもの:漬け物(自家製)、塩漬けやみそ漬けの野菜・魚・肉
酒以外の発酵食品:味噌、醤油、納豆、酢、ぬか漬け、チーズ等(全て無添加であること)
加熱調理した野菜
お茶類

身体に悪い食品(冷やす性質:全体の5%)化学的・工業的に精製、加工した食品
・精製食塩 ・白砂糖 ・白米 ・精製漂白小麦類
・化学調味料(だしの素など) ・食品添加物
・お菓子 ・清涼飲料水(コーラやジュース等) 
・牛乳 ・卵 ・乳製品(アイスクリーム、乳酸飲料等)
・動物性脂肪(肉や魚にはレモン汁を少々かける)
・地面の上に出る植物:菜っ葉類等(加熱する)、生野菜(しょうゆを少々つける)、果物
・酒 ・たばこ ・医療薬 

温める食品も食べ過ぎると冷やす性質に変わる。食品の温度は関係なく、冷やす食品は野菜以外は加熱調理しても性質は変わらない。冷やす食品は、かくし味程度(5%ほど)摂る。

これを見ておわかりになると思いますが、つまりできるだけ自然に近いものが良いわけで、昔ながらの製法、農法のものが良いのです。更に「身土不二」の考え方で、その土地でとれたものや、旬のものをいただくことは、自然の一部である人間として大切なことです。結局は日本古来の食事がとても良いという結論になります。そして大地の力がいっぱいの食材できちんと作った食事は、たとえ素食(粗食ではなく)でも本当に美味しく、身体が喜んでいるのがわかります。

私事ですが十数年前に基本は玄米食に切り替えました。でも「無添加」の文字を見ると少し安心して市販のだしの素や、めんつゆなどはつい使ってしまいますが、普通の醤油にも砂糖は入っているんですよね。。お総菜も時々買うしパンやパスタも好き、いただき物で練り物などの加工食品も多く、やはり砂糖や精白小麦、添加物をいつのまにか摂取しています…。意識はしていますが、ある意味現代の自然の一面と受けとめるしかない部分もあります。
そして一番の誘惑はやはり甘いもの!こればかりはどうも…(汗) 我慢することのほうがストレスの毒が溜まる感じがするので、どうせ食べるのでしたら少量でも良いものを楽しくいただきます。アイスクリームならハーゲンダッツのミニカップ半分とか^^;
お菓子類について言い訳というか私見ですが(汗)、会食の場とか、好意の頂き物とか、職場などで出回るお菓子とか、拒むと波風が立つようなものは、私は頂いたほうがよろしいのではないかと思います。あれは駄目、これは駄目と目くじらをたてることのほうが、自分だけではなく、周囲にもいい影響を与えませんし、感謝して「悪い影響はすみやかに体内から出ていってください」と心の中で祈りながらいただくほうが、ずっと自然ですし楽しめて良いのではないかと思います。

「腹七分目」を目指そう!
食べすぎの害については初回で書いたので再説することはいたしませんが、太古の昔から「満腹になるまで食べろ」という養生訓などどこにもなく、「腹八分目」というのが定説です。冷えとりでも最初はそうでしたが、最近は「腹七分目」を提唱しています。
これがまた難しいことです。特に急いでガツガツ食べていると、この七分目ラインなど一体どこだったのかわからず、あっというまに十二分目くらい行ってしまうものです(汗) ゆっくりゆっくり咀嚼しながら食べて、あぁあと少し食べたいなぁ…というところでやめる、という感じですが、はっきり言って相当難しい!
半身浴はお風呂に入れば良いし、靴下は履けばいいだけですが、本能そのもののことを「やりたいけど敢えてやめる」というのは大変な努力を要します。でも出来ないからといって諦めたり、そんなのできるか!とヤケになって敢えて沢山食べたり、そして結局食べ過ぎたことを悔やむような生活をしていると、最も身体に毒を溜めます。ダイレクトに心の乱れにつながるからです。

まずはできるだけマインド(頭)を黙らせること。これが食べたい!という食欲は大抵頭からではありませんか?そうではなくて、まずは深い呼吸をし、自分の「胃袋」はいったいどのくらい食べるのが一番いいのか?を落ち着いて自分の身体に問いかけることが大切。そしてゆったりとした気持ちで、とにかくよく噛むことです。そして食べ物が口の中でお粥状になるくらい(玄米だと200回位)噛んでいると、胃腸などの消化器の負担はかなり減りますし、更に唾液腺からパロチンという「若返りホルモン」が分泌されるのだそうで、これも注目です。そしてゆっくりゆっくり咀嚼して食べていれば、脳の満腹中枢に指令が届いて、自然に箸を置きたくなるものなのだそうです。(その境地に達したことは、私はまだありませんが…笑)

「不足」はあえて気にしない
そして10数年この生活をまがりなりにも続けた実感としては、一般的な概念の「栄養素」の「不足」は殆ど気にする必要はない!ということなのです。勿論成長期のお子様などはまた別だと思いますが、「不足」に思う感情は、怖れにつながりやすいこともあります。
マスコミが健康のために良い食材を報道するとあっという間に売り切れたりしますが、健康不安を抱える現代人の怖れの心理をつく罠があるように感じます。それよりも「食べない」で消化器を休ませる選択肢もある、という常識にとらわれない価値観がこの飽食の時代において大切だと感じるのですが、そんな報道をしても商業ベースで誰も儲からないので、報道されないだけだと思うのです。
古来からの日本人が素食で大きな仕事をしてきたように、家庭科で習ったような栄養素が揃った献立でなくとも、少量でもきちんと力のある自然の食材を選んで食べていれば身体はいかようにも力を生み出します。身体=自然の力をもっと信頼していいと思います。
栄養不足などを気にしてサプリメントを摂ることが流行っているようですが、これこそ「化学的・工業的に精製加工した食品」の極みではないですか!私はどうもサプリメントを身体が受けつけません。勿論必要な状態の方もいらっしゃるのかもしれませんし、いいものもあるのかもしれませんが、不自然さばかり感じてしまいます。
それほど今、食べ過ぎや不自然な食品の悪影響で、消化器に負担がかかっている方が多すぎるのです。本来のご自分の力を引き出すために、余計なものを摂ってほしくない。これは治療家としての実感です。

ちなみに私は普段の食事は本当に素食で、特にお昼など短時間ですませなければならない為、無農薬玄米ご飯をかるく一杯にすりゴマとじゃこをかけたもの、梅干しか漬け物、納豆、のり、(もしあれば味噌汁とかおひたし)普段はこれで充分ですし、とても美味しいです。もともとそれほど胃腸が丈夫ではなく、午後の仕事を考えると負担をかけたくないのです。
でも友人との会食や外食などでは楽しむことが大切だと思うので殆ど制限しません。また週1回家族と食事をしますが、母は私がいる時だけ肉を料理するようです。私も週1回食べれば充分なので、肉を普段は殆ど買いません。そしてそれでも胃腸の疲れを感じる時は、身体が食べないでと言っているのですから、調整のために一食抜いてみます。超プチ断食という感じですが、かなりお勧めです。
特に会社や仕事で遅くなってから、栄養が足りないかも?という怖れの混じった気持ちから頑張って料理をして、深夜にこってり沢山食べるようなことはやめたほうがいい(実は昔やってました…翌日のお弁当にするためでもありましたが)。疲れますし、時間も勿体ない。空腹だったら軽くお茶とお漬け物とか、お豆腐くらいを食べて、ゆっくり半身浴でもしたほうが疲れがとれると思うのです。(もちろん個人差はあると思いますが…)

以上、食については個人が試行錯誤してペースをつかむしかない部分が大きいですが、敢えていろいろ書いてみました。

↓今日の晩ご飯。焼茄子の昆布酢風味、ピーマンの軽い炒め物、玄米ご飯にすりごまとじゃこ、油揚げとねぎのお味噌汁。
(恥ずかしながらおかずは残りもの野菜のみ!冷えとりをするとエンゲル係数下がります(笑))

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冷えとり健康法3(半身浴)

2006年09月05日 | 冷えとり健康法
KIN250白い電気の犬(奉仕 活性化する つなぐ/ハート 愛する 忠実)

写真は進藤先生がメイン著書の壮快編集部による半身浴本:万病に効く半身浴。1989年発行、今もって新鮮、というか普遍的な内容です。

さて誤解のないように申し上げますが、当室では「冷えとり健康法」を患者さんに決して強制いたしません。
必要な方にお勧めいたしますし、強力にお勧め申し上げる方もいらっしゃいます。でも実行するか否か、水辺にいらしてその水を飲むか否か、こればかりは患者さんの完全な自由意志です。靴下の重ね履きなどは、ある程度覚悟を決めた方しか実行できないと思いますし、幼い子どもさんを除いて、個人の生活や人生の責任を負えるのはその方ご自身でしかありえませんから、強制や強要は無意味です。

ただ冷えとりをなさっているか否かで、治療の深みが違ってくるのは確かです。私が治療でしていることは冷えとりそのものですので、それをご自分で普段からなさっていれば、わざわざ受けに来られる施術がより深くなっていくのは当然です。
冷えとりをなさっている方は、現在のご病気や症状を招いているのはご自分自身であることを受け入れていらっしゃり、病気や症状は単なる排毒にすぎないことがわかっていらっしゃるので、治療への過度な期待や依存がありません。そして私のところへは今のご自分のご状態を分かち合うために来てくださっているように感じます。重篤な病になるほど闘病のプロセスは孤独ですが、ご自分で治る力を得るために一緒に歩み、見守る存在として私を捉えてくださっている、それは治療家としての本来のあり方を再認識させていただけるので、私も本当に有り難く、感謝申し上げています。


効果絶大!半身浴
さて、前置きが長くなりましたが、頭寒足熱の大きなポイントは半身浴です。これは本当にポピュラーになりました。靴下の重ね履きができない方でもこれはできると思いますし、何より気持ちが良いです!現在健康に何ら問題がない方でも、日々の疲れや老廃物を流してリラックスして明日を迎えるためにも、是非実行をお勧めいたします。

37~38度くらいのお湯に、みぞおちから下だけ入ります。
冬など寒く感じられる場合、湯船に入る前のかけ湯は下半身だけにして、上半身は乾いた状態にすると良いです。それでも寒ければ、乾いたタオルか手ぬぐいをふわっと肩にかけます。(濡らさないこと)
図のように、洗面器を伏せたり浴用椅子を使い(進藤先生によれば、湯船を含め材質はサワラ材が良いそうですが、私は使っていないのでよくわかりません…)、風呂フタをテーブル代わりにして本を読んだり、防滴ラジオを聞いたり、時間はいろいろに活用できます。私は以前は読書タイムでしたが、最近はただぼ~っとしたり、瞑想や睡眠タイムに充てています。(暗くして、みつろうキャンドルなどを灯すといい感じです☆)
それで最低20分くらい、丁度とろ火でつくる「温泉卵」のように、外側(白身)よりも内側(黄身)から温まっているイメージを自分の身体に持てればわかりやすいかもしれません。熱いお湯につかってのぼせるのとは違い、じわ~っと身体の芯から沁み出るように汗ばんできたらOKです。
健康維持のためならこれでいいと思いますが、「治療として」半身浴をするには1時間以上湯船に入られることをお勧めいたします。実際、冷えすぎている方は1時間入浴しても汗が出ない場合もあります。でも出なければ出なくても大丈夫、湯につかっている皮膚から目に見えない形で、きちんと排毒されています。
それから身体を洗って、最後にまた湯船に入り、あがる直前に少しずつ温度をあげていくと効果的です。普通その頃にはかなりの汗だくになっているはずです。
それから、小さな子どもさんは湯船の中で立たせて、おもちゃなどで遊ばせておけば結構です。肩までつかって100数える、などということだけはやめましょう!

実際やってみると驚くことがあると思います。まず、ダイレクトにお湯が汚れます!!排毒されているからで、その毒が後から入る方に悪影響はないのですがが、気持ちの問題で、排毒のために意識的に半身浴をされる場合は、ご家族の中で一番最後になさると良いと思います。
私の弟は生来のアトピーがあり、数年前にひどい自律神経失調で倒れてから冷えとりをはじめて劇的に体調改善いたしましたが、彼が入浴後のお湯は真っ白です!お正月など実家で入浴する場合、私は習慣で一番最後にするのですが、弟の後に入った時、「にごり湯のもとを入れたの?」と思ったほどです。アトピーになる人は肺が悪いので、肺の色である白が出るのでしょう。そのほか人により、入浴中に昔吸っていたタバコの匂いがしてきたり、ビタミン剤っぽい匂いがしたり、大昔につけた香水の香りがしてきたりなど(いずれも実話)、単なる老廃物だけではなく身体に溜め込んでいて排泄されていない化学物質が出てくるようです。それだけの効果が半身浴にはあります。当然お肌がとても綺麗になりますので美容面でもオススメで、今やこれだけポピュラーになったわけです。
日々生活している中でも、大気汚染や電磁派の影響、食品添加物や微量重金属など、私たちは様々な有害物質や波動に囲まれていますので、その影響を少しでも取るために、どんな方にでも半身浴がお勧めです。

入浴剤・石鹸などはできるだけ自然のものが良いです。進藤先生がすすめている入浴剤は私は使っていないのでよくわからないのですが、杉の葉から作った「杉っ子」というものが良いそうです。
ちなみに私はオーラソーマ製品、エッセンシャルオイルや自然塩、フラワーエッセンスなどを使っています。ほんの少量ですし、揮発性のものが殆どで、排水による自然破壊をくいとめる意図も込めています。
石鹸は普通のもので良いと思いますが、私は自然素材の手ごね石鹸を使ったり、ハーブショップで石鹸素地を買ってきて、エッセンシャルオイルを入れて自作しています。使い心地はとても良いです。それからシャンプーも私は基剤を買ってきて自作したり、海外製品で完全オーガニック植物性のものを使ったりしています。
皮膚から、特に頭皮から吸収される化学物質はかなり大量であること、それは是非心にとめてください。身体に合うものを探し、洗浄成分が合成のものはできるだけ避けたほうが良いです。

足湯もオススメ

半身浴はほぼ全ての方におすすめできるのですが、重い心臓疾患があったり、極端に体力が落ちていて入浴がご負担な場合は、足湯をお勧めいたします。様々な足浴器が出ていますが、私の経験上、いちばんやりやすいのはバケツです!持ち運びが楽ですし、深さがあるので。
大きなビニール袋でバケツと足を包んでしまうといいそうですが、私は適当にバスタオルやひざかけなどでバケツまでふわっと覆います。気持ちが良い温度ではじめて、近くに熱めのお湯を入れたやかんを置いて、冷めたら差し湯ができると良いです。足湯のお湯も結構汚れますよ。
上半身はできるだけ薄着で、じんわり汗が出るまで行います。入浴を待てない時などにも、何回でも、何時間やっても構わないものです。風邪のひきはじめにのどが痛い時などにもおすすめします。汗はきちんとふき取ること。

「夏の冷えは冬たたる」という言葉があります。今年は猛暑ではなかったですし、エアコンの影響で汗をかききれておらず、老廃物をためこんだまま消化器がかなり疲れている方が多いようです。食欲がなく身体が重ければ、できるだけ食を控えること。このまま食欲の秋を迎えてまた消化器に負担がかかると、冬に身体がかなり辛くなる可能性があります。是非半身浴や足湯で体内をすっきりさせてください。
靴下の重ね履きと同じで、どのくらいやれば効果があるのだろう?など余計なことを考えず、淡々と楽しんでいくことで心の冷えを作らず、身体が喜んで治癒に向かっていくはずです。

画像は同じテーマで書いていらっしゃるこちらのサイトから使わせていただきました。ありがとうございました。
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冷えとり健康法2(靴下重ね履き)

2006年09月03日 | 冷えとり健康法
KIN248黄色い磁気の星(目的 一つにする 引きつける/気品 美しくする 芸術)

冷えとり健康法は生活そのものですので、これから書くことはとても具体的かつ大切な生活の方法です。
・頭寒足熱のために・・・靴下の重ね履きと服装、半身浴、生活の工夫
・腹七分目のために・・・食べ過ぎない工夫と食品の選び方
・排毒と瞑眩(好転反応)

を書く予定でおります。今回は頭寒足熱のための靴下の重ね履きについてです。

基本は4枚重ね履き
冷えをとるということは、上半身より下半身をあたたかくすることで、基本が頭寒足熱です。そのための手段は半身浴、住まいの工夫などもありますが、足もとを常に温めるための服装の工夫の最大ポイントは靴下です。足浴や半身浴を一日中していられる人はいないと思いますので、お風呂に入っている時以外は靴下で足もとを24時間温めます。

1枚目:絹5本指ソックス
2枚目:綿(またはウール)の5本指ソックス
3枚目:絹の指なしソックス(絹と綿の二重構造のものがあり、お薦めです)
4枚目:普通(綿やウールなど)のソックス

これが基本です。3枚以下では足りないことが、やってみればわかりますし、4枚以上ならいくら履いても構いません。
何故1枚目が絹なのか?…絹はあたたかく排毒力が強い素材です。足はとても汗をかきますし、最も冷えている部位ですから老廃物も沢山溜まっていて、靴下を履いて身体があたたまってくるとそれが排出されてきます。特に指と指の間から多く排出されます。木綿は吸収力は強いのですが、汗や老廃物はそのまま繊維にたまり湿ってしまいます。その点、絹は繊維に老廃物や水分を殆どとどめないので、さらっとしています。皮膚からの排毒を促す1枚目は絹の5本指が必須です。
2枚目は綿かウールの5本指で、いずれも冷えとり専用品としてあります。1枚目の絹から排出されたものを吸収し、そして3枚目の指なしの絹にまた排毒させます。この3枚目は絹と綿の二重構造になっている専用品があり、1枚履いて2枚重ねの効果があるのでおすすめです。そして最後に普通の指なし靴下(綿でもウールでも、少しなら化繊が入っていても構わないが、あまり締めつけない大きめのものが楽)を履きます。
どうして重ねるのか?…重ねることによって、靴下と靴下の間に空気の層ができて保温効果が増します。この保温効果の点で4枚重ねが基本という経験上の結論なのです。3枚以下では不完全で冷えとりになりません。それに絹は優れた素材ですが摩擦に弱いので、丈夫な綿などの異素材を重ねたほうが長く使えます。
お風呂からあがったらまず靴下を履き、24時間もちろん寝る時も履きます。就寝中に身体の排毒がすすみますので、寝るときにより沢山重ねて温めたほうが良いです。絹のレッグウオーマー陶製湯たんぽを夏でも使っていらっしゃる方もいます。私も体調が悪い時は更に沢山重ね履きをして、場合によっては湯たんぽも使います。じっとりとした感じになったら履き替えます。
以上が靴下に関する重要事項です。

・・それにしても、この重ね履きについて説明した途端の患者さんたちの反応が、長年見てきて慣れましたが非常に興味深いです。皆さん一様に「拒否」の構えをとるからです(笑)
「4枚!?それは無理」と皆さんおっしゃいます。
でも何故なのでしょう?高価なものを買う必要もないし(靴下はせいぜい数百円です)、ないものを探せと言っているわけでもない、子どもさんでもできる、ただ靴下を履くだけのことなのに。。
「ファッション業界で働いているので、そんな格好はできない」とおっしゃる方。ファッションもライフスタイルもモードでいることが大切で、心身をお仕事に殉ずる必要があるのだとしたら、冷えとりの出る幕ではないのかもしれません。でも失礼ながらモード系ではない方々も一様に、「ダサい、みっともない」「入る靴がない」「いつもスカートだからできない」「洗濯が大変」「足がごろごろして気持ちが悪そう」etc..色々おっしゃいます。
…今までの生活と合わなくなること、これがやはり大変なことですよね。小さな日常を変えていくということが、実は一番難しいのかもしれません。でも前回書いた通り、病気とは生活や心持ちの間違いによる冷えが原因なのですから、治癒に至る為には生活を変える必要があるということなのです。今までの靴や服が合わなくなり再構成をする、その位の覚悟は必要だと思います。
普段制服でストッキングで過ごすしかない会社員の方は、家にいる時と寝る時だけでも、そして今現在闘病されていたり体調不良に悩む方々は、とにかく「素直に」そして「淡々と」実行されることをお薦めします。必ず手応えがあるはずです。

私の体験から
私は冷えとりをはじめて、生活やファッションを変えることも体調の変化もかなり楽しむことができました。足があたたまっていると気持ちが良く身体が楽で、それまで強すぎる冷暖房ですぐに体調を崩していましたが、そういうことにあまり影響されなくなりました。私は靴下の他にパンツスタイルなら必ず絹のズボン下を履きますが、そうしていれば冬でも上半身の衣服は七分袖か長袖1枚、外出時に上着1枚でOK。足もとを温めてさえいればそれが快適です。
頑張りがきくようにもなります。当時会社員で、イベントなどを担当していると準備等で深夜まで立ちっぱなしということもありました。そんな時、ああここでパンプスとストッキングだったらもうダウンしているなぁ…、という感じがわかるのです。ちなみに私はストッキングは十数年全く履いておりませんが、絹のストッキングを試したことはあり、ナイロン製よりはずっと温かかった記憶があります。下着や服装は自然に絹100%や天然素材100%のものに変わっていきます。そのほうが身体が喜んでいるのがわかるからです。
瞑眩(後述しますが、好転反応のことです)もすぐに出ました。冷えとりを始めた冬に4回風邪をひき、うち1回は完全に声が出なくなるような酷いものでしたが、風邪薬等は一切服用せず症状を抑えないようにしていると、その後春になると明らかに体調が良くなってくるのがわかり、より多くの仕事をこなせるようになっていきました。でもこの経過は個人差がありますのであくまでもご参考に。

足のサイズは約1~1.5センチ大きくなります(靴にもよります)。ショートブーツを最も活用しました。当時はまだ会社員でしたので、それまでのスーツやスカートにも、ひも付きのショートブーツを合わせて靴下をわざと出してみると案外可愛いことがわかったり、いろいろ研究を重ねました。パンツスーツにはヒールのあるショートブーツで全く問題ありませんし、パーティーや結婚式もそれで出席できました。またワイズの広い甲高のパンプスで、4枚目の靴下を同色にすれば、パンツスタイルならほとんど目立たないと思います。さすがにミニスカートは冷えとり的に着なくなりましたが、ロングスカートは時々絹の厚手スパッツと靴下とひも靴などと合わせて着ます。
人のお宅にお邪魔した時などに私の靴だけが妙にゴツイのが笑えますが、トータルとしてそれほどダサくはないと「自分では」思っているのですが…(笑)
足に良いと言われるドイツ製の靴(ビルケンシュトックやヤコフォームなど)も試しました。確かに足自体は楽なのですが、ヒールが低すぎる靴は却って疲れる感じがしました(人によると思います)。それよりも見た目よりワイズが広めでバランスが良く履きやすい普通の靴やブーツ、というのがたまに見つかり、そのほうが私は愛着も出て楽しめます。探し出すのは大変ですが、1~2足見つければかなり長持ちします。足から出る沢山の毒素を靴下が吸い取るので、靴の痛みも減るからだと思います。10年前の靴がまだ健在ですから。
普段カジュアルな服装でスニーカーが多いなら全く問題ないはずです。ちなみに今の私の靴はMBTです(笑)
昨年の冬はウールのひざ上のキュロットスカートに絹の厚手タイツを履き、ロングブーツと合わせる、などということもしてみました。ブーツは冷えとりの強い味方です。夏でも履ける色合いのおしゃれなブーツが出回っていますので、こんどチャレンジしてみようかなと思っています。
以上、長くなりましたが少しでも具体的なほうがご参考になるかと思い、私の体験談をざっと書きました。

写真の本、ずぼらな青木さんの冷えとり毎日は、コピーライターの青木美詠子さんが冷えと体調不良を克服するためにあらゆる健康法や治療を試した末にこの「冷えとり」にたどりつき、10年間かけてつかみとった冷え克服の知恵のお話です。着こなしや生活の知恵が満載。体験者なら激しく同感できることが、可愛く真面目にちょっとヘンな脱力なノリ(笑)で書かれています。淡々と続けていく生活は、力まないことが大切ですね。
次回は半身浴と靴下以外の服装についてを予定しています。

絹の靴下等の製品については、治療室Pieria、または全国の冷えとりのお店などにご相談ください。
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