もう2週間経ってしまいましたが、南紀を家族で旅行しました。
南紀白浜にある弟の会社の保養施設を宿として。なかなか行きにくい場所ですが、一度行ってみたい地域でした。なんたってほぼ半島全部が世界遺産
時期的に微妙~でしたが(個人事業主にとって3月の最初の週末なんてかなり大変!)、ほぼ徹夜で事務をやってそのまま出発~っでした。
実は行く道は語り草になりそうなバタバタ地獄の珍道中でしたが…まぁ今思えば厄落としみたいなもので
…東急線が信号故障で止まった大雨の3/6の早朝、羽田発の南紀白浜便の離陸を20分近く遅らせたのは私たちです…すみません
一日目は大雨の中、レンタカーで熊野古道の滝尻王子と高原神社へ。歩きはしませんでしたが雰囲気だけは味わえました。
滝尻王子の売店で気になって買った「じゃばら」という柑橘果汁。「邪を祓う」という意味があるそうです。柚子より若干野性的なお味。
帰ってきて調べたら花粉症への効果が注目されているとのことで。私は花粉症はないのですが、徹夜明けでぼ~っとしていたところ、これの水割り(原液なのでスッパい!)を飲んだらすごくシャキっとしました。免疫力を高めるのかもしれません。
「北山村」ってところだけに自生しているらしく、本当に他では全く見かけませんでした。もっと買っておけば良かった…。これを売っていた売店の88歳のおばあちゃんはお肌ツヤツヤ、頭ハッキリで超元気でしたね~
二日目はすっかりいい天気になり、白浜~串崎~本州最南端の潮岬~紀伊大島など海沿いのドライブを楽しめました。
地形や海の感じは伊豆に似ていてさほどの特徴はありませんが、日ざしが違いましたね。早春の光そして綺麗な空気、なんともいえず穏やかなのどかさでした。
東京より暖かいのですが、さすが梅王国、熊野のあたりなどはまだピンクの梅が百花繚乱状態。海沿いは桜もチラホラ。
そしてお土産は梅関係と柑橘関係のみですね(笑) 路上で売っている一袋100円のきんかんやぽんかんの美味しいこと!
道の駅で200円(!)で買った手づくり梅干しは、梅と塩と紫蘇と梅酢だけの天日干し。こういうのが私は一番好きです。
梅干しの種を割ると梅核が出てきます。この薄皮を剥いたものは白くて杏仁の風味の通称「梅天神」と呼ばれるもの。強力な抗酸化作用があり、私はこれが大好きで。。
だから梅干しは種の中まで食べるのですが、市販の梅干しで添加物とかアミノ酸だのが入ってるものは、ここの部分が本当にマズい!! でもこの手づくり梅干しはとても美味でした~ 。買い置きは沢山あるけど、もっと買えば良かった。。
お魚は全て美味しかったですね~。「クエ」鍋はほぼ一生分いただきました~
そして私が今回最も感動したのが、この本州最南端の地でトルコを再発見したことです!
私は何故トルコにこんなに親日感情があるのか、ずっと不思議に思っていたんです。
南紀とトルコの関係、それはこれを是非ご覧いただきたいのですが、明治23年にトルコの軍艦「エルトゥールル号」が現串本町の樫野崎灯台下で遭難した時、串本の人たちが献身的に救助活動を行ったからなのです。
短い旅行期間で出会った南紀の人たちは、皆さんとてもおっとりと品が良く、親切で優しい方々ばかりでした
そんな方々が行った救助活動が、トルコの人たちにとってどれほど感動的だったのか想像できます。事故以来トルコと串本町の友好関係は続いて今に至り、トルコの小学生は教科書でそれを学ぶのだそうです。
日本人が知らないだけですね。これはもっと多くの人が知る必要があると思いますし、串本の人たちに感謝しなければ。
綺麗に手入れされているトルコ軍艦遭難慰霊塔。他にトルコ記念館などもあります。
それにしても、紀伊大島の灯台近くにトルコショップやトルコレストランがあり、トルコ人が「のび~るアイス」を作っているさまは、なんとも不思議で微笑ましいものでした