piebald's blog

ポニーと馬と私が作るブログです。

にんじん。

2013-07-24 20:10:38 | インポート
馬とにんじん。
不思議なくらい、馬はにんじんが好きです。私の体験では、にんじんを食べなかった馬は、1頭だけです。

まきばのポニー達は、だいたい生後3週間目くらいで、初にんじんです。



これは、7月6日の写真。ココは、口にせず、パイの口に入りました。

ココが初めてにんじんを食べたのは、7月12日、パイの命日です。
ウランとヤギの乳を少し飲んだだけなので、他にも口に入れさせようと、にんじんを薄く切って、ココの口に押し込みました。自分からは食べようとしなかったココですが、無理やり口に入れられたのに、出そうともせず、モグモグ噛み始めました。頭を押さえて口に入れても、食べました。全部で5切れ。ちょっと辛い初にんじんでしたが、頭と体の別々の反応を見た気がしました。

1日おいて、またにんじんをあげると、今度は、自分から食べました。
この日は、たまたま、フランがドルと喧嘩をしながら、放牧場に行ってしまったので、ココは、ひとり残ってしまいました。しきりにいななきましたが、フランは答えません。
あまりに泣くので、搾乳所の中から、追い立ててみました。
両手を広げて、搾乳所に戻ろうとするココの邪魔をして、放牧場に追いました。しぶしぶ追われるココでしたが、中央広場にフランを見つけると、駆け寄って行きました。

自分に必要なものを手にするために、迷いつつ、決意しているように見えました。

興味があったにんじんでも、母を亡くした日には、進んで食べられなかったけど、口に入った分は、体が反応して食べた。
フランのそばに行きたいけど、ひとりで搾乳所の外に出て、その先まで進むことは、とっても怖いけど、追われれば進める。だから、逃げ道はいくらでもあったのに。追われるのに従った・・・。

初めてバケツから粉ミルクを飲んだ時も、その前に、にんじんにミルクを付けて味見をさせました。
はじめ、何もついていないにんじんをあげ、その次は、にんじんの後ろ半分にミルクを付け口の中に入ってからミルクを感じるようにしました。「ん?」という顔をしましたが、そのまま食べちゃいました。次は、ミルクに浸したにんじんをあげると、それも食べました。

それから、しばらくして、ココがフランのお腹をつついたり、舐めたりを繰り返したので、バケツにミルクを入れ、ココの口元に持っていったら飲みました。
にんじんのおかげだったと思います。

ココは、いろいろ考えているようです。
にんじんを食べている時、フランが来ると、盗られと思って、急いで私の手からにんじんを取るんです。フランがいないときは、少しでも厚く切ってあると口に入れないのに。



ココにこれくらいの草をあげるということは、フランには、もっとあげなくてはなりません。