三者三様。

　太郎、アポロン、アルテミスの赤ちゃんに対する反応は、それぞれの個性が出ました。
　アルテミスは、気になるけれど、近付けません。
　アポロンは、とにかく、可愛くて、クンクン、フムフムして、離れません。
　太郎は、・・・。



　疲れたのでしょうか？横になりました。眠るのなら、他にいい場所は、いくらでもあるのに・・・。



　太郎は、赤ちゃんが近づいたら、いきなり寝返りを打ちました。
　これは、太郎版、『いない、いない、バー。』なのです。
　実は、アポロンとアルテミスにも、やっていたのです。後で、ちゃんと、お見せしますが、アポロンとアルテミスの時は、私は、普通、馬が放牧された時にやる、砂浴びのようなものだと思っていました。でも、この時、これは、赤ちゃんに見せるためにやっていると、感じました。



　太郎　　「もう一回やろうか？」

　ユーロ　「驚いちゃったでしょ。まだ、そういうのは、早いの！」



　アポロン　「じゃあ、僕と遊ぼう！」

　ユーロ　　「まだ、生まれたばかりなの！」

アポロン。まだ、足元ふらふらでしょう。



アルテミス　「お母さん、あの子も、ポニーなの？」

リラ　　　　　「そうよ。ポニーは、いっぱい服を持ってるのよ。」

家族。

　この日、生まれたばかりの子馬と、母馬ユーロが過ごしていたのは、放牧場の一番端です。普段は、ここまでは、来ません。草も、厩舎の周りよりも、食べていないので、伸びています。なぜか、ユーロは、ここに、ずうっといました。
　みんなは、水を飲んだり、休んだりする時は、厩舎に戻ります。３時ごろ、お豆腐屋さんが、おからを持ってくる時も、ちゃんと、お礼を言うために（おからを確認するためだという説もあります）、厩舎に戻ります。もらえるのは、ずっと、後ですが、お豆腐屋さんが来たら、みんなは、厩舎の近くで、夕飼になるのを待つのが日課です。
　この日も、ユーロ親子以外はみんな、時間になると戻りました。でも、ユーロは、動きません。私の方が、途方に暮れました。夜もこのままだったら・・・・と。
　ところが、リラが、再び、みんなを連れて来ました。



　勢いよく、駆け寄ってきて、みんなで、ユーロ親子を取り囲みました。
　まるで、『大丈夫だよ。』と、言っているようでした。しばらくの間、見とれてしまい、あわてて、カメラを取り出して、シャッターを切ったため、ボケボケです。二枚目を撮れる状態になる前に、みんな、草を食べに、動いてしまいました。



　画像の奥に見える屋根が厩舎です。この時間、みんなで、こんなに離れていることは、ありません。（パイ親子だけは、ふたりで、ふらついている事もありますが・・。）
　一度、厩舎に戻ったのに、リラは、ユーロが戻らないので、みんなを連れて来たのです。このあたりは、野犬もいます。犬を追い払うのは、マルクとパイの役目ですが、リラの心配事は、他にもあったのでしょう。充分、厩舎で休んできたらしく、勢いよく、揃って、草を食べ始めました。
　私は、この子達には、強い絆と、語り合う方法があると思います。


　

ちゃんと、学習しました。

　ユーロの赤ちゃんは、もう、みんなに取り囲まれています。さっきまで、みんなは、離れた所に固まっていたのですが、リラを先頭に、みんな一緒にやってきました。おチビちゃんたちも、一緒です。みんな、ユーロが赤ちゃんを産んだことをちゃんと理解しています。アルテミスだけは、初めてなので、ちょっと、遠巻きです。





　太郎も、アポロンも、赤ちゃんの接し方が、ちゃんとできるようです。ユーロは、そばに来ても、怒りません。その都度、母馬に、きちんと、教えられました。



　親子での付き合いへ、発展しています。


アポロン
　　「赤ちゃんは、本当に、かわいいね。」

太郎
　　「かわいいね。でも、アポロンも、まだ・・・」

龍？イルカ？巴？

　生まれて、数時間しか経っていない、ユーロの赤ちゃんです。
　私がまきばに行くのは、大体、土曜日です。今日は、近くに用事があったので、まきばに行きました。そうしたら、生まれていました。Y子さんは、携帯に電話も、メールも入れてくれていましたが、私は気付かずに、まきばに行きました。
　『毛色は、見てのお楽しみ。』と、Y子さんに、言われて見に行くと、放牧場の一番先にいました。青毛（黒い毛の事です）でしょうか？全身、漆黒です。白い毛は、額のこのマークだけです。









　野次馬？。



　太郎　　　　「保護者と言ってよ。」

　アポロン　　「僕も、そう思う！」

寒い日でした。

　今日、来る予定だったフーちゃんは、来られませんでした。
　でも、ちゃんと、美味しい物を届けてくれました。この花は、みんなからのお礼です。まきばで一番、大きなスミレです。


　今日の、写真です。






　


　みんなが見ている方角は、フーちゃんの家の方です。

　「フーちゃん、待ってるよ～。」