ブラッシング

ウランちゃんと何をして遊んだかというと、

かくれんぼです。

プラム畑の端には、しの竹の藪があります。そこで、ふたりで遊んでいました。すると、

いつの間にか、



みんな、集まっています。

ウラン　「あっ！お兄ちゃん。」

アポ　　「やあ！」



ウラン　「わぁ～い。みんなで隠れんぼだぁ。」

と、喜ぶウランちゃんでしたが、アルちゃんはゴロリとなったり・・・



しの竹を、押し倒して歩きます。

みんなも、しの竹の上を歩き回ります。

しの竹で、お腹の下をこすっています。
この日は、暖かで、虫も多かったので、こうして、お腹の下をかいているのです。
お腹の下は、お互いにハグハグできないので、このようにするのです。

ウラン　「かくれんぼ・・・」

それどころじゃないみたいね。

背中がかゆい時は、



アル　「これが、一番！」

背中の高さに丁度よい木を探します。
みんなが、プラム畑が好きな理由のひとつは、これだったようです。

まきばのポニーは、自分でブラッシングするんですよ。

あれっ、あれっ・・・。

新鮮な放牧場を一回りすると、



今度は、新鮮な草を食します。



ここは、雑草が多いので、アルちゃんが好む草もあるようです。

となると・・・



ウラン　「ねええっぇ～、もう一回りしようよぉ～。」

パイ　　「食べてから。」



ウラン　「お兄ちゃん。走ろうよぉ～」

アポ　　「腹が減っては・・・もぐもぐ・・・。」

ウラン　「アルネエは？」

アル　　「ゴメン。私、ここのしか食べられないから・・・。」

ウラン　「それじゃぁ・・・」



ウラン　「何して遊ぼうか？」

私？

風のように・・・。

パイとウランちゃんの走りに目を奪われていると、



あれぇ、いつの間に、



おっ！

アポちゃんがアルちゃんの前を走るなんて、珍しい。



今度は、

アポ　　「もぐもぐ。」

アル　　「行儀悪いんだから。

　　　　　　ウランちゃんが真似するでしょう！」

ウラン　「真似しないから、半分頂戴！」

いつの間にか、草をくわえたアポロンを、ふたりが追いかけています。
特別、美味しい草なのでしょうか？

PS
走っているポニーの正面に立つのは、本当は、いけないことです。
これも、真似しないで下さいね。

次は？

丘の上に、



菜の花や、



スミレが咲いて、見晴らしが良くても、

草が少ないと判断すると、



アルちゃんを除いて、みんな、下りてしまいました。

アル　　「行っちゃった。
　　　　　　みんな、食いしん坊ね。
　　　　　　つまらないなぁ。」

そういえば、アルちゃんは、元々、草を好んで食べませんでした。

それじゃ、アルちゃんも楽しめる所に行きましょう。



まず、興味を示したのは、この親子です。

パイの好きなプラム畑です。



ウラン　「やったぁ。
　　　　　
　　　　　ここ、大好き！」

この親子は、ちゃんと、私を避けて、



走り回ります。
パイの方が、喜んでいます。

ウラン　「お母さん！

　　　　　はしゃぎ過ぎ！

　　　　　アルネエ！早くきてぇ～。」

丘に登ろう！

　今日は、朝だけ、大雨。
　まきばは、穏やかに晴れ渡っていました。

　ウランちゃん以外は、思ったよりきれいになっていて、ほっとしました。

　そこで、今日は、まず、丘から、新緑を見渡す事にしました。



やはり、子供達の方が、反応、早いです。



緑の景色は、気に入ったみたいです。

ウラン　「こんなに、たくさんの草、食べきれるかしら？」



雨上がりで、草がたくさん伸び始めたのに満足したウランちゃんは、どんどん、登ります。

そして、



ウラン　「遅い。遅い。」

ですって。こんなに坂で、ぐちゃぐちゃしてたら、とても、登り難いのです。



なのに、アポちゃんは、美味しそうな草でも見つけたのか、こんな格好をしてます。

滑らないでね。私には、助けられないわよ。



ウラン　「おっとと・・・。

　　　　　私の事は、助けてくれる？」

残念。きれいだったら、喜んで助けたけど、今日は、泥だらけなんだもん・・・。