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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「宿泊防災訓練」が実は自衛隊の「隊内生活体験」だった

2015年09月11日 | 暴走する都教委
 ◆ 都教委「二枚舌」露呈
   「青少年防衛講座」だった訓練

永野厚男(教育ライター)


(7月18日、千駄ヶ谷区民会館。撮影:永野厚男)

 東京都教育委員会が主導し、都立高校生に自衛隊内で実施している宿泊防災訓練で、2014年度は前年度内に出していた募集文書が、15年度は未だに出せておらず、実施中止の可能性も出てきた。
 都教委は12年度以降、自衛隊などと連携し、都立高校に校内での宿泊防災訓練を強制。さらに、校外の自衛隊駐屯地でも、13年度に田無工業高校、14年度は大島高校に宿泊防災訓練を実施させた。
 ブックレット『高校生をリクルートする自衛隊・自衛隊の手法を取り入れる教育行政』編集委員会の市民は7月31日、小松久子都議会議員同席の下、都教委教育情報課に対し、3回目の要請書を提出。
 ①(前掲の)両校校長は、生徒・保護者向け文書には「宿泊防災訓練」としているが、防衛省への申し込み文書では「隊内生活体験」となっている、
 ②防衛省は「防災訓練のプログラムはない」と明言している――といった矛盾などを指摘して抗議、回答を求めた。
 都教委からは8月21日付けで文書回答があり、過去2回同様「防災訓練」と繰り返すが、本年度の同訓練は「調整中」とも回答。
 実際、都教委総務課文書係によれば「高校教育指導課は消防庁や日赤との訓練実施校を募集する文書は2月に出したが、自衛隊内での訓練校募集文書は出していない(8月27日現在)」。永井栄俊・都立高元教諭は「粘り強い要請行動等の成果と考えられる」と語る。
 一方、宿泊防災訓練"義務化"前の10年度から、都教委設置教科「奉仕」の時間に練馬駐屯地に生徒を日帰り引率し続けている練馬工業高校は、保護者向け文書では「災害救助活動体験」を目的とするが、自衛隊に情報公開請求した坂本茂さんによれば、駐屯地司令の隊長宛通達文は「青少年防衛講座」。実施計画の「目的」は①自衛隊に対する親近感醸成、②防衛を理解させる基盤育成などと明記。これも矛盾する「二枚舌」だ。
『週刊金曜日』(2015年9月4日号【金曜アンテナ】)

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