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続報:「つくる会」請願不採択:横浜市

2010年06月30日 | こども危機
 横浜の教科書採択に関心をお持ちの皆さまへ
 教科書問題を考える横浜市民の会です。

 ▼ 続報:「つくる会」請願不採択:横浜
 6月22日の横浜市教育委員会で、「新しい歴史教科書をつくる会」が提出した、「横浜市教職員組合(浜教組)の違法行為に関する請願」が審議され、請願は不採択になりました(意見陳述は認めず)。
 その時の審議の様子を報告します。
 傍聴者は30人ほど。「つくる会」請願支持と思われる人が10数人といったところでしょうか。
 抽選で定員20名が入室。
 事務局説明の冒頭で、請願の文中で「密接に関連する」と表記された「横浜教科書研究会」は、浜教組とは「別団体と聞きおよんでおります」との説明がありました。
 (「つくる会」がいかにいいかげんな団体かよく判ります)
 その後、教育委員と事務局で、以下のようなやり取りがありました。

 小濱委員:請願では、資料集の回収・処分を求めているが、これは組合が行うことであり、市教委の権限においては回収できない。回収するように勧告したのか?
 事務局:口頭で警告した。組合がどうあれ我々はこういう認識である。
 小濱委員:回収されたのか?
 事務局:確認していない。
 小濱委員:陳述について、気持ちは判るが、陳述について見解の相違がある。認めれば、公平性の立場から、反対の立場の人に対してなぜ機会を与えなかったのかという事になり、泥仕合になることが懸念されるので、陳述には反対する
 野木委員:また同じようなことがあったら、(関係者の)処分をするのか?
 事務局:警告に反して何か行われた場合は、対応する。
 吉備委員:通知や警告をしたので、それを見守り、教科書が適正に使用されていくかウオッチしていくことに全力を挙げるべき。改めて(口頭で)意見を聞くことには値しない。
 中里委員:法令遵守は生徒に教える立場として大事。法令遵守を見失わないようにしたい。
 今田委員長:反対とのことだが、議会での質問を控えてどういう立場か?
 山田教育長:教科書の手続きに基づいて決まったことは決まったとおりにやりましょうといことは子どもにも伝えるべきなので、そのようにやっていきたい。
 今田委員長:意見陳述は反対という感じがするが、認めないでよろしいか。請願は事務局の説明にしたがって不採択とする
 一同:了承。


 という経緯でしたが、教科書使用についての正確な認識や、教材使用の権利についての確認はなされないままだったのは、今後に問題を残しています。
 今田氏が議会での対応に触れたのも、嫌みでした。
 「法令遵守」がやたらに出てきますが、ならば、学校教育法34条2やILO・ユネスコの勧告、伝習館判決などで示された、教員の教材使用の権利や法的根拠をきちんと訴えておく必要があると思いました。
 以下、産経が客観的に報じましたので貼り付けます。
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 ▼ 「つくる会」の請願不採択 教科書不使用問題で横浜市教委
 2010.6.22 13:00 産経新聞

http://sankei.jp.msn.com/life/education/100622/edc1006221301000-n1.htm

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