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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

東京都知事選の結果が沖縄の平和を破壊しかねない

2012年12月15日 | 平和憲法
  『東京新聞』【本音のコラム】
 ● 都知事選と沖縄
佐藤 優(さとうまさる 作家・元外務省主任分析官)

 東京都知事選の結果が沖縄の平和を破壊しかねないという認識を候補者の猪瀬直樹氏の近著『解決する力』(PHPビジネス選書)を読んで抱いた。
 猪瀬氏は尖閣問題についてこう述べる。
 <自民党の総裁選のときに、東京都として各候補者に尖閣問題に関する考えと、船溜まりなどをつくるのかを問う公開質問状を出した。安倍晋三さんも石破茂さんも東京都の条件に理解を示してくれた。/政権が交代するまでは、東京都が何らかの行動を起こすのは無理だろう。政権交代を待って、政権が代わってから、そのときにどうするかを考えたい。/そのときこそ、寄付金を使って石垣の漁民が安全に漁をできるように、ヤギを駆除して尖閣諸島の自然が守られるように、当初の目的を達成すればよい。>
 ヤギを駆除するために尖閣諸島の魚釣島に日本人(都と政府の職員が含まれる)が上陸する。さらに尖閣諸島に船溜まりを造るとすれば、中国政府「日本の公権力がステータス・クオ(現状維持)を破壊した」という認識を持つ。
 中国はこの動きを実力で阻止しようとする。政権交代となれば、日本の新政権が中国の実力行使を指をくわえて見ていることはないであろう。
 そうなると、尖閣諸島沖海戦が起きる。政府、都、中国の都合で沖縄を戦争に巻き込む事態は避けたい。
『東京新聞』(2012/12/14【本音のコラム】)

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