皆様へ、 日中友好と教育の自由のために〈中国通信1138〉を送ります。
重複お許しください。ご意見ご批判をお願いします。転送OK。*記事の中国語原文については大幅に(略)しています。全文を読みたい方はご連絡ください。
◆ 霍建?:“村上春樹”(ハルキスト)達の良心はなぜ圧迫されるのか
2017-03-04 ?球??原文:環球時報 作者:霍建? (日本語訳の簡約:近藤)
村上春樹の新作『騎士団長殺し』は、40万中国人を虐殺した南京大虐殺を提示し、右翼の攻撃を受けている。
安倍政権のここ数年、日本社会の右旋回、理性的言論の困難、逆に侵略の歴史に対し体裁を取り繕う言い方が頻々と出現。
このような情況はほぼ以下の原因による。
まず、安倍政権の要素にある。南京大虐殺では侵略者の虐殺を否定し、ただ“戦争の事件”であるとする。
“慰安婦”問題では軍の“強制”は認めず、吉田清治の“捏造報道”問題で、“朝日新聞”を攻撃し、“毎日新聞”を脅し、“産経新聞”など右翼メディアが横行し、自由派の声は支持を得られない。
次に、日本の“政治的正確性”に微妙な変化が表れている。1994年羽田内閣の永野茂門法務大臣は“南京大虐殺捏造”発言で11日で辞職させられた。
ところが、2016年8月、稲田朋美防衛大臣が“百人斬があったとは認めない”と発言したが何事もなかった。
政治の右傾化のほかに、“被害を重んじ、加害を軽んじる”が日本社会の主流となり、“日本は戦争の被害者”とされ、加害者を強調すると“時宜に合わない““愛国ではない”とみなされる。
第三に、社会が多数の沈黙に支配導かれている。丸山真男等進歩派は、かつて日本の“集団同調”問題を指摘し、この社会心理が日本人に“普遍的認識”に同意しなくても自己の主張を明確に主張することが難しい。
南京大虐殺を知っていても“事実”を語らず、沈黙こそ“理性”的選択となっている。
ともかく、日本には理性的な人間や声が決して少なくない。これこそ日本の本当の柱である。
村上春樹の今回の例、森村誠一の「悪魔の飽食」、ノーベル文学賞の大江健三郎はかつて南京大虐殺記念館を訪れ“加害者が、もし認識せず、自己の残虐性・罪悪・責任を反省しなければ、許されることはないであろう。”と強調した。鳩山由紀夫は記念館で謝罪した。
これらの勇気ある人士は時として“売国奴”として右翼の攻撃を受けた。
皇太子・徳仁は、2015年、日本は“戦争を知らない世代に正確な歴史を伝える必要がある。”と言った。
中日は本当の和解を実現しなければならないと思う。そのためには正確な歴史認識の合意が必要で、これが基礎となる。
もし、村上春樹のような声がますます大きくなれば、理性的声が次第に日本の世論の主流となるはずだ。編集責任:??
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★ 《村上春樹新作を読む『騎士団長殺し』3識者に聞く》
~創作の信念・父の死描く 文芸評論家・清水良典さん~
《もうひとつは父親との関係だ。著者は2009年のエルサレム賞受賞時のスピーチで、前年に亡くなった父親が徴兵され、中国での戦闘に参加したことを明かしている。著者が子供のころ父親は毎朝仏壇の前で敵味方の区別なく死んだ人々のため祈ったが、その周囲に潜んでいた死の気配は父親から引き継いだ大事なものだったという。著者にとって「父」は重要なテーマで、これまで何度も取り組んできたが、十分書き切れていなかった。それが今作では安らかな「父の死」まで描いていたのが印象的だ。》
~「私」の立ち位置に新境地 スラブ文学者・沼野充義さん~
《政治的・社会的なコミットメントでいえば、現代への直接的な言及がないことに批判もあるかもしれない。ただナチスドイツ支配下のウィーンや南京虐殺などの昔の出来事、直近では東日本大震災に触れている。今の日本を意識しながら、村上なりの物語の仕方で現代について語っているのだと思う。》
*大江健三郎も父親のことを書いている。村上もこれから社会派に突入するのか。どちらにしても楽しみだ。(近藤)
重複お許しください。ご意見ご批判をお願いします。転送OK。*記事の中国語原文については大幅に(略)しています。全文を読みたい方はご連絡ください。
◆ 霍建?:“村上春樹”(ハルキスト)達の良心はなぜ圧迫されるのか
2017-03-04 ?球??原文:環球時報 作者:霍建? (日本語訳の簡約:近藤)
村上春樹の新作『騎士団長殺し』は、40万中国人を虐殺した南京大虐殺を提示し、右翼の攻撃を受けている。
安倍政権のここ数年、日本社会の右旋回、理性的言論の困難、逆に侵略の歴史に対し体裁を取り繕う言い方が頻々と出現。
このような情況はほぼ以下の原因による。
まず、安倍政権の要素にある。南京大虐殺では侵略者の虐殺を否定し、ただ“戦争の事件”であるとする。
“慰安婦”問題では軍の“強制”は認めず、吉田清治の“捏造報道”問題で、“朝日新聞”を攻撃し、“毎日新聞”を脅し、“産経新聞”など右翼メディアが横行し、自由派の声は支持を得られない。
次に、日本の“政治的正確性”に微妙な変化が表れている。1994年羽田内閣の永野茂門法務大臣は“南京大虐殺捏造”発言で11日で辞職させられた。
ところが、2016年8月、稲田朋美防衛大臣が“百人斬があったとは認めない”と発言したが何事もなかった。
政治の右傾化のほかに、“被害を重んじ、加害を軽んじる”が日本社会の主流となり、“日本は戦争の被害者”とされ、加害者を強調すると“時宜に合わない““愛国ではない”とみなされる。
第三に、社会が多数の沈黙に支配導かれている。丸山真男等進歩派は、かつて日本の“集団同調”問題を指摘し、この社会心理が日本人に“普遍的認識”に同意しなくても自己の主張を明確に主張することが難しい。
南京大虐殺を知っていても“事実”を語らず、沈黙こそ“理性”的選択となっている。
ともかく、日本には理性的な人間や声が決して少なくない。これこそ日本の本当の柱である。
村上春樹の今回の例、森村誠一の「悪魔の飽食」、ノーベル文学賞の大江健三郎はかつて南京大虐殺記念館を訪れ“加害者が、もし認識せず、自己の残虐性・罪悪・責任を反省しなければ、許されることはないであろう。”と強調した。鳩山由紀夫は記念館で謝罪した。
これらの勇気ある人士は時として“売国奴”として右翼の攻撃を受けた。
皇太子・徳仁は、2015年、日本は“戦争を知らない世代に正確な歴史を伝える必要がある。”と言った。
中日は本当の和解を実現しなければならないと思う。そのためには正確な歴史認識の合意が必要で、これが基礎となる。
もし、村上春樹のような声がますます大きくなれば、理性的声が次第に日本の世論の主流となるはずだ。編集責任:??
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★ 《村上春樹新作を読む『騎士団長殺し』3識者に聞く》
~創作の信念・父の死描く 文芸評論家・清水良典さん~
《もうひとつは父親との関係だ。著者は2009年のエルサレム賞受賞時のスピーチで、前年に亡くなった父親が徴兵され、中国での戦闘に参加したことを明かしている。著者が子供のころ父親は毎朝仏壇の前で敵味方の区別なく死んだ人々のため祈ったが、その周囲に潜んでいた死の気配は父親から引き継いだ大事なものだったという。著者にとって「父」は重要なテーマで、これまで何度も取り組んできたが、十分書き切れていなかった。それが今作では安らかな「父の死」まで描いていたのが印象的だ。》
~「私」の立ち位置に新境地 スラブ文学者・沼野充義さん~
《政治的・社会的なコミットメントでいえば、現代への直接的な言及がないことに批判もあるかもしれない。ただナチスドイツ支配下のウィーンや南京虐殺などの昔の出来事、直近では東日本大震災に触れている。今の日本を意識しながら、村上なりの物語の仕方で現代について語っているのだと思う。》
*大江健三郎も父親のことを書いている。村上もこれから社会派に突入するのか。どちらにしても楽しみだ。(近藤)
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