◆ 五次訴訟結審(3月24日)感動を呼んだ原告・弁護団渾身の意見陳述
~判決は7月31日
東京「君が代」裁判五次訴訟が結審した3月24日、開廷30分前には法廷前に定員(42名)の2倍以上の傍聴希望者が列をなす光景が広がった。
「日の丸・君が代」強制反対の訴訟をこれほどの人が支援しているのだと思うと、この熱意に応えなければと胸が熱くなった。心からお礼を申し上げ、入廷できなかった人にお詫びする(大法廷を用意しなかった裁判所の責任なのだが)
卒入学式等で「日の丸掲揚・君が代斉唱」を強制する10・23通達(2003年)からもはや21年目。それでも闘いは続いている。
1次~4次訴訟を引き継ぎ、5次訴訟を提訴して丁度4年。この日ついに結審を迎えた。そして今や五次訴訟は全国で唯一の「君が代」処分取消を求める訴訟となった。
提訴以来裁判長の交代は3人目。今回の弁論は更新弁論を兼ねることになった。
そこで新しい裁判体に本訴訟のこれまでの経緯、重大な意義、原告らの切実な思い、あるべき憲法判断、行政(都教委)の裁量権逸脱・濫用、手続き違反、等々を理解してもらうべく、原告2名、弁護団7名が分担して気概を込めて渾身の意見陳述をした。その内容は以下の通りである。
①更新弁論 平松真二郎弁護士(城北法律事務所)
②原告意見陳述 原告 YT(K高校勤務)
③原告意見陳述 原告 IY(前G商業高校勤務)
④国旗国歌強制の真の目的について 雪竹奈緒弁護士(旬報法律事務所)
⑤憲法判断の客観的アプローチについて 白井劍弁護士(東京あさひ法律事務所)
⑥起立斉唱強制は憲法19条に違反する 山本紘太郎弁護士(横浜下町法律事務所)
⑦裁量権の逸脱濫用について 金井知明弁護士(東京北法律事務所)
⑧手続き的違法について 今田史明弁護士(日野市民法律事務所)
⑨裁判所に望むこと 澤藤藤一郎弁護士(澤藤統一郎法律事務所)
特に、原告2名の意見陳述は真に迫り魂を揺さぶるものだった。
東京地裁(民事36部)が、職務命令は「違憲とは言えない」として戒告処分を容認したこれまでの最高裁判決に漫然と従うのでなく、戒告を含む全ての処分取消を認めるよう迫った。
終了後、入廷できなかった人、後から来た人を含め報告集会を近くの日比谷図書文化館で行った。
なお、しんぶん赤旗3月25日付が写真入りで詳しく報道している(PDF参照)
次回は7月31日に「判決言い渡し(判定日)」となる。
★東京「君が代」裁判第五次訴訟・地裁判決
(東京地裁民事36部。卒入学式及び再処分取消請求事件。原告15名)
7月31日(木)14時 東京地裁709号(定員42名)→先着順
*集合時間など当日の詳細は追って連絡する。
**判決後の報告集会は日比谷図書文化館地下大ホール
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:09053278318
被処分者の会HP↓
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
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