★ 『杉教組新聞』職場アンケート から
管理と多忙化の進む職場~杉並区では
全面芝生化が行なわれた。運動会の組体操を安心して行なえるのはいいが、運動会後には芝生の養生のために校庭が使えず11月半ばまで使えなかった。体育は近くの中学校の校庭を使わせてもらい、休み時間は自転車集積所の2階で子どもたちが遊んでいる状態。芝刈りや冬場には校庭にシートをかけたり、はずしたりとても大変な思いをしています。
学年ニクラスで師範館の人と組んでいるのですが、後補充の人が都の初任者のあと補充よりも賃金や待遇面で悪いのでなかなか見つけられなくて困りました。やっと見つかったと思ったら20代前半の若者で、新卒二人と仕事をする状態になってしまい大変です。
杉並区が30人程度学級を行なうというので、30人もいる単学級の1年生がニクラスになると思い喜んでいました。ところが一クラスが25名以下になるような学校では30人程度学級を行わないということでがっかり。補助教員を入れるなどして対応していますが大変です。持ち時数の関係で2年担任に家庭科を持たせようとしたりするなど多忙化が進んでいます。
中学校では人事考課の評価で「C」評価が出されています。よく働いている教務主任がCとなることもあります。校長は「発奮してもらうためにCを付けた」なんて、言っているそうです。また、数値目標を立てることを求められもします。不登校の子を何日登校させられるかなんてことを数値目標としてあげさせるなんて、教育とはいえません。
自己申告の面接を行なった人が校長に「なぜ自分はAでないのか」と聞いたら校長は「自分がこうすると言った時にすぐにハイと言う人にしかAはあげられない」といったんだそうです。
昔は、遅くまで仕事をしている人は「仕事ができない人」といわれたものでしたが、人事考課が入ってからは熱心にやっていることがよいと思われるようになり、遅くまで「熱心」に働く人が増えてしまっている。そういう人を、若い人たちが見て育っていくというのはよいことではないと思います。
今年で退職です。若い頃は投げ込み教材を行なったりすることができて、教育課程について自分たちで考えることができる自由がありました。また、職場では「失敗しながら成長するんだよ」と温かい目で育ててもらいました。職場は多忙化し、話す暇もなくなっていますが、職場の仲間と力を合わせ、若い人にはよき先輩となって育てていってほしいと思います。
杉十小は杉並初のオ一プンスクールとして当時脚光を浴びていました。しかし、屋上は危険な状態で、職員の中にそうした自覚はありました。しかし、教職員の異動が頻繁に行なわれるようになると、校内の危険箇所であるとか、注意すべき点などについてきちんと伝わらなくなってしまっていたのではないでしょうか。近くの富士高で起こった同様の事故についてもっとオープンとされ、教訓が生か太れていればと思いました。
校舎はオープンルームになっていますが、「ADHD」の子どもたちは落ち着いて学ぶことができないようです。また、芝生の生長のためといって、校庭の南側の木をどんどん切ってしまったのには驚きました。何が環境教育なんでしょう。
「地球に優しい職員会議」だとか言って、行事予定の変更などプリントアウトしないでパソコンで確認しなくてはならなくて立ち上げて確認するまでがたいへんです。「どこ?」と探しているうちに議題が終わってしまうこともあります。それにみんなが立ち上げたらブレーカーが落ちて画面が真っ暗に・・・などということもありました。
パソコンが導入されたが、作ったデータの持ち出しができないので、仕事の続きを行なうために土日に出勤しなければならなくなっています。品川では休暇届をPCで入力しなければ職場から出られないそうですが杉並もそうなってしまうのでしょうか。
区の学カテストの国語の問題の中に「母の日」をテーマにしたものがあったが、親と一緒にすむことができない子どもが通ってくる学校なのに人権上問題があるのではと副校長に訴えたら、「教員が作っているので・・」といわれた。
学カテストの答えあわせを配布された当日に「本日中にやってほしい」といわれました。答え合わせをしてみたら、算数はスムーズでしたが、国語は漢字のチェックがやたらと厳しく、文章で答えるような問題では子どもたちが正解の例文と自分の答えの違いについてよく分からず、何人も聞きに来るのでとても時間がかかってしまいました。漢字のチエックは細かすぎますね。管理職も同様に思ったようです。
ほとんどの学校では9月はじめの休日に行なわれていた「総合防災訓練」の日程は変更され、その日に午前授業が行なわれなくなっているのに、うちの職場では「東京都教育の日」に午前中授業で、午後は親子でスタンプラリーのようなことをして防災訓練に参加するような形になってしまっています。
都教組の人たちと定例で職場会をしています。4月には校長への申し入れを合同で行いました。日常的に職場のみんなに組合が見えるようにしていこうとしています。休憩時間にはお菓子を出してブレイクタイムを取ったり、夏休み中にはみんなで食事を作って食べるなどして、いい職場を作ることができるよう色々な取り組みをしています。
若い人が組合に入っていないので、定例で職場会をしています。若い人は色々で上を向いている人もいれば感覚的にとてもよいものをもっている人もいます。初任者の人に初任研に関する冊子を見せてもらったら、「国旗・国歌の尊重」とか「心の教育」などひどい内容のことが書かれていました。沖縄ツアーなど組合の青年部の取り組みを職場の若い人たちに紹介してほしいと思います。
『杉教組新聞』(2008/6/9)
管理と多忙化の進む職場~杉並区では
全面芝生化が行なわれた。運動会の組体操を安心して行なえるのはいいが、運動会後には芝生の養生のために校庭が使えず11月半ばまで使えなかった。体育は近くの中学校の校庭を使わせてもらい、休み時間は自転車集積所の2階で子どもたちが遊んでいる状態。芝刈りや冬場には校庭にシートをかけたり、はずしたりとても大変な思いをしています。
学年ニクラスで師範館の人と組んでいるのですが、後補充の人が都の初任者のあと補充よりも賃金や待遇面で悪いのでなかなか見つけられなくて困りました。やっと見つかったと思ったら20代前半の若者で、新卒二人と仕事をする状態になってしまい大変です。
杉並区が30人程度学級を行なうというので、30人もいる単学級の1年生がニクラスになると思い喜んでいました。ところが一クラスが25名以下になるような学校では30人程度学級を行わないということでがっかり。補助教員を入れるなどして対応していますが大変です。持ち時数の関係で2年担任に家庭科を持たせようとしたりするなど多忙化が進んでいます。
中学校では人事考課の評価で「C」評価が出されています。よく働いている教務主任がCとなることもあります。校長は「発奮してもらうためにCを付けた」なんて、言っているそうです。また、数値目標を立てることを求められもします。不登校の子を何日登校させられるかなんてことを数値目標としてあげさせるなんて、教育とはいえません。
自己申告の面接を行なった人が校長に「なぜ自分はAでないのか」と聞いたら校長は「自分がこうすると言った時にすぐにハイと言う人にしかAはあげられない」といったんだそうです。
昔は、遅くまで仕事をしている人は「仕事ができない人」といわれたものでしたが、人事考課が入ってからは熱心にやっていることがよいと思われるようになり、遅くまで「熱心」に働く人が増えてしまっている。そういう人を、若い人たちが見て育っていくというのはよいことではないと思います。
今年で退職です。若い頃は投げ込み教材を行なったりすることができて、教育課程について自分たちで考えることができる自由がありました。また、職場では「失敗しながら成長するんだよ」と温かい目で育ててもらいました。職場は多忙化し、話す暇もなくなっていますが、職場の仲間と力を合わせ、若い人にはよき先輩となって育てていってほしいと思います。
杉十小は杉並初のオ一プンスクールとして当時脚光を浴びていました。しかし、屋上は危険な状態で、職員の中にそうした自覚はありました。しかし、教職員の異動が頻繁に行なわれるようになると、校内の危険箇所であるとか、注意すべき点などについてきちんと伝わらなくなってしまっていたのではないでしょうか。近くの富士高で起こった同様の事故についてもっとオープンとされ、教訓が生か太れていればと思いました。
校舎はオープンルームになっていますが、「ADHD」の子どもたちは落ち着いて学ぶことができないようです。また、芝生の生長のためといって、校庭の南側の木をどんどん切ってしまったのには驚きました。何が環境教育なんでしょう。
「地球に優しい職員会議」だとか言って、行事予定の変更などプリントアウトしないでパソコンで確認しなくてはならなくて立ち上げて確認するまでがたいへんです。「どこ?」と探しているうちに議題が終わってしまうこともあります。それにみんなが立ち上げたらブレーカーが落ちて画面が真っ暗に・・・などということもありました。
パソコンが導入されたが、作ったデータの持ち出しができないので、仕事の続きを行なうために土日に出勤しなければならなくなっています。品川では休暇届をPCで入力しなければ職場から出られないそうですが杉並もそうなってしまうのでしょうか。
区の学カテストの国語の問題の中に「母の日」をテーマにしたものがあったが、親と一緒にすむことができない子どもが通ってくる学校なのに人権上問題があるのではと副校長に訴えたら、「教員が作っているので・・」といわれた。
学カテストの答えあわせを配布された当日に「本日中にやってほしい」といわれました。答え合わせをしてみたら、算数はスムーズでしたが、国語は漢字のチェックがやたらと厳しく、文章で答えるような問題では子どもたちが正解の例文と自分の答えの違いについてよく分からず、何人も聞きに来るのでとても時間がかかってしまいました。漢字のチエックは細かすぎますね。管理職も同様に思ったようです。
ほとんどの学校では9月はじめの休日に行なわれていた「総合防災訓練」の日程は変更され、その日に午前授業が行なわれなくなっているのに、うちの職場では「東京都教育の日」に午前中授業で、午後は親子でスタンプラリーのようなことをして防災訓練に参加するような形になってしまっています。
都教組の人たちと定例で職場会をしています。4月には校長への申し入れを合同で行いました。日常的に職場のみんなに組合が見えるようにしていこうとしています。休憩時間にはお菓子を出してブレイクタイムを取ったり、夏休み中にはみんなで食事を作って食べるなどして、いい職場を作ることができるよう色々な取り組みをしています。
若い人が組合に入っていないので、定例で職場会をしています。若い人は色々で上を向いている人もいれば感覚的にとてもよいものをもっている人もいます。初任者の人に初任研に関する冊子を見せてもらったら、「国旗・国歌の尊重」とか「心の教育」などひどい内容のことが書かれていました。沖縄ツアーなど組合の青年部の取り組みを職場の若い人たちに紹介してほしいと思います。
『杉教組新聞』(2008/6/9)
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