質 問 書
東京都教育委員会殿
1、 被害届は、都教委の誰が、いつ、何処で誰に提出したものか。
2、 被害届の、「東京都教育委員会」なる公印は、誰が、いつ、何処で押印したものなのか。
3、 被害届には、都教委の責任者名がないが何故記入されていないのか。
4、 被害届には、「建造物侵入等」とあるが、何時から何時に何処に侵入されたとするのか。
5、 被害届の被害の態様についての欄に、「供述調書のとおり」とあるが、誰のいつの供述調書なのか。
6、 被害届を出すにあたっての、教育委員会の会議はいつ開かれたのか。
7、 被害届の提出は、どの会議でいかなる参加者のもとに決定されたのか。
8、 被害届の、住所欄の記入は都教委の誰が書いたものなのか。
9、 被害届の、住所欄の記入の誤記訂正の印は、誰がどの印を押したのか。
10、教育長は、国民を刑事事件で、「東京都教育委員会」名で告発する際に、教育委員会の討議にかけて承認を求めなくてよいのか。
被害届提出を決定した教育委員会の会議は、いつ行われたのか。 教育委員全員の賛成が得られたのか。
「錦秋の裾合」 《撮影:佐久間市太郎(北海道白糠定、札幌南定、数学科教員)》
11、東京地裁、高裁の審理において明らかになった「証拠の捏造」は、誰を責任者とするいつのどの会議で行ったのか。
12、板橋高校の卒業式会場で何があったのかという事実の究明はどのように行ったのか。
13、上記、検討会議が行われたとするなら、何故に式場にいた鯨岡指導主事は呼ばれていないのか。
14、「教頭による制止にもかかわらず、コピーを配布し、さらに制止するにもかかわらず、呼びかけを行った」、とする捏造は、誰が考え、どの機関の承認を得て決定されたのか。
15、3月12日以降、賀沢課長は、いつ警察署に出向き誰とどのような話をしたのか。 他に警察署に出向いたのは誰でいつなのか。
16、都議・土屋は3月11日以降、都教委にいかなる働きかを行ったのか。 対応したのは誰なのか。
会談の期日はいつといつで、時間はどの程度か。 その会談の参加者は誰か。
17、3月16日の、都議会特別予算委員会における都議・土屋の質問に対する回答の作成は誰と誰がいつ行ったのか。
その会議はいつ開かれ、責任者は誰であったのか。
18、卒業式に派遣された指導主事、金子、佐々木、鯨岡、後藤、岡田の供述が、あまりにも相互に矛盾し食い違っているのは何故なのか。
19、佐々木は、校長に「コピーの説明をしている人物を排除せよ」と命じているが、そのような権限を持つのか。
20、金子は、校長に依頼或いは命じられた訳でもないのに、独断で「警察を呼べ」と指導主事に命じているがそのような権限を持つのか。
21、金子は、教頭と話して「警察を呼ぶ」ことにしたと言っているが、教頭とあの場でどのような会話をしたというのか。
22、後藤は、被告人が校長、教頭らによって強制的に退去される際にも、「コピーを配布した」と他の指導主事の誰もが言っていないことを供述しているが
何故、このような供述をしたのか。
23、指導主事、鯨岡の「ICレコーダー」の式盗聴行為は、都教委の誰の指示で行ったのか。
24、「ICレコーダー」の密かなる録音を、警視庁公安二課に提出するという決定は、いつのどの会議で決定されたのか。
その責任者は、誰か。
25、指導主事、鯨岡は公安二課員と録音の分析に付いて共同作業を行っているが、その期日、時間、場所を明らかにされたい。
それは、出張として処理されたのか。
26、3月11日の状況について、各指導主事より報告書・状況説明書が出されていると思うが、それは現在何処に保管されているのか。
27、上記報告書の提出がないとするなら、どのように状況を把握したのか。
28、佐々木は、体育館でのコピー配布を見て、急遽、校長に報告すべく校長室に向かい、その途中、会場に向かっている校長らに遭い、そこで教頭と二人して体育館に向かったと供述するが、何故、金子らは「校長室に佐々木が報告すべく入ってきた」との虚偽の供述をするのか。
29、「建造物侵入等」なる「被害届」は、審理の過程において、「建造物侵入」が検察官・裁判官によってもまったく問題とされておらず、後世に恥ずかしき「被害届」である。
何でもいいから刑事事件として「法的措置」を取るために提出したとしか見て取れない。
このような「被害届」は撤回すべきと考えるが、都教委はいつまでも現状を維持し続ける考えか。
30、卒業式後、都教委は「卒業式5分遅れ」をマスコミに公表し、3月30日の教育委員会においても指導部長より「5分遅れた」との説明が行われた。
この、「5分遅れ」の根拠は何なのか。
一審、二審の審理を通して、裁判所は「約2分遅れ」との判断を明示している。
被告人に、時間を間違った件について謝罪する考えはないか。
31、鯨岡の秘密録音は、杉並高校卒業式でも行われ、その一部は法廷で流された。それによると、「ICレコーダー」録音開始時間の記録およびカウンター表示から、
杉並高校の卒業式は、5分遅れで開始されている。
他に指導主事の到着の遅れで開式が約5分遅れた都立高校のあったことは都教委の良く知るところであろう。
「約2分遅れ」と正確に事態をつかんでいたら、都教委の対応はまた違っていたと考えるか。
32、板橋高校校長は、卒業式の報告書について何度も書き直すよう指示された供述している。
どの点を、書き直させたのか。
33、被告人が「コピーを手に持って振りかざしつつ話をしていた」との捏造は、都議・土屋の供述に端を発していると思われる。
何故このありもしなかった、裁判所によっても否定された捏造を、3月26日の体育館での現場検証写真撮影で行ったのか。
この検証には、当日参列の指導主事全員が参加している。
34、上記、現場検証において、教頭による被告人の「コピー配布制止」の写真撮影も、警察官が被告人となり行われている。
指導主事のひとりとして、「そんななかったことを撮影するな」と言う者がいなかったのか。
これは、上記、「コピーを振りかざし」と同様、都教委の状況認識決定事項として、校長、教頭、指導主事の異論を封殺する形で行われたのか。
それにしても、ありもしなかった状況を再現する写真撮影に立ち会う羽目になった指導主事らの胸中はどのようなものであったのか。
35、今となれば、都教委は「事件」を検証して、何が間違っていたのか知ることが可能であろう。
指導主事の一人は、嘘の供述書を出して済まないとの趣旨を述べている。 当時の異様な雰囲気の中で、都教委幹部が「法的措置」という呪縛に陥ったと思われる。都議・土屋の暗躍の影響が大きいのは言うまでもない。
その意味では、偽証を強いられた学校管理職、指導主事も犠牲者と言ってもいいかもしれぬ。
よりよき教育を標榜する教育委員会が治安担当の警視庁公安部に虚偽、捏造、或いは間違った供述をもって元教員を告訴するなどという前代未聞の「事件」が二度と起こらないためにも、都教委は、この「事件」の検証委員会を立ち上げて、何が事実であり、何が間違いであったかを早急に明らかにすべきであると考えるが、どうか。
このまま最高裁で幕が下りてしまったら、それこそ都教委にとって、歴史的な汚点となるであろう。
板橋高校、元教員
藤田 勝久
2008,8,29
藤田 勝久
2008,8,29
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