最近お昼のニュースで「ブラジルのSOTAQUE(方言)」の特集をしていて、興味深く見ています。
なんといっても、日本の25倍(?)の広さですからね。
それだけの広さの国が、一つの言語でまとまっているって言うのも、考えたらすごいよね。北のホライマの人も、南のヒオグランジドスルの人も、不自由なく意思疎通できるんだから。
日本は、江戸時代、国同士の行き来が関所などで厳しく制限されていたから、地方によって、特徴のある言葉やイントネーションが生まれたと、昔勉強したような…
たしかに、昔、青森に行ったときに、タクシーに乗ったら運転手さんの言っていることがまったくわからなくて、無事に目的地までつけるのかどうか不安だったことがありました。
無事に駅に着いたときには、本当にほっとしたわ。
そういう私も北関東生まれで大学は南東北。
こういうパターンが一番「なまり」が抜けないのだとか。
今ではそこに大阪生まれの夫のイントネーションが加わり、とんでもないことになっているかも…
というわけで、本題はブラジルの「SOTAQUE」。
番組では、「R」の発音、「S」の発音、それから「Tu」の使い方などを中心に特集していました。
くわしくは、
こちら!
私は、22年前、リオデジャネイロに到着。
以来、10年以上リオで暮らしていました。
なので、リオで使う言葉が、標準の「ブラジル語」だと思っていた。
サンパウロの人たちは、話すのが早いな~って思っていたのが、唯一感じていた「言葉の違い」かな?
そんなある日、夫がレシフェに単身赴任。
初めてレシフェを訪れたとき…
私のポルトガル語が通じないんですけど!!
リオでは普通に話していましたからね。
結構ショックでした。
しかも、メイドにまで、話が通じないのを「彼女たちが中国人だから。」(まったくの勘違いだろう?!)と鼻で笑われる始末。
このときのメイドにはさすがに腹が立って、思いっきりしかりつけたわ。
まあ、こんな人ばかりでなく、もちろん一生懸命に話を聞いてくれようとする人のほうが圧倒的に多かったのですが、そうされればされるほど、なんだかどんどん切なくなっていったわ。
さすがに、1年ぐらい経つと慣れてきて「あ~、レシフェってのんびりしていいとこ~」って思うようになったけどね。
その後、マナウスに来ました。
マナウスは「なんて、ポルトガル語が通じるところなんだろう~。」って感動しました。
考えたら、昔から日本人移民の方たちが多く入植してきた土地なので、日本人の話すポルトガル語が理解されやすいところなのかもね。
でも、マナウスでちょっと気になったのが、ここに来てから娘が普通に「tu」を使うようになったこと。
「tu」は「você」のこと。
娘に言わせれば「えっ?昔から普通に使っていたよ。」と言っていましたが、なんとなく耳についたわ。
昔、リオでポルトガル語の先生に「TU」はあまりフォーマルな言葉ではないから、普段は使わないほうがいいのよ、って言われたのを覚えていたから。
「TU」使うと、動詞の活用も変わるしね。
正確には。
そんなことを考えていたある日、気がついた。
実は私も使っていた.。。「
「郷に入れば 郷に従え」?
言葉って細かいところにこだわると、面白い時代の背景が見えてきたりします。
でも、本当に大切なことは、実際にその場で生きた言葉に触れることかも。
日本からいらしているみなさんも、色々と面白い「ブラジル語」を見つけていってみてくださいな。