アマゾンわんわん日記 2018

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トロピカルホテルの閉鎖

2019年06月01日 | ブラジル雑記

かつてマナウスのシンボルのような存在だった トロピカルホテルが今月半ばから業務を停止しています。

トロピカルホテルは1976年、当時のバリグ・ブラジル航空の系列ホテルとして開業しました。

アマゾンの原生林を切り開き、広いスペースをぜいたくに使ったホテルは、ホテル内におおきなプールやミニ動物園も備え、川に面して砂浜が広がり そこに船着き場も設けられていました。

各客室にはパウブラジルなどブラジル特産の木材がふんだんに用いられ、重厚な造りの落ち着いたたたずまいでした。

1992年 私がブラジルに来た当時は、マナウスで観光客が泊まるホテルとしては ここトロピカルかセントロのタージマハールホテルぐらいでした。

今ではホテルの周囲は大きなアパートが立ち並び、マナウスの中でもおしゃれな住宅地として知られるようになりましたが、私が初めてマナウスを訪れた1992年当時は、まだ川岸も藪に覆われ 本当に原生林の中にポツンと作られたホテルという感じでした。

ブラジルを訪れる著名人も多くこのホテルを利用しています。

最近では2014年に行われたワールドカップで、選手の宿泊にも使われました。

十数年前にバリグ・ブラジル航空が業務を停止、それに伴ってホテルは独立した経営体となりましたが、近年 多くのホテルが進出してきたことなどの影響もあり業績が伸び悩み、昨年あたりからホテルの経営不振がささやかれるようになりました。

そして、今月10日 電気料金の不払いによりトロピカルホテルへの電気の供給がストップされ、ホテル業務は停止へと追い込まれました。

電気の供給を停止するまでには、2年以上にわたるホテルと電力会社との交渉があり、本来R$ 20 milhões(約5億円)の未払い電気量を 電気会社がR$ 8 milhões(約2億円)まで譲歩したにもかかわらず、約束の期限までにホテル側が支払いをしなかったことにより 電力会社側が電気の供給を停止したということです。

また、これまでにも多くの従業員がやめさせられましたが、今回のホテル業務の停止を受け さらに120人の従業員が解雇されました。

彼らへの未払い分の給料なども含めて、給与や退職のための支払いも滞ったままだということです。

 

マナウスのシンボル的なホテルということで、州の観光局もこの事態に頭を痛めていて、今後ホテルが業務を再開できるように援助していく方針です。

 

     *     *     *     *     *

マナウスでは近年ジャングルホテルを含めて、次々に新しいホテルが建てられています。

一方で昔からあるホテルのいくつかが閉鎖されていっています。

その一つが 「アリアウ ジャングルタワーホテル」

私ぐらいの年代にブラジルに来た人なら きっと誰でも知ってるでしょうね。

サルがのぞきにくるホテル。

ここも近年閉鎖され、今ではすっかり放置されているそうです。

そういえば、リバーサイドホテルも閉鎖されちゃったしなー。

古くからある馴染みばのホテルがどんどん閉鎖されていく。

やっぱりアマゾンという土地柄、建物の維持費が馬鹿にならないんですかね。

それにしても 寂しい限りだなー。


 

 

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