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リオの大学の閉鎖騒動

2014年02月27日 | ブラジル雑記
ブラジルでは、定期的に教育省による大学の評価があります。
大学は国公立私立を問わず。
この評価は、「施設の充実」「教師陣の能力」「学生の能力」「経営状況」等々。
結構細かい項目が評価の対象となります。
この評価のわるかった大学は、その程度に応じて「教授陣の入れ替え」「施設設備の充実・改善」「経営陣の刷新」等々の処分が命じられます。
大学側は改善点を全うするまで、新入生を入学させることができないことも。
中でも厳しいのは「教育機関としての登録の抹消」「大学の閉鎖」などの処分。

昨年、リオデジャネイロでも大手の私立大学 Universidade Gama Filho と Centro Universitário da Cidade (UniverCidade)が、「教育の質の悪さ」「学生の能力の低さ」を理由に「大学の閉鎖」という処分になりました。
二つの大学はともに同じ教育団体に属しています。
昨年初めに、すでに教育省から「新入生受け入れ禁止」となっていながら、両者とも入試を行い、新入生を入学させていました。
今回、教育省の厳しい処分で大学の閉鎖が言い渡され、二つの大学、あわせて13000人あまりの学生が勉強すること場を失うことになりました。
リオデジャネイロ市内の3つの私立の大学が手分けをして、この大学の学生を受け入れることとなり、入学受付を開始しました。
ところが、閉鎖される大学側が、大勢の学生の必要書類を作る作業に対応できずに、受付終了までに入学手続きができない学生が多数出てきました。
教育省側は受け入れ側の大学に入学受付期間の延長を要請するとともに、この二つの大学を束ねる教育団体に罰金を貸すことを通知しました。

こうして転学を余儀なくされる学生に対しては、転学のために必要なお金などは免除となり、政府からの奨学金(ProUNI)を受けている学生は引き続きうけることができるということです。
ただ、今までの学科の教育課程と異なるために、進度が遅れてしまったり、受け入れ大学に希望の時間帯がないために(ブラジルの私立大学は授業が半日のところが多く、多くの学生が働きながら勉強をしています)仕事をあきらめたり勉強を続けることをあきらめたりする学生もいるそうです。

こうして閉鎖される大学ですが、実はブラジル中で年に何校もあるんです。
で、ほとぼりが冷めた頃に、学校名を変えて、代表者の氏名も変えて再開!
ブラジルらしいといえば、いえるかも...

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