先日「東京大空襲戦災資料センター」に行った。早乙女勝元さんたちが一生懸命努力して作り上げた資料館です。東京大震災に関する資料を集めた資料館です。小さいけれども大事なところです。
東京大空襲というと、私の年代にはいろいろなイメージが浮かびます。しかし戦後生まれの方には何のことかもわからないかもしれません。太平洋戦争末期にアメリカ軍が行った爆撃です。1945年3月10日アメリカ軍のB29の大編隊が東京を襲い下町一帯を焼き尽くし、10万人以上の市民が犠牲になりました。
資料センターはごく小さな博物館ですが、今集められる資料をよく集めてあります。落とされた焼夷弾の実物をはじめ、焼け跡の物品。空襲体験者の再現画。体験記などが並んでいます。爆撃指揮官ルメイの記録。爆撃機B29内の声と高射砲部隊の声。
背景になる当時の生活の様子。日本の家庭の様子の再現。学校の教科書、奉安殿などの学校施設。私にとっては「この教科書習った」「奉安殿には天皇の御真影があった」などの興奮の瞬間でもありました。
展示品はここに紹介できないほどです。しかし私にとっていろいろなことを考える場でもありました。私は中国にいたので空襲を知りません。しかし今の言葉を使えば「中国の日本人難民」んp子供でした。中国では日本の国策に従って開拓団に参加し多くの日本人が死にました。私の兄は長崎の原爆で死にました。多くの日本人が兵士として戦死(実態は餓死)しました。そうして忘れてならないことに。中国人をはじめアジアの人々が日本人の何倍も死にました。私はこのような戦争被害を忘れることができません。
こうした戦争の実態を忘れないで後世に伝えるために、この資料センターが発展することを望みたいと思います。
私にとってこの資料センターは交通不便なところにあり、見学は一日がかりですが、この次には多くの人と一緒に行きたいと思います。
資料センターのURLを書いておきます。http://www.tokyo-sensai.net/index.html
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