「鞆の浦」埋め立てダメ!ポニョ舞台ホッ…
万葉集に詠まれ、昨夏大ヒットしたアニメ映画「崖の上のポニョ」の舞台ともされる瀬戸内海の景勝地・鞆(とも)の浦(広島県福山市)の埋め立て架橋事業をめぐり、反対派住民らが知事の埋め立て免許差し止めを求めた訴訟の判決で、広島地裁は1日、「鞆の浦の文化的、歴史的景観は住民だけでなく国民の財産というべき公益で、事業で重大な損害の恐れがある」と免許差し止めを命じた。
歴史的景観が地元住民にもたらす「景観利益」保護のために大型公共事業を差し止める初の司法判断。事業をめぐっては、世界遺産の候補地を審査する国際記念物遺跡会議(イコモス)が、計画中止や景観を損ねない代替案の再検討を日本側に勧告している。
判決を受け、宮崎駿監督(68)は東京都小金井市の「スタジオジブリ」で記者会見。「とてもいい判決。鞆の浦の問題だけでなく、今後の日本をどうしていくかを考えるときに、大きなよい一歩を踏み出した」と評価した。
2. CMアピール力、携帯が上位独占 ソフトバンク1、2位
視聴率調査会社のビデオリサーチが首都圏の1都3県に住む16歳から59歳の男女1800人に「最近、印象に残ったテレビCM」を挙げてもらったところ、10傑に携帯電話のCMが5本入った。
今年3月まで1年分のデータを集計した結果、1位に白い犬や上戸彩さんらが登場するソフトバンクモバイルの「ホワイト家族24など」、2位に同社の「iPhone(アイフォーン) 3G」、3位にNTTドコモの「ファミ割MAX50など」と上位を独占。6位にはKDDI「au」、8位にもソフトバンクモバイルの「ホワイトコール24」が入った。
「携帯電話はCMの放送回数も多い。業界の勢いがうかがえる結果となった」とビデオリサーチ。「それぞれの、物語性をもたせたつくりや魅力的な登場人物も、印象の強さにつながった」とみている。
3. 【産経抄】10月2日
2009.10.2 02:58
たいていの女性は、少しでも美しくなりたいと願っている。まして女優なら、と決めつけてしまいがちだ。有馬稲子さんは、「美女と呼ばれること必ずしも幸せではない」という。
▼『美女という災難』と題したエッセーによれば、タカラヅカから映画界に転身したころ、美女とは演技が下手な女優と同義だった。だから「美女地獄」から抜けるのに苦労した、と。人もうらやむ美女や大金持ちにも、意外な悩みがあるものだ。
▼鳩山由紀夫首相に、資金管理団体の虚偽記載問題が持ち上がったときも、そう思った。経理担当者が、故人の名義まで持ち出して虚偽記載した理由を、首相はこう説明した。「個人献金があまりに少なく、そのことがわかると大変だとの思いがあったのではないか」。
▼なるほど、田園調布に豪邸をもち、預貯金だけで12億円以上もある資産家に、個人献金する気も起こるまい、と納得したものだ。きのうの各紙の報道で、早とちりに気づいた。年間5万円以下の匿名の小口献金は、平成20年だけで2669万円、15年からの6年間では、延べ5000人を超える人から約2億5700万円も受け取ったことになっている。
▼民主党の複数の議員の政治団体がキャバクラでの飲食代を政治活動費として計上していた。政治資金の面からも鳩山内閣の労組依存は予想以上に大きいようだ。何より驚いたのが、首相の説明と矛盾する、隠れた鳩山ファンの多さだ。一体どんな人たちが献金したんだろう。
▼芸能生活60年の有馬さんは、美貌(びぼう)を買われて映画出演することがなくなってうれしい、とも書いていた。「井戸塀(いどべい)」が死語になった政界では、首相の資産は今後も減りそうにない。それを「災難」と感じている気配もない。
万葉集に詠まれ、昨夏大ヒットしたアニメ映画「崖の上のポニョ」の舞台ともされる瀬戸内海の景勝地・鞆(とも)の浦(広島県福山市)の埋め立て架橋事業をめぐり、反対派住民らが知事の埋め立て免許差し止めを求めた訴訟の判決で、広島地裁は1日、「鞆の浦の文化的、歴史的景観は住民だけでなく国民の財産というべき公益で、事業で重大な損害の恐れがある」と免許差し止めを命じた。
歴史的景観が地元住民にもたらす「景観利益」保護のために大型公共事業を差し止める初の司法判断。事業をめぐっては、世界遺産の候補地を審査する国際記念物遺跡会議(イコモス)が、計画中止や景観を損ねない代替案の再検討を日本側に勧告している。
判決を受け、宮崎駿監督(68)は東京都小金井市の「スタジオジブリ」で記者会見。「とてもいい判決。鞆の浦の問題だけでなく、今後の日本をどうしていくかを考えるときに、大きなよい一歩を踏み出した」と評価した。
2. CMアピール力、携帯が上位独占 ソフトバンク1、2位
視聴率調査会社のビデオリサーチが首都圏の1都3県に住む16歳から59歳の男女1800人に「最近、印象に残ったテレビCM」を挙げてもらったところ、10傑に携帯電話のCMが5本入った。
今年3月まで1年分のデータを集計した結果、1位に白い犬や上戸彩さんらが登場するソフトバンクモバイルの「ホワイト家族24など」、2位に同社の「iPhone(アイフォーン) 3G」、3位にNTTドコモの「ファミ割MAX50など」と上位を独占。6位にはKDDI「au」、8位にもソフトバンクモバイルの「ホワイトコール24」が入った。
「携帯電話はCMの放送回数も多い。業界の勢いがうかがえる結果となった」とビデオリサーチ。「それぞれの、物語性をもたせたつくりや魅力的な登場人物も、印象の強さにつながった」とみている。
3. 【産経抄】10月2日
2009.10.2 02:58
たいていの女性は、少しでも美しくなりたいと願っている。まして女優なら、と決めつけてしまいがちだ。有馬稲子さんは、「美女と呼ばれること必ずしも幸せではない」という。
▼『美女という災難』と題したエッセーによれば、タカラヅカから映画界に転身したころ、美女とは演技が下手な女優と同義だった。だから「美女地獄」から抜けるのに苦労した、と。人もうらやむ美女や大金持ちにも、意外な悩みがあるものだ。
▼鳩山由紀夫首相に、資金管理団体の虚偽記載問題が持ち上がったときも、そう思った。経理担当者が、故人の名義まで持ち出して虚偽記載した理由を、首相はこう説明した。「個人献金があまりに少なく、そのことがわかると大変だとの思いがあったのではないか」。
▼なるほど、田園調布に豪邸をもち、預貯金だけで12億円以上もある資産家に、個人献金する気も起こるまい、と納得したものだ。きのうの各紙の報道で、早とちりに気づいた。年間5万円以下の匿名の小口献金は、平成20年だけで2669万円、15年からの6年間では、延べ5000人を超える人から約2億5700万円も受け取ったことになっている。
▼民主党の複数の議員の政治団体がキャバクラでの飲食代を政治活動費として計上していた。政治資金の面からも鳩山内閣の労組依存は予想以上に大きいようだ。何より驚いたのが、首相の説明と矛盾する、隠れた鳩山ファンの多さだ。一体どんな人たちが献金したんだろう。
▼芸能生活60年の有馬さんは、美貌(びぼう)を買われて映画出演することがなくなってうれしい、とも書いていた。「井戸塀(いどべい)」が死語になった政界では、首相の資産は今後も減りそうにない。それを「災難」と感じている気配もない。