中国、春節にネット規制強化 閉鎖次々、体制批判牽制も
26日に春節(旧正月)を迎えた中国で、当局がネット規制を強めている。風紀改善のための「特別キャンペーン」として、サイトの閉鎖やわいせつ画像などの削除を次々に進めている。今のところ取り締まり対象は「低俗な内容」に限っているが、ネット上での民主化要求や体制批判への牽制(けんせい)も狙っている様子がうかがえる。
キャンペーンは国務院(政府)新聞弁公室や公安省、文化省など7部門合同で5日から始まった。春節明けまでの1カ月を集中取り締まり期間と位置づけている。新聞弁公室が23日現在で公表したデータによると、すでに1250サイトを閉鎖、330万本余りのわいせつ情報を削除した。公安省は未成年者保護法違反などで61件を立件し、41人を逮捕したという。
閉鎖したサイト名は公表していないが、中国政府は今月上旬から別途、「低俗サイト」と名付けたリストを数回にわたって公表。大半は国内サイトだが、中には米検索大手「グーグル」なども含まれ、「画像検索が多数のわいせつサイトにリンクしている」などと指摘していた。新聞弁公室の劉正栄ネット担当副局長は23日、「低俗サイトが青少年に及ぼす影響を純粋に考えたキャンペーンであり、それ以外の目的はない」と訴えた。
<一方、中国では先月9日、作家や弁護士らが「08憲章」/b>と題した民主化要求案をネットに公表。今月12日には国営テレビを「洗脳番組」とした視聴拒否宣言が出るなど、知識人らの共産党や政府に対する批判が相次いでいる。当局が規制を強めている背景には「当局がネット監視に力を入れていることを印象づける」(党関係者)という狙いもあるようだ。
2. 米映画俳優組合、スト断念 景気悪化で消極的に
映像のネット配信料の配分をめぐって、映画会社など製作者側と対決姿勢を取ってきた米映画俳優組合(SAG、約12万人)は22日、スト突入の是非を問う組合員投票の中止を発表した。AP通信などが報じた。景気悪化でストに二の足を踏む組合員が増え、必要な賛成票を集める見通しが立たなくなったためだ。
SAG執行部は1月内にもスト突入を決め、2月22日の米アカデミー賞授賞式にぶつける戦術を立てたが、投票の中止で授賞式は予定通り行われることが確実になった。
昨年は米脚本家組合がストを行った影響で、ゴールデングローブ賞の授賞式が中止に追い込まれている。
26日に春節(旧正月)を迎えた中国で、当局がネット規制を強めている。風紀改善のための「特別キャンペーン」として、サイトの閉鎖やわいせつ画像などの削除を次々に進めている。今のところ取り締まり対象は「低俗な内容」に限っているが、ネット上での民主化要求や体制批判への牽制(けんせい)も狙っている様子がうかがえる。
キャンペーンは国務院(政府)新聞弁公室や公安省、文化省など7部門合同で5日から始まった。春節明けまでの1カ月を集中取り締まり期間と位置づけている。新聞弁公室が23日現在で公表したデータによると、すでに1250サイトを閉鎖、330万本余りのわいせつ情報を削除した。公安省は未成年者保護法違反などで61件を立件し、41人を逮捕したという。
閉鎖したサイト名は公表していないが、中国政府は今月上旬から別途、「低俗サイト」と名付けたリストを数回にわたって公表。大半は国内サイトだが、中には米検索大手「グーグル」なども含まれ、「画像検索が多数のわいせつサイトにリンクしている」などと指摘していた。新聞弁公室の劉正栄ネット担当副局長は23日、「低俗サイトが青少年に及ぼす影響を純粋に考えたキャンペーンであり、それ以外の目的はない」と訴えた。
<一方、中国では先月9日、作家や弁護士らが「08憲章」/b>と題した民主化要求案をネットに公表。今月12日には国営テレビを「洗脳番組」とした視聴拒否宣言が出るなど、知識人らの共産党や政府に対する批判が相次いでいる。当局が規制を強めている背景には「当局がネット監視に力を入れていることを印象づける」(党関係者)という狙いもあるようだ。
2. 米映画俳優組合、スト断念 景気悪化で消極的に
映像のネット配信料の配分をめぐって、映画会社など製作者側と対決姿勢を取ってきた米映画俳優組合(SAG、約12万人)は22日、スト突入の是非を問う組合員投票の中止を発表した。AP通信などが報じた。景気悪化でストに二の足を踏む組合員が増え、必要な賛成票を集める見通しが立たなくなったためだ。
SAG執行部は1月内にもスト突入を決め、2月22日の米アカデミー賞授賞式にぶつける戦術を立てたが、投票の中止で授賞式は予定通り行われることが確実になった。
昨年は米脚本家組合がストを行った影響で、ゴールデングローブ賞の授賞式が中止に追い込まれている。