新BSに29社申請 外資交えコンテンツ勝負
総務省は24日、2011年に開始される新しいBS放送に、29社から38チャンネルの免許の申請があったと発表した。通信衛星(CS)放送で専門チャンネルを提供している事業者に加え、米メディア大手のウォルト・ディズニーや英BBCなど海外勢も名乗りを上げた。
総務省は事業計画の確実性や番組内容などを総合的に判断し、6月にも免許を割り当てる事業者を選定する。
新BS放送は、11年のテレビ放送の完全デジタル化に伴い、空白となる周波数を利用して始まる。8~12チャンネルが新たに追加される計画で、BS放送は既存の12チャンネルから大きく増加する。これに加え有力な番組を持つ外資系企業が日本のBS放送事業に積極的な姿勢を示していることから、視聴者の争奪戦が激化するのは確実だ。
ただ、BSチャンネルの増加をめぐっては、課題を指摘する声が少なくない。その一つが有料放送の普及が遅れている点だ。日本の有料放送世帯普及率は20%程度にとどまっており、有料課金モデルを計画する事業者にとっては、従来の有料放送にはない魅力をいかに訴求できるかが問われる。
総務省が昨年10月に公表した参入希望調査では、新規参入を含む53事業者(110チャンネル)が参入の意思を表明。業界からは、有料放送の活性化につながると期待する声もあった。ところが、新しい有料放送のプラットホーム設立を計画していた、ジュピターテレコムや三井物産が計画を撤回。こうした動きに対し、業界内からは「視聴者に訴求できる目新しさがない」(業界関係者)との冷めた見方も出ている。
2. 心不全発生率、黒人は白人の20倍の高率と 米研究
黒人の心不全発生率は、同世代の白人と比べて20倍の高率になるとの研究調査結果を、米国の研究者が米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表した。30─40歳代の黒人が心不全になる率は、50─60歳代の白人とほぼ同じで、黒人100人に1人が50歳を迎えるまでに心不全に陥るとしている。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校のクリステン・ビビンズドミンゴ博士らは、黒人と白人の男女5115人について、18─30歳の時点から20年にわたって調査を実施。
その結果、50歳までに心不全になる黒人女性は1.1%、黒人男性は0.9%だったのに対し、白人女性は0.08%、白人男性は0%と、黒人の方が男女ともに高率だった。
また、18─30歳代から平均15年以内に心不全にかかる要因として、ビビンズドミンゴ博士は拡張期血圧が高いこと、肥満の指標に用いられる体格指数(BMI)が高いこと、「善玉」と呼ばれるHDLコレステロール値が低いことなどを挙げている。
この研究結果に米国心臓協会のクライド・ヤンシー博士は、心不全に陥る要因を取り除くため、若い世代から生活習慣に気をつけ、運動不足や肥満に陥らないことが大切だと話している。
また、高画質化とからんでコスト負担の問題も生じてきそうだ。CS放送で専門チャンネルを提供する事業者のなかには、周波数に余裕のあるBS放送に移行することで、番組の高画質化を目指す動きもある。地上デジタル放送への移行で、高画質の番組視聴が一般化。視聴者から、専門番組にも高画質化を求める声が高まっているためだ。
しかし、既存番組の高画質化は、億単位のコスト負担が生じる。ニーズの高まりで、高画質化に踏み切らざるを得ない状況にあるが、追加コストに見合う収益をあげることができるかは不透明だ。
こうしたなか外資系企業では、ウォルト・ディズニーのほか、人気ドラマ「24」などを有する米ニューズコーポレーションのテレビ部門「FOX」など、有力どころが日本市場に着々と本格参入の手を打つ。FOX日本法人の小泉喜嗣社長は「番組数を現在の7チャンネルから倍増させる」と積極的だ。山積する課題と外資攻勢のなか、事業者の淘汰(とうた)が進む恐れも指摘されている。
総務省は24日、2011年に開始される新しいBS放送に、29社から38チャンネルの免許の申請があったと発表した。通信衛星(CS)放送で専門チャンネルを提供している事業者に加え、米メディア大手のウォルト・ディズニーや英BBCなど海外勢も名乗りを上げた。
総務省は事業計画の確実性や番組内容などを総合的に判断し、6月にも免許を割り当てる事業者を選定する。
新BS放送は、11年のテレビ放送の完全デジタル化に伴い、空白となる周波数を利用して始まる。8~12チャンネルが新たに追加される計画で、BS放送は既存の12チャンネルから大きく増加する。これに加え有力な番組を持つ外資系企業が日本のBS放送事業に積極的な姿勢を示していることから、視聴者の争奪戦が激化するのは確実だ。
ただ、BSチャンネルの増加をめぐっては、課題を指摘する声が少なくない。その一つが有料放送の普及が遅れている点だ。日本の有料放送世帯普及率は20%程度にとどまっており、有料課金モデルを計画する事業者にとっては、従来の有料放送にはない魅力をいかに訴求できるかが問われる。
総務省が昨年10月に公表した参入希望調査では、新規参入を含む53事業者(110チャンネル)が参入の意思を表明。業界からは、有料放送の活性化につながると期待する声もあった。ところが、新しい有料放送のプラットホーム設立を計画していた、ジュピターテレコムや三井物産が計画を撤回。こうした動きに対し、業界内からは「視聴者に訴求できる目新しさがない」(業界関係者)との冷めた見方も出ている。
2. 心不全発生率、黒人は白人の20倍の高率と 米研究
黒人の心不全発生率は、同世代の白人と比べて20倍の高率になるとの研究調査結果を、米国の研究者が米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表した。30─40歳代の黒人が心不全になる率は、50─60歳代の白人とほぼ同じで、黒人100人に1人が50歳を迎えるまでに心不全に陥るとしている。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校のクリステン・ビビンズドミンゴ博士らは、黒人と白人の男女5115人について、18─30歳の時点から20年にわたって調査を実施。
その結果、50歳までに心不全になる黒人女性は1.1%、黒人男性は0.9%だったのに対し、白人女性は0.08%、白人男性は0%と、黒人の方が男女ともに高率だった。
また、18─30歳代から平均15年以内に心不全にかかる要因として、ビビンズドミンゴ博士は拡張期血圧が高いこと、肥満の指標に用いられる体格指数(BMI)が高いこと、「善玉」と呼ばれるHDLコレステロール値が低いことなどを挙げている。
この研究結果に米国心臓協会のクライド・ヤンシー博士は、心不全に陥る要因を取り除くため、若い世代から生活習慣に気をつけ、運動不足や肥満に陥らないことが大切だと話している。
また、高画質化とからんでコスト負担の問題も生じてきそうだ。CS放送で専門チャンネルを提供する事業者のなかには、周波数に余裕のあるBS放送に移行することで、番組の高画質化を目指す動きもある。地上デジタル放送への移行で、高画質の番組視聴が一般化。視聴者から、専門番組にも高画質化を求める声が高まっているためだ。
しかし、既存番組の高画質化は、億単位のコスト負担が生じる。ニーズの高まりで、高画質化に踏み切らざるを得ない状況にあるが、追加コストに見合う収益をあげることができるかは不透明だ。
こうしたなか外資系企業では、ウォルト・ディズニーのほか、人気ドラマ「24」などを有する米ニューズコーポレーションのテレビ部門「FOX」など、有力どころが日本市場に着々と本格参入の手を打つ。FOX日本法人の小泉喜嗣社長は「番組数を現在の7チャンネルから倍増させる」と積極的だ。山積する課題と外資攻勢のなか、事業者の淘汰(とうた)が進む恐れも指摘されている。