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残 光

2012年06月17日 | ファッション(時計)





 あらゆる装いの腕元に納まる、特別な落ち着き、しなやかさ。それらが現行のものでは決して醸すことの出来ない、古い時計ならではの静けき個性だとするなら、、、ヴィンテージあるいはアンティークの時計とはとても"ファッション的"な存在なんですね。






 ちょっとした記念日というのがあり、先日仕事を定時で済ませ彼女 " K " と合流し食事に。




 


 (食事中に写真撮るな、って話ですな)




 で、食事もそこそこに(それだめだろ)予定通り久々にふたりで買物。




 当然大きな出費ではありますが、その日は大盤振る舞い。彼女が狙っていたバッグをプレゼント、そして漏れなく自分自身にもプレゼント!




 それが前から目を付けていた時計でした。


 
 




 60年代製の IWC ....わたくしどもにとっては 国際捕鯨委員会 ではなく "International Watch Company"....のことですね。


 

 



 主張もなにもない、筆記体だけ。




 小振りのラウンドケース。シルバー(白)ダイアル、バーインデックス、自動巻、ノンデイト(デイトはいらんので)!



 



 極限にシンプル。。。。。これ以上は望むべくもなし。




 盤面のヤケもほとんど気にならない程度。さすがに針にはほんの少しの腐食が。




 


 有名な魚マークのオリジナルリューズ。




 素晴らしいコンディションです。 




 ....僕自身よりもはるかに長い人生を送ってきた時計(!)。時代を、「刻」を照らす "残光" か。




 (時計店では彼女の存在をかき消して店員さんと話し込みましたよ *_* )




 店の方によると、、、専門用語がいろいろと、理解が不充分なんですが(下見段階の際には親切にも裏蓋開けてくれたりしたのに"ロバの耳にコーラン"ですね)、60年代自社キャリバー(画期的な?ペラトンシステムがなんだかんだとか充実の時代だったんだと、、、)の IWC の時計はなかなかのものらしい(後にツイッターを通じて時計がお好きな方に教えて頂いたり...ありがとうございます!)。

 

 アンティークなど古い時計というのは判断が難しく、真偽定かならぬ風聞もいろいろと。。。。一応「相場」というのもあるわけだが、こうなるとド素人の自分にはもう素人消費者なりの割り切った分別のしどころ。




 




 本当に惚れこんでしまったので今回は潔く購入しました。




 様々な付加価値、、、当然古いものだからこそのリスクも大。



 



 とにかく僕にとって、今回出逢ったこの時計。 まさに静謐な「佇まい」に尽きるのです。





 IWC の時計にそれはもう脈々と.....


 


 現行のものがほとんど( GSTアラーム は廃盤品ですが )、今までいくつか時計を購入してきましたが、今回お店で腕に装着してみてまさに初めて一体感(?)のようなものを覚えました。





 




 幸福な買物、決断の仕方だったと。....そう思おう。




 時計を耳に当てまして、ロービート特有のなんとも優しい ....チチチチチチ.....




 




 いやこれは嬉しい、、、大切にします。













コメント (8)
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