歴史的な事実として 「姨捨」があったかどうかは定かではないようですが、伝説の中で伝えたいことは、親孝行をしましょう。お年寄りを大事にしましょうという教訓です。
姨捨の里の棚田は その伝説や神話がある 姨捨山(冠着山 かむりきやま)や鏡台山の山ろくにあり、千曲川を見下ろす傾斜地に広がっており、長楽寺地区、四十八枚田地区、姪石地区の3箇所に分かれており「田毎の月」として 日本三大名月のひとつといわれているそうです。
おもかげや姨ひとりなく月の友 松尾芭蕉(更級紀行)
芭蕉が1688年に訪れたといわれ 歌碑がある「長楽寺」は、「信濃三十三観音霊場」の14番目に数えられており、昔から月の名所として多くの文人が訪れているそうです。
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長楽寺は天台宗だそうですが、天台宗といえば昨年、瀬戸内寂聴さんが18年間務めた岩手県浄法寺町の天台宗の古刹 天台寺のご住職を退任なさいましたね。僧籍は置き、天台寺での恒例の青空法話は続けておられるそうですが、私は寂聴先生の教えがとても好きです。
* 自分を好きになると きっと誰か必ずあなたのことを好きになってくれます *
* まず 自分のことを好きになりなさい *
* かけがえのないあなたを誰かが必ず必要としています。あなたはそのために生まれたのだから死ぬまで自分を諦めないことです *
* 自分が死ぬまでに誰かを感動させることだってあるかもしれないし、人生って何が起こるかわからないでしょ? *
寂聴さんは昔、3歳の娘さんを残して駆け落ちをしようとなさったことがあり、結果的にその相手の方が自ら命を絶ったのだそうです。直接の原因は寂聴さんにはなかったそうですが、自分が彼に与えた影響や、自分の娘を捨てようとしたことなど・・様々な理由で出家をなさったそうです・・。しかも駆け落ちしようとした人との関係は、今なら信じられないというほどのプラトニックラブだったそうです。いろいろな経験をなさった方だからこそ人の苦しみや悲しみを理解してくださる方だと思うのです。
☆あなたも まず 自分のことを好きになってみませんか?