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*プルーストのマドレーヌ*

2013年10月07日 | 日記
あちらこちらから、キンモクセイの良い香りが漂ってくる季節になりましたね。

私の好きな花の1つ

『 金木犀 』




オレンジの小さく可愛らしいお花が沢山咲きます。

甘~い懐かしい香り、私はこの香りに包まれると、

何ともいえない懐かしくて幸せな気分になるのです

高校を卒業してとても入りたかった短期大学にも入学出来、まず自分の好きな事を学べるのが

本当に楽しかったです

料理は好きでご飯は元々、調子の悪い母の替わりによく作っていましたし、自炊する事を大変とはあまり思いませんでした。

兄も東京に住んでいましたので親元を離れる不安は全く無く、自分の為に時間を使える事が何より嬉しかったです。

本当は大学に行きたかったのですが、兄2人大学で私まで大学では両親も大変だろう・・・
と思い短大に行かせてください と両親にお願いしました。

本当に親というものはありがた~いものです

母は昔の人、勉強したくても出来ない時代の人でした。

母は『 あなたが勉強した事をお母さんに教えてくれればいいよ 』と言ってくれました。

本当に嬉しかったです

大学のパンフレットを見た時に、私が行きたいのはここしかない と思いました。

何しろ、思い込みが激しいというのでしょうか

私の幸せはここにある~ みたいな感じでした。

思った通り緑に囲まれた校舎 新しい事を学べるのが楽しくて楽しくて ・・・

好きな料理や洋裁、和裁に手芸などの 実技科目に、栄養学等、教育課程のもろもろの学科も本当にためになるものばかりでした

今思えば、超ハードな毎日を送っておりました

毎日宿題の山 でもとても充実していました


そんな校内に、これまた大きなキンモクセイが秋になると、とても良い香りを漂わせていて・・・

あの頃は、家族みんなが元気で家を離れたことで、より親のありがたみも身に染み、

良い友人にも恵まれ、本当に私にとって幸せな時期だったんですね・・・

ですから、キンモクセイの香りをかぐとあの頃の幸せな記憶も蘇って

本当に幸せな気分に浸れるのです・・・

『 プルースト現象 』というのをご存知ですか?

ある特定の味や香りよって過去の記憶が鮮明に呼び覚まされる心理現象の事です。

私にとっても沢山ありますが、その中でもキンモクセイの香りがそれなのですね

フランスの作家 マルセル・プルーストの小説『 失われた時を求めて 』から命名されたそうです。

主人公が紅茶に浸したマドレーヌを食べた瞬間に幼少期の記憶が鮮明に現れるというものです。

皆さんの 『 プルーストのマドレーヌ 』は何でしょうか・・・

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