数年前に僕は初めて胃カメラを口ではなく鼻から入れました。近くに立ち世話をしてくれてた看護士の〇さんが「以前は途中でオエッとかなったけど今度は楽でしょ」なんて横になっていた僕に話しかけてくれました。全て終わってスリッパ履きながら僕が「ところで〇さんも試したんですか？」笑いながら〇さんは「口も鼻もナイの私胃腸が丈夫だから…」と言ったので〇さんがカメラ入れる時はカメラ経験豊富な僕が入れてあげますから…と約束したのが〇さんと話した最後でした。その後〇さんは急に倒れたそうで町で見かける事もなく数年が過ぎた今日、ご主人の優しさに押される車椅子に乗った〇さんが夕方パレットに買いに来てくれました。まだ声に力はありませんが右手にハンカチ握っての会話となりました。僕は言葉が出ませんでしたがもっと元気になって一人でもお買い物に来られるようになったら僕との約束はまだ有効だと言うつもりです。
お帰りなさい〇さん。
お帰りなさい〇さん。