近事変々

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※表題の「変々」は字面の遊びです。(念のため)

「第59回全国民俗芸能大会」観覧記

2009-11-24 14:07:10 | 民俗・行事

先の21日、また、ことしも千駄ヶ谷の日本青年館で行われた全国民俗芸能大会を観に行ってきた。
全国民俗芸能大会というのは、(財)日本青年館と全国民俗芸能保存振興市町村連盟(全民連)が主催し、文化庁の後援を得て、毎年行われているものである。

全国民俗芸能保存振興市町村連盟(全民連)
www.zenminren.gr.jp/index.html

第59回を迎えたことしは、次の4団体が出演した。

「盛岡の法領田獅子踊り」・・・岩手県盛岡市乙部・法領田獅子踊り保存会

「下総の佐原囃子」・・・・・・千葉県香取市佐原・佐原囃子保存会

「伊豆大島吉谷神社正月祭の芸能」・・・東京都大島町元町・吉谷正月祭保存会

「出雲の奥飯石神楽」・・・・・島根県飯石郡飯南町・奥飯石神楽保存会

これらについて、案内パンフレットからの引用になるが、簡単に紹介してみることとしたい。
なお、ここに使用した写真は、会場が撮影禁止のため、下記の関連ホームページから借用したものである。
説明不足の点が多々あると思うので、各ホームページをご覧いただければ幸いである。

☆「盛岡の法領田獅子踊り」☆

雄獅子六頭と女獅子一頭、それに道化役の一八が踊るものである。衣装がカラフルなのと、道中笠を被った演者が居るのも特徴的だった。



守り続けた舞全国発信 盛岡・法領田獅子踊り保存会/岩手日報
www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20091121_10

郷土芸能発表会/盛岡市立乙部中学校
http://academic4.plala.or.jp/otochu/kyoudogeino.html
 
法領田獅子踊り2(動画4分44秒)
http://www.youtube.com/watch?v=RKN05RrJeEI

☆「下総の佐原囃子」☆

佐原囃子は、春秋の二回の祭礼に人形屋台と共に演奏されているものである。特徴的に思えたのは、笛方が中心で、鉦が使われておらず、鼓が使われていたことである。
しかも、明治・大正・昭和と、各時代の流行音楽が取り入れられているとのことであり、「船頭小唄」のお囃子もあった。
さらには、艶やかな手踊りも披露され、祭りの雰囲気がよく感じられた。



国指定無形民俗文化財「佐原囃子」
http://www.geocities.jp/ohayasi1/

佐原市立水生植物園ニュース
http://www.city.katori.lg.jp/old/sawara/suisei/news/pr050521.htm

☆「伊豆大島吉谷神社正月祭の芸能」☆

ほぼ3年ごとに行われる祭礼で、北組・南組が交代に年番を務め、年番の組が「神子舞(みこまい)」、他方が「鹿島踊り」を奉納するものである。
「神子舞」を踊るのが男子小学生で、女装していること。「鹿島踊り」は青年男子のみの手踊りであることも特徴的であった。

 

吉谷神社正月祭 ー初日ー/伊豆大島~さざなみブログ
http://bar-sazanami.blogzine.jp/blog/2009/01/post_910e.html

吉谷神社正月祭 -二日目・吉谷神社①-/伊豆大島~さざなみブログ
http://bar-sazanami.blogzine.jp/blog/2009/01/post_4b8b.html

吉谷神社正月祭 -二日目・吉谷神社②南組-/伊豆大島~さざなみブログ
http://bar-sazanami.blogzine.jp/blog/2009/01/post_2b56.html

吉谷神社正月祭 -二日目・吉谷神社③北組-/伊豆大島~さざなみブログ 
http://bar-sazanami.blogzine.jp/blog/2009/01/post_d674.html


☆奥飯石神職神楽☆

お神楽というと、いわゆる里神楽が主流になっているようだが、ここの神楽は神職による神楽組によって演じられているものである。
明治時代に神職演舞禁止令というものができたために、本来の神楽舞が里神楽に移行するなか、その禁止令をかいくぐって続けられてきたものである。
今回の公演では、面を着けない演目ばかりだったのと、清めの儀式というような場面ばかりで、演者の動き自体も、同じような動きが多かったように思った。

 

奥飯石神楽/島根県立古代出雲歴史博物館 (動画あり)
http://stream.izm.ed.jp/izumi/kagura03.html

奥飯石神職神楽/ 飯南町の歴史と文化
http://www.iinan.jp/history/culture/cul02.html#02

奥飯石神代神楽/神楽囃子の聞こえる里
http://www2.cc22.ne.jp/otoya2/1-kagura/tsuika-2/1-82okuiiseki/1-82okuiiseki.html

全国各地の民俗芸能を身近で見られるのは願ってもないことなのだが、舞台で演じられるものには制約も多く、その一部しか知ることはできない。
できることなら、現地に赴いて見るのが一番いいことなのだろうが、ほんの近場にしか行けないのが実情である。


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