近事変々

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※表題の「変々」は字面の遊びです。(念のため)

雛罌粟(ひなげし)・虞美人草(ぐびじんそう)・花菱草(はなびしそう)

2006-05-24 11:57:27 | 花好きずき
三題話ではないが、雛罌粟とはなんという難しい字を書くのだろうか。
またの名を虞美人草ともいうが、この字も読めはしても書くのは難しい。
ケシの仲間はいろいろあり、いずれもポピーと呼ばれるらしいが、花菱
草も「カリフォルニアポピー」 という別名がある。
ふつうのヒナゲシは一重だが、うちに咲いているは八重咲きで赤とピンク
の2種類ある。
花菱草は黄色が一株あるだけである。












【雛罌粟(ひなげし)=虞美人草】

・罌粟(芥子:けし)科。
・学名 Papaver rhoca (雛罌粟)
Papaver nudicaule(アイスランドポピー)
Papaver orientale(オリエンタルポピー)
Papaver : ケシ属
nudicaule : 裸茎の
orientale : 東洋の、東方の
Papaver(ペパベール)は、ラテンの古名の「papa(幼児に与える
 お粥(かゆ)」が語源。
 ケシ属の乳汁に催眠作用があるため、乳汁を粥に混ぜて子供を寝か
 したことに由来。
 また、花弁が薄いので、紙のパピルスに似ていることが由来、とも。
・開花時期は、 4/ 5頃~ 6/15頃。早咲き遅咲きがある。
・ヨーロッパ原産。江戸時代に渡来。
・花弁は非常に薄く、しわがある。
 つぼみは最初は下向きで表面に毛が生えており、咲くときに顔を上げ、
 2つに割れて花が出てくる。その風情がなんとも不思議。

・いろんな「ポピー」があるが、よく栽培されているのは、
 ヨーロッパ産のヒナゲシ
 地中海産の鬼ゲシ(オリエンタルポピー「Oriental poppy 」)、
 (よく見かけるオレンジ色のものと、 もっと濃い赤い色のものがある)  
 アジア北東部産のシベリアヒナゲシ(花期が早い)など。
 いずれも英名の「ポピー」の名で親しまれる。
 なお、スペインでは「アマポーラ」、フランスでは「コクリコ」の名で呼ば
 れる。
・「罌粟」は「芥子」とも書く。
・「雛」は小さい、かわいいの意で、ケシの中では小型でかわいい花である
 ことから。
 漢字の罌粟(けし)は漢名からで、実の形が罌(もたい。液体をいれる口の
 つぼんだ甕(かめ))に似ていて、種子が粟(あわ)に似ているから。
 種子は非常に小さく、そこから「芥子粒(けしつぶ)」の言葉ができた。

・別名 「虞美人草」(ぐびじんそう)
  中国歴史上の絶世の美女である虞美人にたとえた。


【花菱草 (はなびしそう)】

・罌粟(けし)科。
・北アメリカ原産。1868年に渡来。
・葉っぱはこまかく切れ込む(3分岐したものが多い)。
・春から初夏の頃、黄色またはだいだい色の大型のきれいな4弁花が咲く。
 花びらはめくれ上がることが多い。
 日に当たるとひらく(福寿草みたい)。
・名前は、花の形が花菱紋(4枚の花弁を菱形にした紋所)に似ている
 ところから。
・別名 「カリフォルニアポピー」
  カリフォルニア原産で、ポピーに似た花だから。

(出典:「季節の花300」)

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