近事変々

思いつくまま、気の向くまま綴る「おとりん」のサイトです。
※表題の「変々」は字面の遊びです。(念のため)

北区のさんぽみち(3)・・・「赤羽・西が丘エリア」【後編】

2012-03-17 08:20:35 | 近事変々
大恩寺を後に元の道を信号一つ先まで戻って右折、突き当りの「レストヴィラ赤羽」という有料老人ホーム前の交差点を左折してすぐ右側に、 ④ 赤羽自然観察公園 (赤羽西5-2-34) の入口がある。
陸上自衛隊十条駐屯地の跡に自然の回復とふれあいをテーマに開設された公園で、湧水を活用した池や田んぼ、古民家、デイキャンプ設備などがある。

 

だが、植生保護ということで、バードサンクチュアリを兼ねた池の周りは、ご覧のような金網に囲まれているし、東京都の湧水57選になっている湧水の流れている所も金網の奥である。
私見ではあるが、こうした無粋な金網などは、自然観察公園に馴染まない代物なのではないだろうか。
折しも、金網の中に背伸びするかのような猫柳の枝があり、すっくと青空に映えていたのが印象的であった。

 

赤羽自然観察公園/北区公式サイト
www.city.kita.tokyo.jp/docs/facility/079/007980.htm

自然観察公園の隣りには、人工芝のグランドを持つ 赤羽スポーツの森公園(赤羽西5-2-27)があり、少年たちがサッカーの練習をしていた。
グランドの外は芝生広場のある公園となっており、緊急用であろうカマド型のベンチがいくつか設えてあった。

 

赤羽スポーツの森公園競技場/北区公式サイト
www.city.kita.tokyo.jp/docs/facility/542/054223.htm

公園前の道(都道455号線)を南に進むと、稲赤歩道橋のある交差点に至るが、その先の右側が  ⑤ 国立スポーツ科学センター (国立西が丘サッカー場=西が丘3-15-1) である。
施設の利用や見学には所定の手続きが必要とのことである。

 

国立スポーツ科学センター公式サイト
naash.go.jp/jiss/home/tabid/36/Default.aspx

ここから少し先の左手には 都立産業技術研究センター・西が丘本部 (西が丘3-13-10) があるが、そのまま歩を進めていくと、環七通りの姥ヶ橋(うばがばし)交差点に至る。
歩道橋を渡ったすぐ先に、リサイクルに関する情報提供や講座を行っている  ⑥ 北ノ台エコー広場館 (上十条5-14-4) がある。
毎月第2日曜日にはフリーマーケットが開かれ、群馬県甘楽町の有機野菜販売なども行われている。

 

北ノ台エコー広場館/北区公式サイト
www.city.kita.tokyo.jp/docs/facility/052/005218.htm

交差点を渡ったすぐ左手に、立派なお堂に祀られている  ⑦ 姥ヶ橋延命地蔵 (上十条4-12-4) がある。
姥ヶ橋は、かつてこの地を流れていた稲付川に架かっていた橋であり、地蔵菩薩像は石材を丸彫りしたもので台座には享保9年の銘が刻まれている。
毎年8月には縁日が開かれ、大変にぎわうとのことである。

 

姥ヶ橋延命地蔵/浮間わいわいネット
www.ukima.info/meisho/kaiwai/ubagabrg/ubagabasi.htm

延命地蔵から先は都道455号線沿いに埼京線の十条駅まで行くのだが、少し先に帝京大学病院入口の交差点があった。
ここで、はたと、環七通りを西に行けば地下鉄の板橋本町駅が近いこと気がついた。
どうやら歩き疲れて腿のあたりが痛くなりつつあったので、ここから帰ってしまおうかと一瞬思ったのだが、思い直してコース通りに十条駅まで歩くことにした。

 

「まだかな」と思いつつ十条駅にたどりついいたが、環七からはけっこう長い距離だったので、足腰にかなりの疲労を覚えた。
念のため歩数計を見てみたら1万3千歩ほどになっていたが、運動不足の割にはよく歩いたほうではないかと自己満足に浸りながら帰宅した。


北区のさんぽみち(3)・・・「赤羽・西が丘エリア」【前編】

2012-03-17 08:13:46 | 近事変々
「北区のさんぽみち」シリーズの3回目は「赤羽・西が丘エリア」を歩いてみることにした。
例によって、去る13日の火曜日に唐突に実行に移したのだが、お天気も予想以上によかったので無事に歩き通すことができた。
事前の情報では、「北区のさんぽみち」の中では最長のコースだということだったが、距離は別として、さしたる起伏もなく歩きやすいコースであった。

北区のさんぽみち/赤羽・西が丘エリア
www.city.kita.tokyo.jp/misc/kanko/data/i/index.html

赤羽・西が丘エリア内観光スポット
www.city.kita.tokyo.jp/misc/kanko/data/i/list.html



このエリアにはあまりめぼしいスポットが無いのだが、モデルコースを頼りに赤羽駅から西が丘を経て十条駅方面へと歩を進めた。

 ① の 赤羽八幡神社 (赤羽台4-1-6) は、赤羽駅西口から埼京線に沿って北上したところにある。
わが家からは赤羽駅西口へ行くバス路線の「八幡小学校北」というバス停からが便利なので、そこからスタートすることにした。

バス停の前方に陸橋の見える交差点があるが、その手前左側の路地に入って赤羽台公園に沿ってしばらく進んで行き、バス通りに出る直前を左折して間もなく、正面に埼京線のトンネルと八幡神社の鳥居が見える交差点に出る。

 

埼京線のガードをくぐると八幡神社の参道があり、すぐ左手に割と急な階段があるので、そこを上ると拝殿の前に出る。
境内の端からは埼京線と京浜東北線の線路を見渡すことができる。

 

当社は赤羽八幡神社と俗称され、御祭神は品陀和氣命(ぼんだわけのみこと=応神天皇)、帯中津日子命(たらしなかつひこのみこと=仲哀天皇)である。
岩淵、赤羽、志茂、稲付(現赤羽西)、袋(現赤羽北)地区の総鎮守。本殿は勝負事の神様を祀り、その他にも学問の神様・北野天満宮、稲荷神社、大黒主神社など境内神社がある。
北野天満宮は意外と大きな境内神社で、小さいながら「なで牛」の像もあり、合格祈願の絵馬も並んでいた。

 

赤羽八幡神社/浮間わいわいネット
www.ukima.info/meisho/kaiwai/hatiman/hatiman0.htm 

赤羽八幡神社から元の道の方に戻ると、右側に  ② 赤羽緑道公園 (赤羽台3-8 ~ 赤羽西5-8) の入口がある。
かつて、赤羽駅西側から陸軍板橋兵器支廠(現・国立スポーツ科学センターおよび西が丘サッカー場)に至る軍用貨物線があったのだが、その線路跡を公園にしたものでおよそ1kmほどの長さがある。
遊歩道には線路をイメージしたデザインが施されており、花壇なども設えられている。

 

緑道を進んだちょうど中ほど、道路を挟んだ右手には東京オリンピックを記念して建てられた  ③ 桐ヶ丘体育館 (赤羽台3-17-57) があり、その隣は桐ヶ丘中央公園になっているが、行っても仕方が無いと思って素通り。
さらに進んで時計台のモニュメントを過ぎると、桐ヶ丘赤羽台歩道橋のある交差点に出る。

 

反対側にもまだ赤羽緑道公園が続いているのだが、ここで右折して桐ヶ丘団地の商店街沿いに西へ進み、 ⑨ 善徳寺 (赤羽西6-15-21) に向かう。
都道455号線の交差点の角に善徳寺の屋根が見えるが、山門は右手の富士見坂沿いにある。

西に緩やかに下る富士見坂というのは、山門前にある東京都の標柱によれば、「このあたり、昔は人家のない台地で、富士山の眺望がよかったところからこの名がついた」とのことだが、その面影はまったくないといっていいほど都市化してしまっている。

 

富士見坂/北区の歴史と文化財(東京都設置坂道標柱)
www.city.kita.tokyo.jp/misc/history/history/da123.htm

善徳寺は獅子吼山専稱院と号する浄土宗の寺院で、御本尊は阿弥陀如来である。
境内は思ったより狭く、左手に「お竹如来」という石像が祀られ、染め抜きの赤い幟がたなびいていた。
これは、「日本橋の豪商に勤めていたお竹というお手伝いさんが、あまりにも働き者なので大日如来の化身だった」といういわれがあるとのことである。

善徳寺の墓域内には、江戸時代、大伝馬町の御伝馬役(ごてんまやく)名主として活躍した馬込家の墓があるとの説明板があったので、墓地の間を行きつ戻りつ探してみたが、案内板が無かったので見つからなかった。


 

善徳寺/浮間わいわいネット
www.ukima.info/meisho/kaiwai/zentokuj/hondou.htm

馬込家墓/北区の歴史と文化財
www.city.kita.tokyo.jp/misc/history/history/da223.htm

善徳寺の隣りには ⑩ 大恩寺 (赤羽西6-15-21) があり、山門は仁王像に守られているが、修復工事中であった。
威徳山大恩寺と称する日蓮宗の寺院で、御本尊は日蓮上人像である。
写真でわかるように、コンクリート地下1階、地上3階建ての都市型寺院である。
境内には中国の自然石で作られた三十三観音や、水子堂内には日本最大といわれる木彫の水子観音が祀られている。

 

大恩寺/浮間わいわいネット
www.ukima.info/meisho/kaiwai/daionji/hondou.htm