祖父子之吉は梁川の山舟生村からお婿さんに来ました。
椚脇というのが屋号らしくて、山舟生や羽出庭ではみんな知っていました。
母洋子も22歳でその八巻家から嫁に来ましたから、いとこ同士の結婚です。
一つ下の母に親父は好意を抱いていましたがその夢がかなったのですから
金星を射止めたのでした。
それでも母は、バスも通ってなかったから
歩いて山を越えて実家に逃げていくこともできなかったと笑っていました。
その頃は、ラジオドラマや映画で「君の名は」が放送されていたころでした。
長男己、次男正夫、三男寿彦と男ばかりの3兄弟が生まれました。