丸森町から! 一條己(おさむ)のほっとする丸森

15頭の乳牛と田に30羽の合鴨。畑に特産ヤーコンを作っています。訪れるだけで「ほっとする町」丸森町の様子をつづります。

最近、8月ごろの様子

2012-08-30 21:22:19 | 日記

新しいひまわり保育園です

下は我が家のうさ君

あぶくま駅の伝承館で飲み放題

いらっしゃいませ

阿武隈川を望む

 

とんがった建物

中の構造はめずらしいです

妻の父の誕生日。ひ孫を抱いて   フーーー

トウモロコシサイレージ作業も終った

総会

防災倉庫の調査

放射線食品検査機の風景

 

損害賠償相談所は東電が行ってます。

災害復旧、東福田地区

牧場の除染

40センチ反転0.5が0.1に

講演会の開催

 

 

坪倉正治医師

10年後、内部被ばくが1地番多くなったのは

ソ連の崩壊食料や検査の支援が無くなった

貧困で汚染された食料を自給自足してしまった。

チェリノブイリで、内部被ばくは食物が95%、水が4%、空気が1%だそうです

4、 調査研修内容

丸森町から逃げ出さないで、ここで暮して行こうという方々が、少しでも安心して暮らしていくためにはどうすればいいのか。そんな講演をお願いしました。

資料1がその内容ですが、今現在の南相馬でのWBCによる内部被曝検査では、セシウムの検出率が下がってきており、日常生活での慢性的な内部被曝が極端に少なくなっていること(特に子供に関しては99.9%程度検出しなくなっていること)、検出されるとしても家族単位で検出することが多く、空間線量が高い地域の方が検出しやすいという状況では無いことなどが報告されました。

WBC検査で解ったことが3つあるといっています。

1、 セシュウムは排泄される。尿が一番多いが大人でも4カ月で半分になる。子供はもっと早い。

2、 今年になってから子供の検出が0.1%に下がったのは事故後は日常生活からはほとんど吸収していないということ。

3、 同時に平成23年3月の被曝量が解りにくくなっているが、大体これ以下だったのは解る。1ミリシーベルト以下だった。

 

チェリノブィリでは内部被曝の原因は食物が95%、水が4%,空気が1%であることや10年後に内部被曝が1番高くなった原因が食品検査が出来なかったソ連の崩壊の時期だったそうです。検査や食糧支援が無くなり汚染された農産物を食べざるを得なくなりました。検査が再開されてからは下がってきました。

先生の情報として丸森町も筆甫地区を代表とする比較的線量の高い地域があり、相馬市の玉野地区と接しているが、ただ、内部被曝に関して言えば、筆甫地区だからという理由だけで(空間線量の比較的高い地域だと言う理由だけで)、もはや内部被曝量が高めに計測される可能性は低い。どのような食生活をしているかが一番影響を与え、継続的な食品検査が重要なことはどこでも同じということでした。線量の低い相馬の海側に住んでいる方が高線量の玉野の方より高かったりする場合もあったそうです。調べてみると玉野の方はきちんと検査されている食物を食べていたことが解りました。

以上が研修内容です。

 

5、所感

家族や子供たちをどのようにして内部被曝から守れるかが南相馬市の検査と生活の調査票の関連を説明されて解りやすい講演でした。

それでもWBC(ホールボディカウンター)の検出限界値250ベクレル以下について実際はどれほどか、検査を続ける必要があるそうです。大丈夫だと言ってもWBCがいろんなところにある事が必要だと思いました。私はずっと町にホールボディカウンタの購入を言ってきましたが、10年後でもそれは役に立つ機械だと思いました。宮城には県民が利用できるWBCが1台もないと言ったら、線量地図で色の違う3市町で1台でも。良いのではないかといってました。ぜひ購入して先生の指導を頂きたいものです。

研修で安心して暮らしていく方法を学んだのはもちろんですが、南相馬市の方々や東京大学の先生方とのパイプが出来たことは町でもいろんなことが起こった場合協力がもらえるだろうと思いました。また南相馬市などでは個人病院でもWBCの導入が行われ坪倉先生と一緒に検査を進めているそうです。現在は予約をすれば宮城県の方も1万円~1万2千円で受けられることもわかりました。最後に先生がおっしゃったのは、うつ病や高脂血症・アルコール依存症など放射線とは関係のない病気が増えていることでした。健康とか仕事とか不安などが影響しているのだろうということは私たちでも理解できることでした。

今回の研修は3期目の当選の時から考えてきたものですです。2期目は使わないと公約した政務調査費を今期は町民の皆なさんのためにどう使うか考えて活動してきたなかで偶然実現できたものでした。

4度ほど南相馬を尋ねましたが、出会った方々、南相馬市の平田議長様、議会事務局・教育総務課・放射線対策課・保健センター健康推進課・南相馬市立総合病院事務課・広島大学・東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステム 社会連携研究部門上昌広研究室の皆様に快く協力いただきました。皆さんは「何も解決していない」と言いながら1歩1歩まえにすすんでいるのが解りました。私も、少しでも町のために活動していくことを学びました。

 

 

http://medg.jp/mt/2011/08/vol235.html

 http://medg.jp/mt/2011/08/vol225.html

http://medg.jp/mt/2012/08/vol583.html