丸森町から! 一條己(おさむ)のほっとする丸森

15頭の乳牛と田に30羽の合鴨。畑に特産ヤーコンを作っています。訪れるだけで「ほっとする町」丸森町の様子をつづります。

水稲の育苗

2011-04-15 06:39:57 | 日記

◇阿武隈急行線【4月18日より「角田駅~槻木駅」間で運行再開】
 

白い芽が出てきました

河原に行ったら鴨が餌をもらえるかと思って寄ってきます

触れそうです。桃猫さんだったらゲット~ですね

被災地のぶんも米をつくろうと呼び掛けるJAの鷲尾常務

15日は午前が小学校、午後が中学校の入学式でした。さくらが咲いてました

2年生の歓迎のあいさつと音楽など

中学校です

先生方の紹介です

 

 

◇放射能モニタリング測定結果の公表(役場前 12時頃)
  4月14日(木) 0.22マイクロシーベルト/時
  4月13日(水) 0.28マイクロシーベルト/時
  4月12日(火) 0.30マイクロシーベルト/時
  4月11日(月) 0.30マイクロシーベルト/時
  4月10日(日) 0.29マイクロシーベルト/時
  4月 9日(土) 0.32マイクロシーベルト/時
  4月 8日(金) 0.26マイクロシーベルト/時
  4月 7日(木) 0.32マイクロシーベルト/時
  4月 6日(水) 0.33マイクロシーベルト/時
  4月 5日(火) 0.32マイクロシーベルト/時
 
 4月 4日(月) 0.34マイクロシーベルト/時

シイタケ検査4月14日 ヨウ素 17.2<2000 セシウム137 17.2<500 セシウム134 20.3<500

⊡石羽浄水場水道水検査4月14日

単位:Bq(ベクレル)/リットル
採取場所採取日ヨウ素131セシウム137厚生労働省
暫定基準
石羽
4月14日
ND
ND
<100
*「ND」は1Bq/リットル以下の場合の表現です。
放射能測定結果は、健康に影響を与えるレベルではありません
まるもりホットニュース

 

 詳しくは、こちらまで !

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●東北地方太平洋沖地震に
かかわる情報をお知らせしています
 

原発事故関連情報(1):放射性核種(セシウム)の土壌-作物(特に水稲)系での動きに関する基礎的知見

 

社団法人日本土壌肥料学会

土壌・農作物等への原発事故影響WG

 

1.はじめに

農地に降下した放射性核種の土壌-作物系での基本的な挙動を理解することは、原発事故の影響を理性的に判断する科学的な手だてになるだけでなく、生産者や行政機関にとっては土壌から作物に吸収移行する放射性物質を減らす等の対策の立案にも寄与すると考えられる。そこで、内外の土壌肥料分野で得られた知見を要約して紹介する。また、今般の福島第一原発事故で放出された放射性核種(セシウム、ヨウ素)のうち、半減期の長いセシウムについては、特に長期的対策が必要と思われるので、セシウムを中心に記載する。なお、作付けに関する具体的対策の立案については、個別の農地や河川の汚染状況、農地の土壌特性等を勘案して判断されるべきものであり、ここでは先ず判断の一助となるような基礎的知見についての情報提供を行うものである。

 

2.セシウム(Cs)の元素としての性質

Csの安定同位体は質量数133のCs-133であるが、核実験や原子炉における核分裂で生成される放射性同位体は主に質量数137のCs-137である。Cs-137の半減期は30.2年である。放射性ヨウ素(I-131)が半減期約8日であるのと比べると長期的に放射能の影響が残る。元素周期律表では、ナトリウム(Na)やカリウム(K)と同じアルカリ金属に分類され、元素としての挙動に類似性があり、この点がCsの環境中での挙動を理解する上で重要である。

 

3.土壌に降下したセシウムの挙動

原子炉からCsが環境中に放出された場合、イオン態として雨に溶けた状態で土壌に降下する割合が大きいと考えられる。Csは土壌に降下するとKと同様に1価の陽イオンとしてふるまう。土壌は負の電荷を帯びているため、正電荷を帯びた陽イオンを引きつけ、土壌の表面にとどめる性質がある。土壌に含まれる粘土鉱物の中には、負電荷のある場所がCsを閉じ込めるのにちょうどいい大きさを持つものがある。このため、Csは他の陽イオンに比べ土壌から離れにくい傾向にある。

大気圏核実験に由来するCs-137は、主に1960年代に地球全体に広がり、土壌に降下した。わが国の水田および畑土壌のCs-137濃度は、降下量の多かった1963~1966年をピークに減少し、作土内における滞留半減時間は水田作土で9~24年、畑作土で8~26年と報告されている(駒村ら, 2006)。このCs-137濃度の減少は、下層への溶脱等の他に放射壊変による減衰も含んでいる。土壌中のCs-137の分布を粘土、シルト、砂に分けて調べた例では、半分以上のCs-137が粘土画分に存在しており、また、土壌への吸着の強さや様式で分けると、K、NH4等の陽イオンと置き換わることができるイオン交換態(置換態とも言う)が10%、有機物との結合態が20%、粘土鉱物等との強固な結合態が70%との報告がある(Tsukadaら, 2008)。

Csは土壌に沈着した後、時間の経過に伴い土壌により強く保持されることが知られている。土壌に放射性Csトレーサーを添加した実験では、添加10日後に水で抽出されるCsが添加量の0.1%という事例が報告され、その時のイオン交換態は26%であったが、約1年後には11%にまで減少した(塚田ら, 2008)。

 

4.土壌から作物へのセシウムの移行

Csの作物への吸収経路は、大気から作物体に沈着し吸収される葉面吸収と、一度土壌に降下したのち根を通じて吸収される経根吸収がある。ここでは、長期的な観点から後者の経根吸収されるCsに関する知見を整理した。

土壌-作物間のCsの移行は、作物の種類、土壌の性質によって大きく異なる(IAEA,  2010)。土壌に添加されたCsは、上述のように土壌の粘土鉱物等に強く結合される。したがって、水溶性の部分は時間の経過とともに減少する。一方、作物は土壌溶液中の養分を主に吸収するので、作物が吸収するCs量も、土壌へのCs降下後の経過日数とともに減少することが知られている。例えば牧草栽培実験では、Cs添加直後に播種した場合よりも、数ヶ月後に播種した場合の方が牧草中Cs濃度は低かった(武田ら, 2009)。

日本各地の観測圃場で採取された米のCs-137濃度は、1966年以降減少傾向を示している(駒村ら, 2006)。また、土壌から白米への移行係数(白米1 kg当たりの放射能濃度/土壌1 kg当たりの放射能濃度の比)は0.00021~0.012で、土壌中のK濃度が高いほどCs-137の作物への移行が少ない傾向にあるとの報告もある(Tsukadaら, 2002a)。施用資材によっても移行係数は変化し、通常のNPK三要素を施肥した場合に比べK肥料を無施用で高くなり、堆肥施用で減少するとの報告がある(津村ら, 1984)。

 

5.吸収されたセシウムのイネ体内での存在割合

 Cs-137とKはイネ体内では比較的類似した挙動を示す。作物に吸収されたCs総量のうち玄米に移行した割合は12~20%(津村ら1984)である。糠部分で白米より高い濃度にあることが知られており(Tsukadaら, 2002b)、白米のCs-137濃度は玄米に比べ30~50%程度低い(駒村ら, 2006)。

可食部へのCsの移行が少ない場合であっても、稲ワラ等の非可食部の処理をどうするかは重要な問題である。例えば、イネの場合、白米とそれ以外の部位のCs存在比率は7 : 93との報告がある(Tsukadaら, 2002b)。非可食部の家畜への給与、堆肥化、鋤込み、焼却等の処理により再び放射性Csが食物連鎖を通じて畜産品に移行し、あるいは農地に還元される等の可能性がある。第一義的には放射性Csの吸収抑制対策の確立が重要であるが、非可食部の処理についても考えておく必要がある。

 

引用文献

IAEA (2010) Handbook of Parameter Values for the Prediction of Radionuclide Transfer in Terrestrial and Freshwater Environments. Technical Reports Series No. 472.

駒村ら(2006) 農業環境技術研究報告, 24, 1-21. http://www.niaes.affrc.go.jp/sinfo/publish/bulletin/niaes24-1.pdf

武田ら(2009) 平成20年度環境科学技術研究所年報, 21-23.

Tsukadaら(2002a) Journal of Environmental Radioactivity, 59, 351-363.

Tsukadaら(2002b) Environmental Pollution, 117, 403-409.

Tsukada ら(2008) Journal of Environmental Radioactivity, 99, 875-881.

塚田ら(2008)日本原子力学会2010年春の大会講演要旨.

津村ら(1984)農業技術研究所報告B, 36, 57-113.

 

近藤誠(こんどう・まこと)

慶応義塾大学医学部放射線科講師。1948年生まれ。東京都出身。慶應義塾大学医学部卒。患者の権利法を作る会、医療事故調査会の世話人をつとめる。

【公開日時:3/18-14:42】

大人と子供で被ばくの影響に差はあるのか

 被ばくの身体に与える影響は、大人と子供で大きな差があります。CT(コンピュータ断層写真)による被ばくでも、子供の方が何倍も発がん性が高いのです。子供の発育途上の組織は影響を受けやすく、がんだけでなく、発育遅延を引き起こすこともあります。脳神経の発達にも影響があります。発達途上の脳神経は繊細です。議論がある所ですが、例えばこどもの血管腫の治療で頭部に放射線をあてると高校生ぐらいで知能障害が出たという報告も海外ではあります。

 急速に発育している胎児ももちろん影響を受けやすいです。

 

生殖機能への影響

 生殖器はリンパ球についで放射線に敏感です。男性の生殖機能は一度に1シーベルトの線量を浴びると影響を受けます。年齢によって違いますが、卵巣は精巣よりは強く、被ばく線量が累積で15シーベルト前後に達すると卵巣機能が停止します。しかし、これも年齢により違いがあり、40歳前後ですと累積6シーベルトで停止することもあります。

 

ー現状で内部被ばくの心配はありますか。

 放射性物質が大量に拡散するようなことがない限り、現状では、被ばくの心配はまったくありません。現在、東京、千葉、神奈川など、原発から30キロ以上離れている地域で測定されている値で内部被ばくの問題も心配する必要もありません。これらの地域でも内部被ばくを防ぐためにマスクをしなくてはならないような状況になったら、マスクをして外出するどころの問題ではなくなっています。

 

ー「直ちに」健康には影響がないと言われていますが、将来的には影響があるのですか。 

「直ちに影響がない」という表現は、被ばくによる急性の症状が出てこないという意味で、被ばくする放射線量が増せば、長期的には発がん率も増します。

 どのくらいの線量を浴びた場合に、どのくらいの確率で発がんするかといことについては、世界的に認められた予測値(国際放射線防護委員会2007年の勧告)があります。この予測値を使うと、100万人が10ミリシーベルトずつ被ばくすると、500人ががんで亡くなる計算になります。

 今の時点では多くの人が被ばくしているわけではないので、長期的な心配もありません。測定されている放射線量が今のまま押さえられれば、すぐにもとの生活に戻れるでしょう。

 

ーどういう状態になったら直ちに健康に影響があるのでしょうか

  原発作業員の年間の限界被ばく量50ミリシーベルトを一度に浴びるようなことがあっても、しばらく被ばくしないようにすれば回復します。現状、若干放射線量が高く観測されている地域もありますが、今放出されている放射性物質は半減期が短いものだと思われるので、このまま放出がおさまれば速やかに放射線量も下がります。

 しかし、一方で、世界の原発作業労働者40万人ほどのデータを解析して、極低線量の10ミリシーベルト以下の被ばくでも、若干発がん性が増えると考える論文もあります。

 今、被ばくが起きているのかどうか、付近の住民の方がどのくらいの線量を浴びたかがわからないのですが、原発作業労働者と同様に被ばくしたのであれば影響が出るかもしれません。

 今後、万が一環境に放射性物質が拡散するようなことがあれば、放出する核種(放射性物質の種類)がなにで、どういう物質が拡散するかによって、被ばくの影響が変わります。ガンマー線と言う放射線を出すものは危険ですが、現状、そういうものが放出したとは発表されていません。(私は原子物理の専門家では無いですし、ほとんどありえないことだそうですが)核分裂反応が進み臨界状態となって、セシウムやヨウ素といった物質が拡散したときには、これらが体内に入ると非常に危険です。

 しかし、わたしは、どういうことになっても、ここ(慶応大学病院:東京都新宿区)にいると思います。

 

【ノート】

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