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北岳バットレス第四尾根(ピラミッドフェースから転進)

2014-08-04 10:01:13 | 山行

欧州遠征前の調整&トレーニングとして北岳バットレスへ  

現在夜叉神~広河原間が通行止めなので奈良田経由になります

8/1-2(土):夜行で一路奈良田へ 駐車場へ到着すると既に大変な車の数 

当初の予定では5:30始発バスで広河原入り、その日のウチにバットレスピラミッドフェースを登攀、北岳山頂経由肩の小屋泊 翌日曜下山でバットレスも中央道も渋滞知らず・・・素晴らしい企画でしたが、山梨交通なんと5:30バスは満杯、哀れ我々積み残し 7時過ぎのバスになってしまった

いきなりモチベーション下がりましたが、予定より早く広河原到着、天気も良いので、とにかく二又目指します

広河原から見た四尾根 その右上が中央稜

二股近く 結構雪多い模様

二股の残雪  

上部ガスがかかってるけど、まだこの時点、日の入り迄には抜けられるかもと言う淡い期待

バットレス沢(Bガリー)  bガリー大滝へはここから

常に水のあるC沢

C沢渡ってすぐ登山道から右に登る踏み跡が、C-D間の尾根道  これを登ると、十字クラック、ピラミッドフェースへの取り付きへぶちあたります

ちょっと登ってから登山道を振り返る

ところがここまで来たところで  突然の豪雨!  あんまり突然だったのでザックカバーや雨具(下)も着けずに高速下山  白根御池小屋に着く頃は、パンツから、ザックの中身から、アプローチシューズの中までビショビショ おまけにここの乾燥室の性能が悪いのか、要乾燥物の量が多すぎるのか、何から何まで全部乾きませんでした(生乾きでさえ無い、翌朝靴下絞るとボタボタ水が垂れる始末、おかげで下山日、足も爪もふやけてたいそう快適でございましたトサ)  教訓:どんなに突然でもあれば雨具を着けるべし!( ̄^ ̄)    程なく明日四尾根予定、Yガイド率いるYetiチームレディース到着 お互いやまない雨を恨めしく眺めながら、明日はどうしようかと、取りあえず酒を飲むのでありました。  夕飯は今日も焼き肉 美味しいですよ  しかし雨やまず  とにかく明日は3時発の人もいるようなので我々は2:30出発と言うことにして早めにお休み致しました。 

8/3(日) 1:20起床  ただでさえ混んでる小屋に突然雨で登頂断念する人が加わり、布団1枚に2人と言う賑やかな一夜でございました  2:20外へ出てみると、一応星が見えて、地面もある程度乾いているので予定どおり出発  しかし登山道も、木も草もビショビショ 結局Cガリー手前で休憩時 このぶんじゃ、立った岩はともかく、ピラミッドフェース核心のクラックは乾くはずないと判断、まあ多少濡れてても登れそうな四尾根へと転進決定。

四時過ぎbガリー大滝到着 もちろん誰もいません  途中バットレス沢ボルダー岩付近でテン泊していたクライマーがいたので、気づかれないようそーっと登ってきました

まあ何とかヘッデンなしで登れそうな明るさになったので、雪渓を避け右の岩場から取り付き、bガリー大滝 正規のビレー点へ向かう  支点なく、結構悪い リンクカムの黄色が役だった  アプローチシューズだったんでコワっ!   その頃後続、レイのテントの三人とYetiチームレディース三人到着

やっと明るくなる鳳凰三山

怖いトラバース中 朝日を浴びる相棒T青年

そのまま登って貰います スピードアップのため 50m一杯まで登り、一杯になったところで5mコンテ 都合1Pで大滝越えます

実は最初雪渓登って取り付こうかと思ったが、アイゼン、ピッケル無し、ハンマーで雪刺してちょっと登って怖くて止めたというわけ ご覧のように、このシュルント、何時崩落してもおかしくないので、ご注意を

心配していたCガリーの雪渓、 上部だけで大安心!

こんな悪いガリーとっとと渡ります

さて、ここで一般的に四尾根下部は、ゆるいフェースを60mあまりノーザイルで登って有名なコーナークラック前広場に行くわけだけど、OPANDA推奨はそのまま2~3メートル(場所によって違う)ばかりdガリー側に向かったところから始まる切り立ったカンテからのアプローチ  これこそ四尾根下部の始まりです ここを2P(60m)登るとバシッと上記広場に飛び出ます  相棒もこのルート希望したので行きましたよ~ 快適カンテ  どーです 好いでしょう? すぐ右側がピラミッドフェース 遙か下方に、b、c、d、各ガリーがよくわかります

チラッと横見ると・・・・結局見えたのはこの時だけ、あとはガスガス

カンテ2P目  終了点はコーナークラック取り付きのはず・・・

あれ?  かまわず登っちゃったんだコーナークラック  あとで聞けば、ここで後続の声がしたので抜かれないように継続したとのこと、ご立派

3P目(本来の2P目)OPANDAリードで草付きフェース

4P目白い岩のフェースを登り始めたところで取り付きに後続  岩は乾いて快適

5P目リッジと6P目3mの垂壁(右奥ガバ)を越えてマッチ箱の頭の懸垂ポイント

お決まりの懸垂(7P?)

霧の合間に上部城塞 この右端が崩壊した場所

8P目Ⅳ級フェースを枯れ木テラスまで(50m+2m)

またもや霧が・・・

枯れ木テラスから  マッチ箱上の後続 あれ? 途中でガイドパーティが1つ入ってきた模様

うん、この無駄のない動きは絶対ガイドだ (あとでNガイドと判明)

さて、枯れ木からは崩落後の新ルート 城塞下までこわ~いハンドトラバース9P目

10P目は城塞の右チムニーを登るⅣ級(らしい) ロープの流れを考え 抜け出たところのハイマツでビレー

Yetiチームレディースもマッチ箱頭到着 ガスっちゃってよくわかりませんが

ハイマツから本来の終了点まで60m、ただの歩き 終了8:45  

いろいろ悩みましたが、雨にも降られず、渋滞もなく、大変楽しい登攀でした  別にピラミッド登るのが目的ではなく、欧州遠征へ向けてのトレーニングと「息の合い具合」の確認ですから大成功です。  一般道までは キタダケソウ?

まだ多少お花畑が残ってました

下山路から眺めるピラミッドフェース取り付き  こちらはあまり雪もなく登りやすそうです

名前の由来、4尾根下部のピラミッド

さっさと降りたので広河原12:45のバスにゆうゆう間に合いました

なかなか楽しい登攀でしたが、やっぱ北岳は登り応えあり ビショビショ靴で下山したOPANDAおじさんは疲れましたトサ  でも楽しかった (^(エ)^)ノ 

P.S.枯れ木テラスから城塞下までのトラバース中、クラックをまたぐんですが、このクラックが前回崩壊直後登ったときより広がったような気がします。  終了点で休んでいるとき、確保中のNガイドも同じことを言ってたので、やっぱり~ (o¬(エ)¬o)アヤシイ  ここから右が崩れると、四尾根自体が無くなるかも  まだ四尾根登ってない方・・・早くしないとなくなっちゃいますよ、それは明日かも知れないし、一万年後かも知らないけども・・・


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