9/22(日) 出発は5:30 ヘッデン不要 大同心稜を約1時間で大同心基部
やっと阿弥陀岳に日が当たる6:30
アイスで裏同心ルンゼをやる人にはわかりやすいと思います 逆ルートで、大同心基部からルンゼの突き当たり涸れ滝へ向かって10分程降りていきます
裏同心ルンゼ終了点から ちょっと右上した場所 左上する棚(1P)の基が取りつきです
白い布テープを細い木に巻き付けました、何時まで持つか心細いけど 目印にしてください
6:40頃着いて7:10登攀開始 今回は前回敗退時とは逆にパートナー(マッターホルン)が1P目リード 簡単だけど信じらんないくらいでかい浮き石があります。 支点と終了点は立派なペツル ちょっと回り込んで終了 20m
さて、問題はこれから とにかく正面壁から離れすぎないようになるべく右よりの草付きを登ります
注意深く40~50m登る(歩き)と ペツルが2つ(1つはボルトのみ) さらに上へもコンテで行けそうなので10mほど右上すると更にペツルが1つ ここからはスタカッタにした方が良さそうなので ピッチを切って2P目終了 3P目再びパートナー 急な草付き 支点少なく岩もろい
終了点はしっかりしてました
硫黄岳~赤岳への縦走路は登山者でいっぱい さすが連休
4P目 本ルートのハイライトと思う 技術的にはⅣ級程度 しかし、岩がもろく、支点が少ない 技術より度胸が物言うアルパインルートですな かなりランナウトします ハーケンも、打ち込むと岩が取れるし、カムもすぐ抜けます パートナーここで奇妙な法則発見 ルート右側、つまり正面壁側の方が岩が安定してるようです 気のせいかも知れないけど
なんか、今この写真見返しても、どの岩も持てば取れそう
4P終了点から 少ないでしょう? 支点
5P 出だしのフェースが核心 支点はシュリンゲを丈夫そうな岩にタイオフ この写真右上あたりにハーケン1枚打ち込みました ご利用お待ちしております <(_ _)>
全体に言えることは、ペツルは比較的新しく見つけやすいけど数が少ない それ以外の支点は恐ろしく古くほとんど岩や土に同化してるので見つけにくい このピッチは40m程で樹林帯に入って木でビレー
6P目 樹林帯からハイマツ帯を抜け 大同心ドーム基部へ わりとしっかりした終了点 1本ハーケン打ち足しましたが(写真右)、すぐ右上にペツルあり
最後7P目 本ルート中一番難しい一手かも 左手上のペツルでしっかり支点を取ってから、クラック沿いをムーブをよく考えて体を上げます クライミングシューズならずっと楽なんだろうけどね 実はザックの中にあります、このあとドームの登攀用にね(・・・とワシは思っていたんだが・・・・)
なんとか突破 ヌンチャクが変なところ(クラック右)にかかってますが、まあお見事
やっとまぶしい陽光を拝めました 大同心の頭はもうすぐです ちょうど雲稜最終ピッチの裏側です
10時頃登攀終了 無事大同心の頭へ到着 赤岳&中岳
横岳
横岳~硫黄岳縦走路 連休ですごい人
ところがこちら大同心頭は我々だけ この時期の八ヶ岳、クライマーは絶滅危惧種です パートナーは昨日小同心クラック登った時自分達以外には大同心雲稜に1パーティのみ 本日はなんと、我々だけ 登り放題です バックは硫黄岳 その向こうには立科
北西稜は、ここから登って来ました 遙か下方は大同心沢ですね 上部が裏同心沢
赤岳鉱泉 真冬並の混雑でした 談話室もチベット部屋も満杯 だけに、余計に信じられない クライマーの少なさ
30分くらい休んでいると、岩ヒバリがどんどん集まって来ました 雲稜ルートを眺めてますな
さて、誰も登って来ないので 下を気にせず一気に懸垂できます (雲稜最終ピッチ) 気持ちい~♪
まだ午前中ですよ、しかも明日もお休み もう一本行きましょう!!
懸垂2回+歩き少々で南陵取りつき 真新しいペツルが目印
E校長から綺麗に整備したと聞いてたんで楽しみです 前に冬登った時には 支点が腐ってて怖かったけど・・・
1P目終了点 なんとペツルの3本打ちと言う太っ腹 他の支点も「ここにあったらいいなあ」と言うところにあります さすがプロの整備は素晴らしい 冬はちょっと怖いトラバースも余裕のパートナーです 北西稜と比べると、まるで室内ジムを登っているようです・・・ホールドもスタンスもしっかりしていると言う意味で
あまりにもあっと言う間に終わってしまったので(2P)、南陵の頭へも登ってみました 麓から見て大同心の拝む手の先っちょです ここは整備されてません 古い残置のみです
懸垂で降りてドーム取りつきへ向かいます 今日誰もいなくてコンディションがよければ、明日の雲稜の前に、今日はアブミ練習がてら登り、明日はフリーで同じところを登る・・・パートナー訓練メニューです 我ながら素晴らしい企画だ!
さーて、さすがにここのリードはクライミングシューズでないと・・・あれ?
ない!!( ̄ω ̄;) ブヒ~ 忘れて来ました鉱泉に・・・・・
しょうがないので相棒のアブミ借りてスタート 3年前にリードしてるんで、いくらかうまくなっていれば何とか登れるかも 結果、アブミ不用で登り切りました 指が疲れた フー ( ̄‥ ̄) = =3
楽しそうに登ってきますね~ 被っているのでこのシーンから下は撮れません
同じところを登ってもしょうがないけど、今回のように違う方法(登山靴で)でドームを登れたのでワシも大満足です 大同心稜をゆ~くり降り、3時半には鉱泉着 ビールとワインで 北西稜、南陵+ドームの頭、登攀成功に乾杯でございます 4代目、ワイン差し入れごっつぁんです!!
この時期風呂に入れるのも嬉しいですね~ 夕飯は鉱泉名物霜降りステーキ 葡萄もおいしうございました
今日は昨日よりいくらか空いてて快適でした
パートナー「青年T」が写真送ってくれたので追加します
4Pリード中のワシ 全ホールド、全ステップ、確認してからの登攀なので時間かかります