日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(893)「パースの法則」は、普通に、「排中律」である。

2021-05-17 21:01:03 | 論理


(01)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→Pのことを言う。
(ウィキペディア)
(02)
1   (1)  (P→Q)→P   A
 2  (2)  ~P∨Q      A
 2  (3)   P→Q      2含意の定義
12  (4)   P        13MPP
1   (5)  ~P∨Q →P   24CP
1   (6)~(~P∨Q)∨P   5含意の定義
  7 (7)~(~P∨Q)     A
  7 (8)  P&~Q      7ド・モルガンの法則
  7 (9)  P         8&E
   ア(ア)        P   A
1   (イ)  P         179アア∨I
    (ウ)((P→Q)→P)→P 1イCP
従って、
(01)(02)により、
(03)
①((P→Q)→P)→P
であるところの、
①「パースの法則」は、「恒式(トートロジー)」である。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1(1)   ((P→Q)→P)→P  A
1(2)  ((~P∨Q)→P)→P  1含意の定義
1(3) (~(~P∨Q)∨P)→P  2含意の定義
1(4)~(~(~P∨Q)∨P)∨P  3含意の定義
(ⅱ)
1(1)~(~(~P∨Q)∨P)∨P  A
1(2) (~(~P∨Q)∨P)→P  1含意の定義
1(3)  ((~P∨Q)→P)→P  2含意の定義
1(4)   ((P→Q)→P)→P  3含意の定義
従って、
(05)
①    ((P→Q)→P)→P
② ~(~(~P∨Q)∨P)∨P
に於いて
① は、「パースの法則(トートロジー)」であって、
①=② である。
然るに、
(06)
「恒式(トートロジー)」の「否定」は「矛盾(恒式)」であって、
「矛盾(恒式)」の「否定」は、「恒式(トートロジー)」である。
従って、
(05)(06)により、
(07)
①      ((P→Q)→P)→P
②   ~(~(~P∨Q)∨P)∨P
③ ~{~(~(~P∨Q)∨P)∨P}
に於いて、
① は、「恒式」であって、
② も、「恒式」であって、
③ は、「恒式」で、なければ、ならない。
然るに、
(08)
(ⅲ)
1  (1)~{~(~(~P∨Q)∨P)∨ P} A
1  (2)   (~(~P∨Q)∨P)&~P  1ド・モルガンの法則
1  (3)    ~(~P∨Q)∨P      2&E
 4 (4)    ~(~P∨Q)        A
 4 (5)      P&~Q         4ド・モルガンの法則
 4 (6)      P            2&E
  7(7)            P      A
1  (8)      P            14677∨E
1  (9)               ~P  2&E
1  (ア)      P&~P         89&I
(ⅳ)
1  (1)      P&~P         A
1  (2)      P            1&E
1  (3)   ~(~P∨Q)∨P       2∨I
1  (4)        ~P         1&E
1  (5)   (~(~P∨Q)∨P)&~P  34&I
1  (6)~{~(~(~P∨Q)∨P)∨ P} 5ド・モルガンの法則
従って、
(08)により、
(09)
果たして、
③ ~{~(~(~P∨Q)∨P)∨P}
④ P&~P(矛盾
に於いて、
③=④ である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
①      ((P→Q)→P)→P
②   ~(~(~P∨Q)∨P)∨P
③ ~{~(~(~P∨Q)∨P)∨P}
④ P&~P(矛盾)
に於いて、
① は、「恒式」であって、
② も、「恒式」であって、
③ は、「恒式」であって、
③=④ であって、
  ④ は、「恒式(矛盾)」である。
然るに、
(11)
(ⅴ)
1 (1) ~(~P∨P)  A
 2(2)   ~P     A
 2(3)   ~P∨P   2∨I
12(4) ~(~P∨P)&
       (~P∨P)  13&I
1 (5)  ~~P     24RAA
1 (6)    P     5DN
1 (7)   ~P∨P   6∨I
1 (8) ~(~P∨P)&
       (~P∨P)  17&I
  (9)~~(~P∨P)  18RAA
  (ア)   ~P∨P   9DN
従って、
(11)により、
(12)
⑤ ~P∨P=Pでないか、Pである(排中律
は、「恒式(トートロジー)」である。
然るに、
(13)
(ⅵ)
1(1)~(~P∨P) A
1(2)  P&~P  1ド・モルガンの法則
(ⅶ)
1(1)  P&~P  A
1(2)~(~P∨P) 1ド・モルガンの法則
従って、
(13)により、
(14)
⑥ ~(~P∨P)=(Pでないか、Pである)ではない。
⑦   P&~P  = Pであって、Pでない。
に於いて、
⑥=⑦ であって、尚且つ、
  ⑦ は、「矛盾」である。
従って、
(09)~(14)により、
(15)
「番号」を付け直すと、
①  ~P∨P
②((P→Q)→P)→P
③ P&~P
に於いて、
① の「否定」は、③ であって、
② の「否定」も、③ である。
従って、
(15)により、
(16)
①  ~P∨P
②((P→Q)→P)→P
に於いて、すなはち、
排中律
パースの法則
に於いて、「普通」に、
①=② である。
然るに、
(17)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→Pのことを言う。
この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPがであることが従うときには、Pはでなければならないとなる。とりわけ、Qとしてを選んだ場合には、Pからが従うときは常にPがであるならば、Pはであるとなる。
(ウィキペディア)
といふ「説明」は、私には、「何のことか、全く、理解できない」。