日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(881)「象は(∀x{象x→)」は「主語」である:三上文法批判。

2021-05-09 10:51:39 | 「は」と「が」

(01)
1     (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
 2    (2)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
  3   (3)∃x(兎x&象x)                      A
1     (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 2    (5)   兎a→∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za)  2UE
   6  (6)   兎a&象a                       A
   6  (7)      象a                       6&E
   6  (8)   兎a                          6&E
1  6  (9)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  48MPP
 2 6  (ア)      ∃y(長y&耳ya)&∀z(耳za→~鼻za)  57MPP
1  6  (イ)      ∃y(鼻ya&長y)               9&E
    ウ (ウ)         鼻ba&長b                A
 2 6  (エ)      ∃y(長y&耳ya)               ア&E
     オ(オ)         長b&耳ba                A
     オ(カ)            耳ba                オ&E
 2 6  (キ)                 ∀z(耳za→~鼻za)  ア&E
 2 6  (ク)                    耳ba→~鼻ba   キUE
 2 6 オ(ケ)                        ~鼻ba   カクMPP
1  6  (コ)                 ∀z(~鼻za→~長z)  ア&E
1  6  (サ)                    ~鼻ba→~長b   コUE
12 6 オ(シ)                         ~長b   ケサMPP
     オ(ス)         長b                    オ&E
12 6 オ(セ)         長b&~長b                シス&I
12 6  (ソ)         長b&~長b                エオセEE
123   (タ)         長b&~長b                36ソEE
12    (チ)~∃x(兎x&象x)                     3タRAA
12    (ツ)∀x~(兎x&象x)                     チ量化子の関係
12    (テ)  ~(兎a&象a)                     ツUE
12    (ト)  ~兎a∨~象a                      テ、ド・モルガンの法則
12    (ナ)   兎a→~象a                      ト含意の定義
12    (ニ)∀x(兎x→~象x)                     ナUI
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。然るに、
(ⅱ)∀x{兎x→∃y(長y&耳yx)&∀z(耳zx→~鼻zx)}。従って、
(ⅲ)∀x(兎x→~象x)。
といふ「推論(三段論法)」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない}。   然るに、
(ⅱ)すべてのxについて{xが兎であるならば、あるyは長くて、xの耳であり、すべてのzについて、zがxの耳であるならば、zはxの鼻ではない}。従って、
(ⅲ)すべてのxについて(xが兎であるならば、xは象ではない。)
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(02)により、
(03)
(ⅰ)象は鼻長い。然るに
(ⅱ)兎の耳は長いが、耳は鼻ではない。従って、
(ⅲ)兎は象ではない。
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① 象は、鼻が長い。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(05)
①  ∀z(~鼻zx→~長z)
② ~∀z(~鼻zx→~長z)
に於いて、
①と②は、「矛盾」し、それ故、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}
に於いて、
①と② は、「矛盾」する。
然るに、
(06)
(ⅱ)
1  (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)} A
1  (2)   象a→∃y(鼻ya&長y)&~∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 3 (3)   象a                           A
13 (4)      ∃y(鼻ya&長y)&~∀z(~鼻za→~長z)  23MPP
13 (5)      ∃y(鼻ya&長y)                4&E
13 (6)                 ~∀z(~鼻za→~長z)  4&E
13 (7)                 ∃z~(~鼻za→~長z)  6量化子の関係
  8(8)                   ~(~鼻ca→~長c)  A
  8(9)                   ~( 鼻ca∨~長c)  8含意の定義
  8(ア)                     ~鼻ca& 長c   9ド・モルガンの法則
  8(イ)                  ∃z(~鼻za& 長z)  アEI
13 (ウ)                  ∃z(~鼻za& 長z)  78イEE
13 (エ)      ∃y(鼻ya&長y)& ∃z(~鼻za& 長z)  5ウ&I
1  (オ)   象a→∃y(鼻ya&長y)& ∃z(~鼻za& 長z)  3エCP
1  (カ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∃z(~鼻zx& 長z)  オUI
(ⅲ)
1  (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∃z(~鼻zx& 長z)  A
1  (2)   象a→∃y(鼻ya&長y)& ∃z(~鼻za& 長z)  1UE
 3 (3)   象a                           A
13 (4)      ∃y(鼻ya&長y)& ∃z(~鼻za& 長z)  23MPP
13 (5)      ∃y(鼻ya&長y)                4&E
13 (6)                  ∃z(~鼻za& 長z)  4&E
  8(7)                     ~鼻ca& 長c   A
  8(8)                   ~( 鼻ca∨~長c)  7ド・モルガンの法則
  8(9)                   ~(~鼻ca→~長c)  8含意の定義
  8(ア)                 ∃z~(~鼻za→~長z)  9UI
13 (イ)                 ∃z~(~鼻za→~長z)  68アEE
13 (ウ)                 ~∀z(~鼻za→~長z)  イ量化子の関係
13 (エ)      ∃y(鼻ya&長y)&~∀z(~鼻za→~長z)  5ウ&I
1  (オ)   象a→∃y(鼻ya&長y)&~∀z(~鼻za→~長z)  3エCP
1  (カ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)} オUI
従って、
(06)により、
(07)
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∃z(~鼻zx& 長z)}
に於いて、
②≡③ である。
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(~鼻zx→~長z)}
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∃z(~鼻zx& 長z)}
に於いて、
①と② は、「矛盾」し、
②≡③ である。
従って、
(08)により、
(09)
「番号」を付け直すと、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx& 長z)}
に於いて、
①と② は、「矛盾」する。
従って、
(10)
「日本語」で言ふと、
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない}。
② すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、あるzは(xの鼻ではないが、長い)}。
に於いて、
①と② は、「矛盾」する。
然るに、
(11)
② すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、あるzは(xの鼻ではないが、長い)}。
といふことは、
② 象は、鼻は長く、鼻以外も長い。
といふことであって、
② 象は、鼻は長く、鼻以外も長い。
といふことは、
② 象は、鼻も長い。
といふ、ことである。
従って、
(04)(11)により、
(12)
① ∀z(~鼻zx→~長z)
② ∃z(~鼻zx& 長z)
に於いて、
①と②は、「矛盾」し、それ故、
① 象は、鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象は、鼻も長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx& 長z)}。
に於いて、
①と②は、「矛盾」する。
従って、
(12)により、
(13)
① 象は、鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象は、鼻も長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx& 長z)}。
③ 象は、鼻_長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
に於いて、
①と② は、「矛盾」せず、
①と③ も、「矛盾」しない。
然るに、
(14)
① 象は、鼻が長い。
② 象は、鼻も長い。
③ 象は、鼻_長い。
に於いて、
①≡③ ではなく、
②≡③ でもない。
といふことは、
① 象は、鼻が長い。
② 象は、鼻も長い。
③ 象は、鼻は長い。
である。といふことに、他ならない。
従って、
(13)(14)により、
(15)
① 象は、鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象は、鼻も長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx& 長z)}。
③ 象は、鼻は長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(16)
④ 象は動物である≡∀x{象x→動物x}。
である。
従って、
(15)(16)により、
(17)
「番号」を付け直すと、
① 象は、動物である≡∀x{象x→動物x}。
② 象は、鼻は長い ≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
③ 象は、鼻が長い ≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
④ 象は、鼻も長い ≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx& 長z)}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(18)
(ⅰ)論理式または命題関数において、量記号が現れる任意の箇所の作用範囲(スコープ)は、問題になっている変数が現れる少なくとも2つの箇所を含むであろう(その1つの箇所は量記号そのもののなかにある);
(ⅱ)論理式または命題関数において、量記号が現れる任意の箇所の作用範囲(スコープ)は、同じ変数を用いたいかなる他の量記号も含まないであろう。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、183頁改)
従って、
(17)(18)により、
(19)
① 象は、動物である≡∀x{象x→動物x}。
② 象は、鼻は長い ≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
③ 象は、鼻が長い ≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
④ 象は、鼻も長い ≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx& 長z)}。
に於いて、
① ∀x{象x
② ∀x{象x
③ ∀x{象x
④ ∀x{象x
の「作用範囲(スコープ)」は、それぞれ、
① ∀x{象x→動物x}。
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
④ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx& 長z)}。
といふ「文(論理式)」の「全体」である。
然るに、
(20)
① 象は、動物である≡∀x{象x→動物x}。
② 象は、鼻は長い ≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
③ 象は、鼻が長い ≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
④ 象は、鼻も長い ≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx& 長z)}。
に於いて、
①象は、≡∀x{象x→(すべてのxについて、xが象ならば、)
②象は、≡∀x{象x→(すべてのxについて、xが象ならば、)
③象は、≡∀x{象x→(すべてのxについて、xが象ならば、)
④象は、≡∀x{象x→(すべてのxについて、xが象ならば、)
である。
従って、
(19)(20)により、
(21)
① 象は、動物である。
② 象は、鼻は長い。
③ 象は、鼻が長い。
④ 象は、鼻も長い。
に於いて、
① 象は、
② 象は、
③ 象は、
④ 象は、
の「作用範囲(スコープ)」は、それぞれ、
① 象は、動物である。
② 象は、鼻は長い。
③ 象は、鼻が長い。
④ 象は、鼻も長い。
といふ「日本語」の「全体」である。
従って、
(19)(20)(21)により、
(22)
① 象は、動物である≡∀x{象x→動物x}。
② 象は、鼻は長い ≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
③ 象は、鼻が長い ≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
④ 象は、鼻も長い ≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx& 長z)}。
といふ「等式」を、『前提』にする限り、
① 象は、動物である。
② 象は、鼻は長い。
③ 象は、鼻が長い。
④ 象は、鼻も長い。
に於ける、
① 象は、
② 象は、
③ 象は、
④ 象は、
は、「一律に、主語」であって、
① 動物である。
② 鼻は長い。
③ 鼻が長い。
④ 鼻も長い。
は、「一律に、述語」である。
従って、
(22)により、
(23)
⑤ 象は、鼻が長い動物である≡
⑤ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)&動物x}。
であるならば、
⑤ 象は、
が、「主語」であって、
⑤ 鼻が長い動物である。
が、「述語」である。
従って、
(01)~(23)により、
(24)
① 象は、動物である。
② 象は、鼻は長い。
③ 象は、鼻が長い。
④ 象は、鼻も長い。
⑤ 象は、鼻が長い動物である。
といふ「日本語」を、
① ∀x{象x→動物x}。
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
④ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx& 長z)}。
⑤ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)&動物x}。
といふ「述語論理式」に、「翻訳する限り」、
『学校文法は単純な英語文法からの輸入で、主語・述語関係を単純に当てはめたものだ。そのため、「象は、鼻が長い」という単純な文でさえ、どれが主語だか指摘できず、複数主語だとか、主語の入れ子だとか、奇矯な技を使う。これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。「象は」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)。また、「鼻が」は主格の補語にすぎなく、数ある補語と同じ格であるとする。基本文は述語である「長い」だけだ(三上文法! : wrong, rogue and log)。』
といふことにはならない


(880)「象が動物である(象以外は動物ではない)。」について。

2021-05-09 10:51:39 | 「は」と「が」

(01)
① 象は動物である。
② 兎動物である。
然るに、
(02)
② 兎は、象以外である。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 象は動物であり、
② 象以外も動物である。
従って、
(03)により、
(04)
① 象
② 象以外
③ 動物
であるとして、
①+②=③
である。
従って、
(04)により、
(05)
① 象
② 象以外
③ 動物
であるとして、
①+②=③
に於いて、
②=ゼロ
であるならば、そのときに限って、
①=③
である。
従って、
(05)により、
(06)
① 象
② 象以外
③ 動物
に於いて、
①=③
であるならば、そのときに限って、
② 象以外は動物ではない
従って、
(06)により、
(07)
① 象=動物
であるならば、そのときに限って、
② 象以外は動物ではない
然るに、
(08)
① 象=動物
であるならば、
① 動物=象
である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
① 象=動物
① 動物=象
であるならば、
① 象は動物であり、動物は象である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
① 象は動物であり、動物は象である。
② 象は動物であり、象以外は動物ではない
に於いて、
①=② である。
然るに、
(11)
③{象、机、椅子}
であるならば、
③ 象動物である。
然るに、
(12)
③{象、兎、河馬}
であるならば、
③ 象動物である。
とは、言へない
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
「番号」を付け直すと、
① 象動物である。
② 象は動物であり、動物は象である。
③ 象は動物であり、象以外は動物ではない
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(14)
(ⅱ)
1  (1)動物であるならば、象である。  仮定
 2 (2)         象でない。  仮定
  3(3)動物である。          仮定
1 3(4)         象である。  13肯定肯定式
123(5)   象でないが、象である。  24連言導入
12 (6)動物でない。          35背理法
1  (7)象でないならば、動物ではない。 26条件法
(ⅲ)
1  (1)象でないならば、動物ではない。 仮定
 2 (2)        動物である。  仮定
  3(3)象でない。           仮定
1 3(4)        動物でない。  13肯定肯定式
123(5) 動物であるが、動物でない。  24連言導入
12 (6)象でない、ではない。      35背理法
12 (7)象である。           6二重否定
1  (8)動物であるならば、象である。  27条件法
従って、
(14)により、
(15)
② 動物であるならば、象である。
③ 象でないならば、動物でない。
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(15)により、
(16)
② 動物は象である。
③ 象以外は動物ではない
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(13)(16)により、
(17)
① 象動物である。
② 象は動物であり、動物は象である。
③ 象は動物であり、象以外は動物ではない
に於いて、
①=②=③ であって、
② 動物は象である。
③ 象以外は動物ではない
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
然るに、
(18)
① 象は動物である。⇔
① ∀x(象x→動物x)⇔
① すべてのxについて(xが象であるならば、xは動物である)。
従って、
(17)(18)により、
(19)
② 象動物である。⇔
② ∀x(象x→動物x&動物x→象x)⇔
② ∀x(象x→動物x&~象x→~動物x)⇔
② すべてのxについて(xが象であるならば、xは動物であり、xが象以外であるならば、xは動物ではない)。
従って、
(18)(19)により、
(20)
① 象は動物である≡∀x(象x→動物x)。
② 象動物である≡∀x(象x→動物x&~象x→~動物x)。
といふ「等式」が、成立する。