日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(702)「弱選言」と「強選言」と「選言三段論法」。

2020-09-03 18:46:34 | 訓読・論理学

―「昨日(令和02年09月02日)の記事」は削除をした上で、「明日以降」に、書き直します。―
(01)
(ⅰ)~(否定)
(ⅱ)&(連言)
(ⅲ)∨(選言
(ⅳ)→( 条件法)
(ⅴ)⇔(双条件法)
といふ「5つの記号」は、「命題論理」に於ける、「論理結合子」である。
然るに、
(02)
① P⇔Q
②(P→Q)&(Q→P)
に於いて、
① は、② に対する、「略号(abbreviation)」である。
従って、
(02)により、
(03)
①  ~(P⇔Q)
② ~{(P→Q)&(Q→P)}
に於いて、
① は、② に対する、「略号(abbreviation)」である。
然るに、
(04)
 ―「ド・モルガンの法則」の「証明」―
(ⅰ)
1   (1) ~(~P&~Q) A
 2  (2) ~( P∨ Q) A
  3 (3)    P     A
  3 (4)    P∨ Q  3∨I
 23 (5) ~( P∨ Q)&
         ( P∨ Q) 24&I
 2  (6)   ~P     35RAA
   7(7)       Q  A
   7(8)    P∨ Q  7∨I
 2 7(9) ~( P∨ Q)&
         ( P∨ Q) 28&I
 2  (ア)      ~Q  7RAA
 2  (イ)   ~P&~Q  6イ&I
12  (ウ) ~(~P&~Q)&
         (~P&~Q) 1ウ&I
1   (エ)~~( P∨ Q) 2エRAA
1   (オ)    P∨ Q  オDN
(ⅱ)
1   (1)   P∨ Q  A
 2  (2)  ~P&~Q  A
  3 (3)   P     A
 2  (4)  ~P     2&E
 23 (5)   P&~P  34&I
  3 (6)~(~P&~Q) 25RAA
   7(7)      Q  A
 2  (8)     ~Q  2&E
 2 7(9)   Q&~Q  78&I
   7(ア)~(~P&~Q) 29RAA
1   (イ)~(~P&~Q) 1367ア∨E
(05)
 ―「含意の定義」の「証明」―
(ⅰ)
1    (1)    P→ Q  A
 2   (2)    P&~Q  A
 2   (3)    P     2&E
12   (4)       Q  13MPP
 2   (5)      ~Q  2&E
12   (6)    Q&~Q  45&I
1    (7)  ~(P&~Q) 26RAA
  8  (8) ~(~P∨ Q) A
   9 (9)   ~P     A
   9 (ア)   ~P∨ Q  9∨I
  89 (イ) ~(~P∨ Q)&
          (~P∨ Q) 8ア&I
  8  (ウ)  ~~P     9イRAA
  8  (エ)    P     ウDN
    オ(オ)       Q  A
    オ(カ)   ~P∨ Q  オ&I
  8 オ(キ) ~(~P∨ Q)&
          (~P∨ Q) 8カ&I
  8  (ク)      ~Q  オキRAA
  8  (ケ)    P&~Q  エク&I
1 8  (コ)  ~(P&~Q)&
           (P&~Q) 7ケ&I
1    (サ)~~(~P∨ Q) 8コRAA
1    (シ)   ~P∨ Q  サDN
(ⅱ)
1     (1)   ~P∨ Q  A
 2    (2)    P&~Q  A
  3   (3)   ~P     A
 2    (4)    P     2&E
 23   (5)   ~P&P   34&I
  3   (6)  ~(P&~Q) 25RAA
   7  (7)       Q  A
 2    (8)      ~Q  2&E
 2 7  (9)    Q&~Q  78&I
   7  (ア)  ~(P&~Q) 29RAA
1     (イ)  ~(P&~Q) 1367ア∨E
    ウ (ウ)    P     A
     エ(エ)      ~Q  A
    ウエ(オ)    P&~Q  ウエ&I
1   ウエ(カ)  ~(P&~Q)&
            (P&~Q) イオ&I
1   ウ (キ)     ~~Q  エカRAA
1   ウ (ク)       Q  キDN
1     (ケ)    P→ Q  ウクCP
然るに、
(06)
(ⅰ)
1  (1) ~(P⇔Q)         A
1  (2)~{(P→Q)& (Q→P)} 1Df.⇔
1  (3) ~(P→Q)∨~(Q→P)  2ド・モルガンの法則
 4 (4) ~(P→Q)         A
 4 (5)~(~P∨Q)         4含意の定義
 4 (6)  P&~Q          5ド・モルガンの法則
 4 (7) (P&~Q)∨(~P&Q)  6∨I
  8(8)        ~(Q→P)  A
  8(9)       ~(~Q∨P)  8含意の定義
  8(ア)         Q∨~P   8ド・モルガンの法則
  8(イ)         ~P∨Q   ア交換法則
  8(ウ) (P&~Q)∨(~P&Q)  イ∨I
1  (エ) (P&~Q)∨(~P&Q)  1478ウ∨E
(ⅱ)
1  (1) (P&~Q)∨(~P&Q)  A
 2 (2) (P&~Q)         A
 2 (3)~(~P∨Q)         2ド・モルガンの法則
 2 (4) ~(P→Q)         3含意の定義
 2 (5) ~(P→Q)∨~(Q→P)  4∨I
  6(6)        (~P&Q)  A
  6(7)        (Q&~P)  6交換法則
  6(8)       ~(~Q∨P)  7ド・モルガンの法則
  6(9)        ~(Q→P)  8含意の定義
    6(ア) ~(P→Q)∨~(Q→P)  9∨I
1  (イ) ~(P→Q)∨~(Q→P)  1256ア∨E
1  (ウ)~{(P→Q)& (Q→P)} イ、ド・モルガンの法則
1  (エ) ~(P⇔Q)         ウDf.⇔
従って、
(06)により、
(07)
① ~(P⇔Q)
② (P&~Q)∨(~P&Q)
に於いて、
①=② である。
然るに、
(08)
§4 選言命題は不十分である。選言2種類あることが看過されているからである。
(a)選言(Week disjunction)
両立的(inclusive)選言ともいう。―中略―、
(b)選言(Strong disjunction)
不両立(imcompatible)選言とか相反的(exclusive)選言といい、伝統的論理学のいう選言はこの種のものである。
(岩波全書、論理学入門、1979年、30・31頁改)
然るに、
(09)
(a)選言(Week disjunction) といふのは、
(〃)(Pであるか)、または、(Qであるか)、または、(Pであって、Qである)。
といふ「場合」を、言ふ。
(10)
(b)選言(Strong disjunction) といふのは、
(〃)(Pであるか)、または、(Qである)。
といふ「場合」を、言ふ。
然るに、
(01)(02)(07)(08)により、
(11)
②(P&~Q)∨(~P&Q)
③(Pであって、Qでない)か、または、(Pでなくて、Qである)か、または、(Pであって、Qでなく、Pでなくて、Qである)。
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(12)
③(Pであって、Qでなく、Pでなくて、Qである)。
といふことは「矛盾」であるため、
②(Pであって、Qでなく、Pでなくて、Qである)。
といふことは「有り得ない」。
従って、
(11)(12)により、
(13)
②(P&~Q)∨(~P&Q)
③(Pであって、Qでない)か、または、(Pでなくて、Qである)。
に於いて、
②=③ である。
然るに、
(14)
③(Pであって、Qでない)か、または、(Pでなくて、Qである)。
といふことは、
④(Pであるか)、または、(Qである)。
といふ、ことである。
従って、
(07)(10)(13)(14)により、
(15)
① ~(P⇔Q)
② (P&~Q)∨(~P&Q)
③ (Pであって、Qでない)か、または、(Pでなくて、Qである)。
に於いて、
①=②=③ であって、それ故、
① ~(P⇔Q)
といふ「論理式」は、
(b)選言(Strong disjunction) である。
従って、
(01)(09)(10)(15)により、
(16)
(ⅰ) ~P
(ⅱ)  P&Q
(ⅲ)  P∨Q
(ⅳ)  P→Q
(ⅴ)  P⇔Q
(ⅵ)~(P⇔Q)
といふ「論理式」は、上から順に、
(ⅰ)否定
(ⅱ)連言
(ⅲ)選言
(ⅳ)条件法
(ⅴ)双条件法
(ⅵ)選言
である。
従って、
(09)(10)(16)により、
(17)
(ⅲ)  P∨Q ≡(Pであるか)、または、(Qであるか)、または、(Pであって、Qである)。
(ⅵ)~(P⇔Q)≡(Pであるか)、または、(Qであるか)、どちらか、一方である
に於いて、
(ⅲ)は「選言」であって、
(ⅵ)は「選言」である。
然るに、
(18)
(ⅲ)(Pであるか)、または、(Qであるか)、または、(Pであって、Qである)。
(ⅵ)(Pであるか)、または、(Qであるか)、どちらか、一方である
に於いて、尚且つ、
(ⅲ) Pでない
(ⅵ) Pでない
とするならば、それぞれ、
(ⅲ) Qである。
(ⅵ) Qである。
従って、
(17)(18)により、
(19)
③   P∨Q ,~P├ Q
⑥ ~(P⇔Q),~P├ Q
といふ「推論(三段論法)」は、「妥当」である。
然るに、
(20)
(ⅲ)(Pであるか)、または、(Qであるか)、または、(Pであって、Qである)。
(ⅵ)(Pであるか)、または、(Qであるか)、どちらか、一方である
に於いて、尚且つ、
(ⅲ) Pである
(ⅵ) Pである
とするならば、
(ⅲ)には、(Pであって、Qである。)といふことが「真」である「可能性」と、
(〃)には、(Pであって、Qである。)といふことが「」である「可能性」が有る
ものの。その一方で、
(ⅵ)には、(Pであって、Qである。)といふことが「」である「可能性」しかない
従って、
(17)(20)により、
(21)
③   P∨Q ,P├ ~Q
⑥ ~(P⇔Q),P├ ~Q
といふ「推論(三段論法)」に於いて、
③ は、「妥当」ではないが、
⑥ は、「妥当」である。
従って、
(19)(21)により、
(22)
⑦(Pであるか、または、Qである。)然るに、Pでない。故に、Qである。
⑧(Pであるか、または、Qである。)然るに、Pである。故に、Qでない。
に於いて、
⑦ であれば、
⑦(Pであるか、または、Qである。)が、「弱選言」であっても、「選言」であっても、いづれにせよ、「推論」は「妥当」であるが、
⑧ であれば、
⑧(Pであるか、または、Qである。)が、「弱選言」であっても、「強選言」であっても、いづれにせよ、「推論」は「妥当」である。
といふことには、ならない
従って、
(18)~(22)により、
(23)
通常、「選言」という名称で呼ばれているものは、「選言」と呼ぶものである。
これは「PまたはQ」としたときに、「Pが」であっても、「必ずしも、Qがにならない」ような「選言」のことである(数学Wiki改)。
といふ、ことになる。