日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(713)「選言除去(∨I)」の「証明」。

2020-09-15 14:57:38 | 論理

(01)
論理式 P,Q,R について、P→R, Q→R, P∨Q がすべて真であるような任意の解釈のもとで R は必ず真になります。これは「選言除去」と呼ばれる推論規則です。
(選言除去 | 述語論理 | 論理 | 数学 | ワイズ)
然るに、
(02)
1    (1)P→R 仮定
 2   (2)Q→R 仮定
  3  (3)P∨Q 仮定
   4 (4)P   仮定
1  4 (5)  R 14MPP
    6(6)  Q 仮定
 2  6(7)  R 26MPP
123  (8)  R 34567選言除去
に於いて、「仮定の規則」により、
1    (1)P→R 仮定
 2   (2)Q→R 仮定
  3  (3)P∨Q 仮定
といふ「3つ仮定」は、「3つとも」である。
然るに、
(03)
1    (1)P→R 仮定
 2   (2)Q→R 仮定
  3  (3)P∨Q 仮定
   4 (4)P   仮定
1  4 (5)  R 14MPP
    6(6)  Q 仮定
 2  6(7)  R 26MPP
123  (8)  R 34567選言除去
に於ける、
123  (8)  R 34567選言除去
に於いて、
123  (8)   34567選言除去
である。とする。
然るに、
(04)
1    (1)P→R 仮定
 2   (2)Q→R 仮定
  3  (3)P∨Q 仮定
   4 (4)P   仮定
1  4 (5)  R 14MPP
    6(6)  Q 仮定
 2  6(7)  R 26MPP
123  (8)  R 34567選言除去
に於ける、「5つ」の内、「1つのRが、である。」ならば、「5つは、すべてである。」
従って、
(04)により、
(05)
1    (1)P→ 仮定
 2   (2)Q→ 仮定
  3  (3)P∨Q 仮定
   4 (4)P   仮定
1  4 (5)   14MPP
    6(6)  Q 仮定
 2  6(7)   26MPP
123  (8)   34567選言除去
である。
然るに、
(06)
「→」の「マトリックス(真理表)」により、
1    (1)P→R 仮定
 2   (2)Q→R 仮定
に於いて、
1    (1)真→ 仮定
 2   (2)真→ 仮定
であるならば、その時に限って
1    (1)P→R 仮定
 2   (2)Q→R 仮定
といふ「2つの仮定」は、「2つとも、である。」
従って、
(02)(05)(06)により、
(07)
1    (1)P→R 仮定
 2   (2)Q→R 仮定
  3  (3)P∨Q 仮定
といふ「3つの仮定」は、「3つとも、である。」が故に、
1    (1)P→R 仮定
 2   (2)Q→R 仮定
といふ「2つの仮言命題」を、
1    (1) 仮定
 2   (2) 仮定
であることは、無い
従って、
04)(07)
(08)
1    (1)P→R 仮定
 2   (2)Q→R 仮定
といふ「2つの仮言命題」を、
1    (1)→偽 仮定
 2   (2)→偽 仮定
とすることは、出来ない。といふのであれば、
1    (1)→偽 仮定
 2   (2)→偽 仮定
であると、「せざるを得ない」。
然るに、
(09)
1    (1)P→R 仮定
 2   (2)Q→R 仮定
に於いて、
1    (1)→偽 仮定
 2   (2)→偽 仮定
であるならば、
1    (1)→R 仮定
 2   (2)→R 仮定
  3  (3) 仮定
に於いても、
1    (1)→偽 仮定
 2   (2)→偽 仮定
  3  (3) 仮定
であると、「せざるを得ない」。
然るに、
(10)
「∨」の「マトリックス(真理表)」により、
  3  (3)P∨Q 仮定
に於いて、
  3  (3) 仮定
であるならば、
  3  (3)P∨Q 仮定
は、「」である。
従って、
(02)~(10)により、
(11)
1    (1)P→R 仮定
 2   (2)Q→R 仮定
  3  (3)P∨Q 仮定
   4 (4)P   仮定
1  4 (5)  R 14MPP
    6(6)  Q 仮定
 2  6(7)  R 26MPP
123  (8)  R 34567選言除去
に於ける、
123  (8)  R 34567選言除去
に於いて、
123  (8)   34567選言除去
である。とすると、
1    (1)P→R 仮定
 2   (2)Q→R 仮定
  3  (3)P∨Q 仮定
といふ「3つ仮定」が、「同時に3つともである。」といふことは、「有り得ない。」
従って、
(02)(11)により、
(12)
1    (1)P→R 仮定
 2   (2)Q→R 仮定
  3  (3)P∨Q 仮定
   4 (4)P   仮定
1  4 (5)  R 14MPP
    6(6)  Q 仮定
 2  6(7)  R 26MPP
123  (8)  R 34567選言除去
に於いて、
1    (1)P→R 仮定
 2   (2)Q→R 仮定
  3  (3)P∨Q 仮定
といふ「3つ仮定」は、「3つとも」であると、するのであれば、
123  (8)  R 34567選言除去
に於いて、
          R= である。
とすることは、出来ず、それ故、
必然的に、     R= である。
従って、
(12)により、
(13)
P→R,Q→R,P∨Q├ R
といふ「連式(Sequent)」は、「妥当」である。
従って、
(01)(13)により、
(14)
論理式 P,Q,R について、P→R, Q→R, P∨Q がすべて真であるような任意の解釈のもとで 必ず真になります。これは「選言除去」と呼ばれる推論規則です。
(選言除去 | 述語論理 | 論理 | 数学 | ワイズ)
といふ「説明」は、正しい(Q.E.D)。