音楽療法のライブ日記

音楽療法士がお届けする、日々の活動記録と情報発信のブログです。

いのち愛づる生命誌

2024-06-22 06:29:08 | 研究関連
平年より遅い梅雨入りが昨日発表されましたが、折りしも夏至と重なり、
さらには満月の前日でもあり、夜は美しい月を愛でることができました

今朝の暁も美しく、日が昇る前の穏やかな自然に包まれながらの散歩は
贅沢なひと時であり、梅雨の季節ではとても貴重なひと時になります。
虫の音がいつもより多く聞こえてきたように感じました

トマト、ナス、キューリなどの夏野菜が小さな実をつけ始めて何とも愛らしく、
多くのグラジオラスの花が風で倒れていました。

ふと、最近読んだ‘いのち愛づる生命誌’の生命体のことが頭をよぎりました。
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生命体がこの地球上に生まれたのは、38億年ほど前とされる。今の私たちの
体をつくる物質は、そのころからずっと続いて存在するのである。
人間のゲノムを調べると、人間がどのようにして人間になってきたかが分かる。
これはすべての動物、植物、昆虫、細菌についても同様である。
ゲノムを分析してその生きものが地球上でどのように生きつづけてきたかを調べる。
これが生命誌研究の基本である。生命誌は生命の歴史物語を指すのである。

私たちの日常にある音楽には科学と同じように明治維新の後に西洋からはいってきた
ものがたくさんありますが、わざわざ「音楽と社会」などといわずとも、
日常に入り込んでいます。
つまり、文化として社会の中に存在しているのです。「科学も文化のはずだ」
そう強く思ったことを思い出します。・・・
科学には音楽に置ける演奏、つまり表現がありません。・・・

『いのち愛づる生命誌Ⅰ ひらく 生命科学から生命誌へ』
中村桂子.藤原書店.2019
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理学博士である中村さんが、特許を求めての競争や経済効果での評価が優先する
科学技術に吸収されない本来の「生きているってどういう事だろう?」
「生きものっておもしろい」と感じたりする喜びを‘新しい知’として考えられたのが
『生命誌』です。
6/9と6/12に記した『音楽と生命』と同様に現代の危機が静かに書かれています
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