音楽療法のライブ日記

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好きな音楽とドーパミンの関係

2011-01-13 06:51:31 | 研究関連
夜中に少し寝ずらく、何気なくラジオを聞くと
「好きな音楽を聞くとドーパミンが分泌される研究が・・」
という話で、思わず飛び起きてメモを取りました

すっかり目が冴えてネットで調べると、
『【1月10日 AFP】好きな音楽を聴くと良い気分になるのは、
脳内で快感伝達物質ドーパミンが大量に分泌されているためだということを、
カナダ・マギル大学の研究チームが突き止めた。』
の書き出しで驚くほどのニュースになっていました

『米科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」に掲載された論文によると、
マギル大の研究チームは「音楽を聴くと背筋がゾクッとするような興奮を感じる人」
との条件で、研究の被験者を募集。応募者217人の中から19~24歳の8人を選び、
PET(放射断層撮影法)による画像診断によって、
ドーパミン受容体となる化学物質ラクロプライドの量を調べた。
被験者の心拍数、呼吸、体温、精神性の発汗の目安となる
皮膚コンダクタンスなども測定した。』と内容が続きます。

その結果、好きな音楽を聴いてワクワクしているとき、
被験者の身体活動は活発化し、脳内の線条体からドーパミンが分泌されることが分かり、
この反応は、好きな音楽を聴く前の期待感だけでも起こることも確認されたとの事。
研究チームはさらに、脳内のどの部分が活性化するかを調べるため、
機能的磁気共鳴画像法(fMRI)による検査を実施し、
被験者の脳の血流量変化を調べた結果、好きな音楽を聴くことを期待している段階では、
脳の「尾状核」と呼ばれる部分が活性化することが分かったとの事。
さらに実際に音楽を聴いて興奮状態となると、今度は「側坐核」という部分が
活性化したことが記されています。

人類の歴史と音楽の関係も紐解かれる可能性があることと、
ドーパミンの減少による難病パーキンソン病の治療と
どのような関係が考えられるのかなど、更なる解明が待たれます
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