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国産穴子

2013-09-06 17:10:44 | 日記
私の仕事場は自宅である。自宅の一室を仕事部屋として使用している。

自宅が勤務地ゆえ、家の掃除も食事の準備もやっている。もちろん妻も
休みの日などはかなり協力はしてくれるのだが、やはり家にいる時間が
私のほうか断然多いのでしかたがない。

そしてその上、週末は音楽活動を行い、ほぼ毎日かかさずギターの練習を
しているので、私は二刀流ならぬ、三刀流である。

「よくやりますね。」

といわれることもあるが、
ほぼ4年間、このような生活をしているので段々慣れてきた。

もちろん時折疲れることもあるし、生活がどうしても単調になるので、
暴れだしてやりたい時もあるのだが、それでもそういう生活には、
それなりのコツがあることがわかってきた。

例えば、仕事のストレスがたまったら、食事の準備や買い物をする、
翻訳があがってくるまでの合間、ギターの練習をするなど、一方で休憩
するかわりに他方で別のことをやっている。仕事で疲れるのは頭であって
身体を動かすことはできるし、指先を動かすことだってできるわけだ。


今日は外出しなきゃいけなかったので、大船の駐輪所に自転車をとめて、
用事をすませて、それから床屋にいくつもりだった。

銀行とかにいった後、床屋である。床屋に向かう途中で大船商店街を
通るので床屋の後の買い物の大体のめぼしをつけておく。

今日は三浦水産で「あなご 国産900円」が目に飛び込んできた。

実は先日、この店であなごを380円で買ったことがあって、それが結構
おいしかった。折からのうなぎの価格高騰、少しでも安いと目に入るのだが、
だいたいが中国産、だから私は最近は国産あなご狙いなのだ。

不思議なもので、380円のあなごならもういいや、と思っていたのだが、
国産900円には惹かれてしまった。
(そういや先日国産うなぎ1,800円に飛びついちまったい!!)

中途半端に値段を下げるのではなく、どうどうと

「俺様はそれだけの価値があるんだ、くやしかったら食ってみろ」

というところが気持ちいいじゃないか!

まあ、ともかく床屋がおわってから…、とやり過ごしてスタスタ歩いているのだが、
どうにもさっきのあなごが気になって仕方がない。

せいぜい床屋は30分程度なので、大丈夫さ、と自分にいいきかすのだが、
いざ買う段階になって売り切れてしまっていたら、たぶん一生後悔しそうな気がする。

えい、ままよ、買っちまえ!

そのため、床屋にあなごをぶらさげて行くはめになっちまったぜ。

まあ、わからんだろう、と床屋に入ったとたん、

「どうぞ、ああお客さん今晩はうなぎですか?」ときかれてしまった。
ふっとみると、魚屋のおばちゃん、なんとまあ、スケルトンのすけすけな
ビニール袋に入れやがって!

「ええ、まあ…」

(「いえ、これは鰻ではありません、穴子です」なんて言えるわけがない、心の
ちっちゃいおいらさ…)

それでも帰宅後に、けなげに残りの仕事にとりかかるおいらであった。

ちなみに中国語ではうなぎは「鰻」、穴子は中国語では「星鰻」と書く。



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